リアルな美大法人企画室長の日常を
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美大を愛した男。
この日記で書いたインタビュー記事がWEBに公開されました。
取材を申し込んできたのは芸術文化学科の学生さん。実は課題だったんです。
授業名は情報処理Iで、
ムサビという創造の現場で何が起こっているのか?クリエーター達がどのようなことを考え、表現しようとしているのか?って授業です。
その思考や試みを学生がムサビ関係者(学生/卒業生/大学院生/助手/教務補助/教員/職員)をインタビューによって発見し、<ムサビの現在>を伝えるインタビューウェブジンを制作する
数年前からやってるY徳さんの授業なんですが、これがよく考えられた授業なのよ。
ネタバレになっちゃうかもしれないけど、
(0)他人に興味を持つ。
(1)インタビュー申込み等によって取材マナーを知る。
(2)インタビューによって「いろんな考え」があることを知る。
(3)人から聞いた話を文字に置き換え「編集」する。
(4)WEBへUPするために、HTMLを覚える。
(5)他の人の記事と比較して、「他」を知る。
(6)ムサビのことをより理解して、好きになる。
てのが知らず知らずのうちに全部出来ちゃうんです。芸文生にとって全て必要な要素だもんね。
以前からこの授業のページはこっそりひっそり読んでました。もちろん、おく★ともさんとみちくさとりこさんが書かれたやつも。
「そろそろ今年もその季節だけど、今年こそ手羽のところに依頼が来ないかしら。今年は特に旬な男なんだけどなー。取り上げるなら今年なんだけどなー。といって濱さんに『インタビューしろ!』なんていえないしなー。一応身内に入るしなー」と悶々としてるところに、なんと「受験時代からムサビ日記を読んでました」という学生さんから依頼メールが!
「Y徳先生の授業で、しかもjsatoさんがからんでるんだったら断れないか。まいったなー、ま、別にいいけど」と学生さんには冷静を装って返事を書いたけど、心の中では「やったーーー!!依頼が来た!!!つーか、気がつくのが遅いよ!!」と叫んでました(笑)
前置きが長いね。こちらが学生さんが作ったページです。
ぜひ読んでください。
なかなかうまく書かれてるんじゃないでしょうか?この写真も気に入ってます(笑)
1年生でここまでインタビューをまとめられるのは、さすが芸文だよね。
彼もY徳先生から「下手な文章書いたら手羽ブログで叩かれる覚悟はしとけ」とプレッシャーを与えられてたようで。。
インタビュー記事って意外と難しいんです。
「聞いた話をそのまま書けばいいんだから楽勝」って思ってるあなた。一度やってみるとわかります。「その場にいるとわかるんだけど」ってことが多々あって、いかに「そこにいない人に伝えるか」がインタビューものでは大事なんです。
先日書いた「映像は撮ることではなく、切ること」はここにもあてはまるんですよ。
●裏話。
取材が終わった後に原稿が届いて、「これにタイトルつけるなら何かなー」と手羽がつけたタイトルは
美大を愛した男。
「お前、どれだけムサビと美大が好きなんだよ」って話になってるんで、矢野顕子のドキュメンタリー映画「ピアノが愛した女。」をパクリオマージュしてつけたタイトル。
なかなかいいでしょ?
広報スタッフに「『美大を愛した男』ってかっこいいと思わない?」と自慢するとこういわれました。
「『愛した』ってなんで過去形なの?今は嫌いってこと?」
そう突っ込まれると・・・。
でも、
美大を愛してる男。
だと、なんかナヨナヨしちゃうのよね。ま、ナヨナヨしてる方が手羽っぽくていいのかもしれないけど。
なので、タイトルではなく、プロフィールの中にこっそり使われることに・・・。
他の方のインタビュー記事はこちら。
もちろん手羽の記事が一番だと思ってるけど(笑)、「駐輪場のおじさんの秘密」にはびっくりした。