推薦入試について1

入試の話をボチボチと。

本当は夏休み明けにすぐに書こうと思ってたんだけど、他に書くことがいっぱいあって、後回しになってました。入試の話を後回しにする広報課。それでいいのだろうか・・・。ま、非公式ブログだからね・・。

公募制推薦入試の出願がまもなく始まります!!!

昨年度までは映像学科、芸術文化学科だけでしたが、今年から日本画学科、油絵学科、彫刻学科、デザイン情報学科も公募制推薦入試をスタートします。
詳細については下記ページをご覧ください。
公募制推薦入学試験案内[PDF/全24ページ]
出願期間は10月25日(木)から11月2日(金)。ほんとにもうすぐなんですよ。


よくある質問。

「ムサビの推薦入試って評定平均値が3.8以上なくちゃいけないんでしょ?」

学科によります。
映像・芸文・デ情については「学校長の推薦を受けることができ、評定平均値が3.8以上」が出願資格です。(デ情は外国語の評定値が4.0以上)。
でも、日本画・油絵・彫刻に関しては自己推薦方式なので、学校長の推薦書や評定平均値等の指定はありません。ポートフォリオ・持参作品・面接による勝負です。(日本画は実技試験あり)


「倍率はどれくらいですか?」

えーと、私達も知りたいぐらいです(涙)
映像・芸文は去年までの実績がありますが、それ以外の学科は今回が初めてなので、全然受験生がいないかもしれないし、いっぱいいるかもしれない。今はそう答えるしかないのです・・・。


「ポートフォリオってどんなの作ればいいんですか?」

「まだ事例がない」っていうのもあるのですが、「こういうのを作ると受かる」ってものはポートフォリオには恐らくないと思います。ただ、「『これが私なんです』と自分の分身として人に見せるもの」であることは理解しときましょ。

前にも書きましたが、募集要項などから「何故公募制推薦入試をやるのか?」を考えると、「その学科が求めてる人材は何か?」→「何をすればいいのか」がぼんやりでも見えてくるはず。

それでも悩んでる方は、芸術祭期間にミニ進学相談会を行います

●合格作品の展示、入試個別相談コーナー
10月26日(金)-28日(日) 11:00-16:00 12号館8階 第1会議室
相談できるラストチャンスなのでぜひ来てね。




「募集要項で大学が求めてる人材を考える」はすごく大事なことです。すんごいヒントが隠されてるのに、読み込まないのは本当にもったいないこと。

公募制推薦入試といっても、試験内容が微妙に違います。試験内容が違うってことは求めてる人材も違うってことなんです。逆に書くと、求めてる人材が違うからそういう人材を探しだすための試験をやってる、ってこと。


例えば、映像は「みんなをまとめる能力を持ってる人やディレクションできるような人を求めてるんだなー」てのが見えてきます。
ゲイブンは「行動力がある人」だとおもうし、デ情にいたってははっきりと「英語を主とするコミュニケーション能力に長けた創造性のある人材」と書いています。


じゃ、日本画・油絵・版画・彫刻はどうなんだろう。
なんとなく「素直に絵や立体を好きな人」が欲しいんだろうなーと私は感じています。
学科の点数は悪いかもしれないけど、絵を描かせるとすごくうまい人。
普段はうまいのに、6時間という短い時間の一発勝負な実技試験では緊張しちゃって全然描けないという人。
このタイプは一般入試では恐らく合格できません。でも、「そういう人が何%かいてもいいじゃん」というのがファインアート系の推薦入試をやる目的なんじゃないかと。推測ですが。

また、デッサン力・絵画力・造形力を磨くために美術研究所等に通うことは悪いことじゃないんだけど、それが「美術の全て」と勘違いしてる人がやはり沢山います。昔から「これをなんとかしなくちゃねー」と考えているのがムサビでして、それを少しでも解消するためにやるのも目的の一つじゃないかと。

はい。ムサビって美術予備校から結構嫌われてるんです(笑)

次回は推薦入試の核心について、「他美大さんでは書けないこと」を書きます。

投稿者:ichiro : 2007年10月18日 03:02

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