リアルな美大法人企画室長の日常を
Search
手羽日記 12/14 -例のブツ-
ご紹介ありがとうございます。
今まで頑張ってこれたのは、この業界が「超ニッチ業界」だと思ってなかったからです(笑)アルファーブロガーにエントリしちゃったらどうしようと思ってたぐらいです(バカ)
でもよくよく考えてみると確かに「美大ブログ」なんて、ニッチもニッチですね、ニッチもサッチもどうにもブルド(略
では日記スタート。
6:30。郵便ポストを見る。昨日はポストの中を見ずに家に入っちゃた。朝刊と一緒に校友会からの例のブツが届いていた。
封を開ける。もちろん中身はMAUnewsと校友会報。ん。なんか小さいチラシが入ってるな・・どれどれ・・・・・なんだ。出版局の本の購入申込用紙ね。営業してるなー(笑)フーンと思いながら、裏をめくると
おもいっきりムサビ日記の宣伝が。
出版局から「校友会の冊子と一緒にチラシを入れました」てことは事前に聞いてたんだけど、これに入ってるとは全く思ってなかったんです・・・そうか。自分も校友だったんだ・・・。なんかドキドキしちゃうな・・。
9:00。某所に到着。駅周辺にいろんな国の大使館がある街。かなり早く着いちゃったので喫茶店でお茶。窓越しに見える通行人が10人中6人ぐらい外国の方。すごい街だな・・・。
先日買った本を読む。
広告コピーってこう書くんだ!読本 谷山 雅計 宣伝会議 2007-09-15 by G-Tools |
広告コピーの発想方法等が書かれているんだけど、その考え方はクリエイティブなモノ作りでは全て共通してることで、こんなにわかりやすく説明してる本に出会ったのは初めてです。
この本自体が「そういえばそうだね。」になってるの。
例えば、「『いい”メチャクチャ”と悪い”メチャクチャ”がある」とか「広告は普通の人の”知性”は期待していいが、ふつうの人の”意欲"を期待してはいけない」とか「7割論理、3割感性」とか。ああ。書き出したいセリフがいっぱいある。。。
一番感動したのは、「自分自身の好みが表現に出てこそ、自分のクリエイティブなのだ」と頑なに信じてる人への違和感・・・というくだり。
自分も同じ違和感を感じていたけど、それを他人にどう説明すれば理解してもらえるのか今まで悩んでたんです。
それがすごくわかりやすい言葉で書いてあるの。具体例も全て身近なものだし、難しい説明は一切なし。何が手羽的に一番嬉しいかって、こういう本なのに文字が大きいこと(笑)
文字がぎっしり書かれた本は嫌いなの・・・・ぜひデザイン系1,2年生の学生さんには読んで欲しいです。必ず役に立つから。
某氏の「デザインとは?」ってのが書かれた本は難しいでしょ?
何書いてるかよくわかんないでしょ?
「デザイナーを目指す人間なら読んでなくちゃ恥ずかしい」ぐらいの気持ちで読んでるだけでしょ?
それを苦労して読むぐらいなら先にこっちを読んだ方がいいよ。
結局言ってることは同じなんだから。
ちなみに谷山さんはタマグラの非常勤をされています。
10:10。高校説明会スタート。
手羽の学生時代に彫刻学科助手だった方が美術コースの先生をやっている高校。Tさんとしましょう。
生徒さんの反応もいいし、行ってよかった。
12:00。説明会終了。
Tさんから「手羽ちゃん、時間があったら上の美術室に寄ってよ。3年生が自習デッサンやってるからさ」と声がかかり、フラフラと美術室をのぞく。おっ、やってるやってる。
「失礼します・・・」と小さな声で入ると、一人の子が「・・・手羽さんですか?」と。ドキッ。
か、顔バレしてる・・・。
13:40。大学に到着。
自分の椅子に座った瞬間に内線電話が鳴った。相手には「14時ぐらいには大学に着く予定」とは言ってたけど、なぜこんなジャストタイミングでかけてくるかなあ。絶対に隠しWEBカメラが広報課に設置されてるに違いない。もしくは椅子の中に感知センサーが入ってて(略
15:00。数年前にムサビ職員を定年退職された方から電話がかかってきた。
「手羽イチロウってもしかして君のことだよね?」
例のブツが送られてきたんだとか。
その方には学生時代からお世話になってて、頭が上がらない一人です。すんごくマジメな方なので、ムサビの名前を語ってあんな本を出したことに対して苦情の電話なのかも・・・。
「いやー。いいねー。ムサビってこういうことをやるから好きなんだよ。しっかりした部分がありつつ、茶目っ気もある。これこそムサビなんだよね。こういうことをやるのは手羽くんだとすぐに思ったよ」
おおお。趣旨を理解していただいてる(涙)
今までもらった中で一番嬉しい方からの声でした。ほんとにちょっと泣きそうになりました。
「ありがとうございます(涙)本を読んで感想はどうですか?」
「いやー、まだ買ってないんだけどねゴニョゴニョ」
買えよっ!