リアルな美大法人企画室長の日常を
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受験の話
センター入試2日目。
さて。役に立ちそうな入試話は何を書こう・・・えーと、えーと、えーと、えーと・・・。
高校受験の時の話を書きます。
・・・え?し、失礼な。センター入試がらみで書けるネタがないから高校受験の話を引っ張り出して書くんだろうって?そ、そんなわけないでしょ・・・・。
手羽の地元には、成績が「中の上」以上の子なら受験候補にする公立高校が2つありました。
■A高校・・・「勉強ができる人」が第1希望として受験する進学校。早慶合格者多数。
■B高校・・・A高校には手が届かない人が受験する高校。大学進学率はちと低め。
で、手羽の成績はっていうと、秋だか冬だかの直前模試でA高校がD判定、B高校がA判定。
そりゃB高校を第1希望にするってもんです。
で、親に「B高校を受験する」と相談したら大反対されました。
手羽父・手羽姉もA高校出身なもんで、手羽母からはっきりとこう言われたんですよ。
「B高校なんかに言ったら外を歩けない」。
「B高校に行くぐらいなら、A高校を受験して不合格でも私立高校に行って寮生活をしろ」
ショックでしたね。もうはっきりとこのシーンは覚えてます。
「ああ。結局子供のことより、自分の方が大事なんだな・・」と。
「こんなことを自分の子供にいうような親が本当にいるんだな」と。
でも、結局A高校を受験し、合格しました。
ムサビに現役で受かったのも奇跡に近かったけど、その次ぐらいの奇跡。
「やれば出来る子」と言われたのがこの頃です(笑)
今となってはA高校を無理矢理受験させてくれた親に感謝しています。
「A高校に落ちたら、学費の高い私立高校に行ってもいい」というチャンスを作ってくれたことはもちろんですが、A高校に行かなければ学力面でムサビに合格できなかっただろうし、地元の美大あたりで井の中の蛙になってたと思います。
親の意見が100%正しいとは思わないけど(笑)、なんだかんだ自分よりは広い視点で物事が見えているはずなので、一般論として参考にした方がいいですよ。
ただ、美大受験は一般論との「差」があったり、情報量が少なかったりするので、最後の決断は本人がするべきだけどね。
地方の美大合同進学相談会の時に、ムサビブースの前で合格作品をじーーと見て、そのまま素通りしちゃう生徒さんが結構いるんですよ。
「ムサビに興味がない」「国公立しかダメ」「地元の美大しか親が許してくれない」という理由があるのならわかるんです。
でも、そういう子に「ムサビの資料いらない?」と聞くと、「いえいえ。ムサビなんてとても受かりませんから」という答えが返ってくるのね。タマビさんでも同じことが起きてるそうです。
年々、このタイプの子が増えてるような気がします。
この気持ちが自分には全くわからないんです。
何故、上を目指さないんだろう。
しかも、そんなに上っていうほど上でもない。
ちょっとだけ頑張れば届くぐらいの「上」なのに。
もちろん広報課ですから、受験者数が増えるのは正直嬉しいけど(笑)、美大OBとして、そして、上述した高校受験経験者として言わせてもらうと・・・・受験なんて最後まで何が起きるかわかんないもんなんだよね。
入試は実力も必要だけど運も大きく関係します。可能性が0でない限り、受かる可能性は誰にもある。
高校受験と違って、大学なんて同時にいくつも受けられるんだから、ムサビやタマビも受けるだけ受ければいいのに。
受かればラッキーでしょ?
え?偶然に入学しちゃったら、入ってから苦労する?
当然ですよ。楽じゃないっすよ。
でも、楽な道は楽な方向にしかつながってない。
もちろん、ムサビやタマビに入っても、有名企業に100%就職できる保障なんて全くありません。
でも、得られるものが地方の美大と違うから、ありがたいことにムサビやタマビを目指してくれる人がいるわけで。
このあたりのことは一般入試願書提出締切日である1月22日以降に、「東京の美大に行く理由は?」と題して書きます。
なぜわざわざ東京の美大に行く必要があるのか。
そこで、ムサビ日記メンバーで地方出身者の方にお題を。
なぜあなたは東京の美大を目指したのですか?
そして実際にどうでしたか?
あえてセンター入試2日目にこの日記を書いたのは、目標を上げて奮起して欲しいからです。
あと一日。
受験生の皆さん、カンパーレ!
・・・・え?いくらやってもカンパーレの時代はやってこない?いやいや、継続は力ですよ。・・・・もう少し引っ張ります・・・・嵐やNEWSに言って欲しいとそんなおこがましいことは思わないけど、せめてWaTぐらいが言ってくれたら・・・。