リアルな美大法人企画室長の日常を
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研修「MUSA」 -手羽編1−
先日出した問題「研修MUSA」のおさらいです。
■問題:
あなたはムサビの木炭デッサン試験会場に不時着しました。数分後に実技試験を受けなくてはいけません。周りを見渡すといくつかの道具が落ちていました。木炭デッサンを描くために使えそうなものを順位付けしなさい。
●鉛筆4本
●食パン一斤
●15cm定規
●1m四方の段ボール
●タオル
●ガムテープ
●消しゴム
●携帯用バーナー(キャンプとかで使うやつ
●インターネットが使える電子辞書
●5000円札
木炭デッサンはファインアート系の方なら描いた人も多いだろうけど、デザイン系及びその他の方は全く未知の世界だと思います。でも無人島や月に比べるとそんなに遠い距離の話でもないよね。
そして、「試験開始数分前」ってことはできることが限られているけど、できることもあるってこと。
さて、手羽ならどうするか?
リアルな話を。
間違いなく、最優先は「5000円札」ですね。
「結局お金かよ!」と言われたら身もフタもないんだけど。
あ、お金で周りを買収しちゃだめです。(笑)
でも意外とこれが裏受験テクニックだったりするんです。
いろんな人が「道具は●●があると便利」と丸秘受験テクニックを教えてくれるけど、「お金を持ってった方がいい」なんてことは教えてくれないでしょ?
行き帰りの交通費、それと昼食代しか持ってこない受験生が結構います。
確かに必要以上のお金を持って来てそれで盗難・紛失っていうのはまずいから、「必要なお金しか携帯しない」という考え方は大学としても推奨するべきことです。
でも、もしかすると試験当日、電車を寝過ごしてしまうかもしれないし、電車が人身事故でストップしてしまうかもしれない。また、道具を電車の中に忘れてしまうかもしれないし、募集要項に書いてある大事な携行用具を見落としてるかもしれない。
学科試験なら鉛筆とケシゴムさえあればいいけど、実技試験の場合はそうはいきませんからね。たくさんの携行道具があるので、一つぐらいは見落としてしまう可能性が高いです。
「試験開始数分前」に道具の有無に気がつけば、お金さえあれば学内の画材屋(ムサビの場合は世界堂)で購入することができるんです。といって、1000円じゃ購入できるものは1,2品ぐらいしかないし、1万円じゃ手持ち金としては多すぎかも。
「とりあえず必要最低限のものは購入できる」「最寄り駅からタクシーで急行できる」"保険"としてベストな金額が5000円なんですね。
というわけで、私なら迷わず5000円札を握り締めて世界堂に向かい、必要最低限の道具を購入します。
試験当日は「道具を忘れたー(涙)」「電車が遅れたー(涙)」と泣いてる場合じゃないんです。気持ちを切り替えるのが、試験では一番大事。でもお金がないと「手段」がないから気持ちを切り替えることができません。「最悪タクシーでいけばいい」「最悪学内の画材屋で買えばいい」と思えるだけでどんなに精神的に安心することか。
私は「保険」として5000円ぐらいは試験の時に余分に持ってた方がいいんじゃないかと思ってます。
必要なものが売り切れてる可能性もあるので、学内の画材屋をアテにしすぎるのも問題だけどね。基本は「事前によーく確認する」。これです。
ただ・・・・これはある意味、反則な答えですな。皆さんが期待してた答えと違うのはわかってます(笑)
じゃ、5000円がない場合はどうするか?
さー、みんなで考えよう!
続く。