リアルな美大法人企画室長の日常を
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卒展の感想3
今年の卒制は好きだから、AM4時の誉めコメントなら手羽ってことにしていいっすよ。
最近の仮面ライダーやゴレンジャーシリーズは流行ってるものをテーマにすることが多いです。恐竜だったり、電車だったり。
・・今回の仮面ライダーキバはのだめとハチクロの影響が少なからずあるんじゃないかと推測。
さ。もうすぐゲキレンジャーが終わりをむかえるように、本日卒業・修了制作展は最終日。
月曜日は来場者も少なくてゆっくり見れるし、作品も完成してるので(苦笑)、手羽的にはこの日がオススメ。ただ4年生が他の展示を見て回ってることも多くて、作者を捕まえにくいのもこの日(笑)
ムサビの卒展を見たことがない人が「卒制展ぐらいは都心の美術館でやればいいのに」と言ってたりします。
そういう人はぜひ一度ムサビの卒展を見て欲しいですね。
理由は3つあります。
まず、ボリューム。
こんな量の展示を都心の美術館ではやれません(笑)
だって卒業生は約1000人いて、1人が数点出品してて、作品の大きさも半端ないです。
東京都現代美術館全部を使って展示数の多さで話題になった大竹伸朗展でさえ、スケッチ等の小品を入れて約2000点です。
もし、都心でやるとしたら東京ドームが2個ぐらいあれば大丈夫かな?
そういう場所しか思いつきません。
次に「構内でやるメリットがあるから」。
学内だと、危険じゃなければ希望するとおりの展示ができますが、これが美術館となると、かなり厳しい制約がついてくるんです。(五美大展に出品する人はわかってると思うけど)
消防法の関係だったり、水が使えなかったり、アンカーで固定できなかったり。
「美術館で展示できないものを作らせてるのか?その考えが甘い」と言われそうですが、卒制ぐらいはできるだけ自由にやらせてあげたいなーと。
3つ目は「ムサビを体験してもらいたいから」。
ムサビは2号館という新しい建物がありますが、その他のコンクリ打ちっぱなしの建物は40年前ぐらいに作られたものばかりです(笑)
利用者からすると使いづらくて仕方ないんだけど(言っちゃった)、恐らく東京の私立美大で一番美大らしい空気が残っているのがムサビじゃないかと。
そんな美大らしい美大で美大生の卒展を見るのは、他では体験できないことです。
ぜひリアルな美大生の卒制をムサビで体験してください。
とはいっても、都心でやっぱり展示したいもので(笑)、卒展後、学科によっては美術館で展示をします。これはまた後日。
さて、卒展の感想。
昨日はみちくささんと赤岩くんとりんらんさんと小春さんに学内で出会いました。
mooeさんにも会ったけど、お化粧してるmooeさんを見たのは初めてかもしれない。嘘。卒制終わったオーラで輝いていたのかもしれない。卒制は最高のデトックスですな。
あ、これが噂のうさぎ「momoちゃん」です。
子供にも大人気。
知り合いのお子さんなので掲載許可もらいました。かわいーー。
絶対に2号館3階を見逃さないように。みちくささん、残念!
工デはやっぱり安定してるよね。
特にクラフトやインテリアは作品に向き合った時間がはっきりと出るので、手を抜けないんです。そして作品が椅子だったり家具だったり食器だったりするから、素直に「いいなー。これ欲しいなー」と思えるものが多い。学内で一番落ち着いて見れる学科です(笑)
ただ、個人的には工デは(いい意味での)「なんだこりゃああ」的な作品がもう少し増えるといいんだけどな。
あ。赤岩くんからこんなメールをもらいました。
卒展特設サイトで紹介してる工デの卒制リンク、去年のでしたよ…。
こういうこと書くと怒られそうだけど・・・今年の視デは好きです(笑)
最近は「いいなー」と思えるものが基礎デやデ情に多かったけど、今年は視デが多かった。
12号館地下展示室にあるgoogleとかのポスターを作った作品や9号館地下のそらいろ研究所は、研究レベルと制作レベルがかなり高いよね。
でも「これ、どうやって作ったの??」と思ったのが、10-306の「シンメトリームーブメント」という作品。
すんごく計算されて作られてるのに、それを感じさせない。ある意味「飛び出す絵本」と共通するものがありますね。だから手羽は好きなのかも。
気になる今年の基礎デ・原ゼミ「Ex−formation」のテーマは「植物」です。
それを知ると、あそこのあの作品の意味もわかるはず。
そして、10号館4階に行くと、ケチャの音楽が頭から離れなくなります・・・。
ちなみに彫刻の助手二人が学内でこっそりと裏卒展をやってます。戸谷成雄先生のレアなドローイングもあったり。場所は秘密。探してみてください。