壮絶!美大生バトル小説ブログ8

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壮絶!美大生バトル
「めちゃくちゃアートな運命- Most and Ultimate -」
8枚目。
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暗闇にだんだんと目が慣れてきた。ここがバトルフィールドなのか。
だだっぴろい野原に体育館のような建物がいくつも建っているのが見える。

「よいしょっとっ。あああ。また髪がグチャグチャになっちゃった。もうちょっと入り口を改良すればいいのに。毎回毎回入るたびに髪がグチャグチャになるんじゃたまんないわ。ほんと、大事なところにお金を使わないのがムサビなのよねー」
舞美も入ってきた。

「ねえ。舞美。これがバトルフィールドなの?」
「そうよ。びっくりしたでしょ?ムサビの地下に作られた異次元空間」
「地下にあるんだ」
「ムサビって地下道がある話は聞いたことある?」
「あ。そういえばデ情の友達がネットワークの授業で10号館芝生にあるマンホールから地下道に入ったって言ってたっけ」
「美術資料図書館前や10号館前芝生の大きなマンホールは地下道への入り口になってて、地下を歩いて、美術資料図書館から1号館方面に行くことができるの」
「そんなに長い地下道なんだ・・」
「表向きはボイラーを通すための地下道だって言われてるけど、本当はこのバトルフールドを作るために掘られた道なのよ」

そう言いながら舞美は歩き出し、話を続けた。



「この空間がバトルフィールドで、ポツンポツンと建ってるあの大きな建物をアリーナと呼ぶの。あの中でバトルを行うわけね。あ。ムサビの体育館の2階って『アリーナ』っていうでしょ?」
「うん。なんでわざわざアリーナって呼ぶのか前々から不思議だったけど」
「『アリーナ』ってもともとは古代ローマの円形闘技場を意味してて、ムサビでの名称はこのバトルフィールドの闘技場、つまり『アリーナ』から付いたの」
「なるほど・・・」

「そして80年前はアリーナって言葉じゃなくて、『蔵』と呼ばれてたんだって」
「時代だなあ(笑)確かに80年前で日本に存在するもので一番似てるものは蔵かもしれないけどね。」
「・・・・まだ気が付かない?」
「へえ?」
「野原の中に武術を行うための蔵がある場所よ」
「・・・・それが?」
「野原に武術の蔵」
「何のこと?????」
「武術の蔵の野原」
「・・・・・ちょ、ちょっと待って。もしかして・・・・・・・・
「そう。武蔵野美術大学の語源はこのバトルフィールドから来てるのよ」




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この話はフィックションです。登場する人物・団体・呼称などは実在のものとはいっさい関係ありません。

投稿者:ichiro : 2007年10月03日 03:32

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