リアルな美大法人企画室長の日常を
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ムサビ日記本が出来るまで1
ムサビ日記が本になるまでの経緯をちゃんと書いてなかったですね。
いきなり4月1日に「ムサビ日記が本になります」と書いちゃったし(笑)
もうすぐ書店での販売がスタートするので、記録と宣伝の意味を込めて。
ムサビ日記 -リアルな美大の日常を- 手羽イチロウ by G-Tools |
それは2007年3月上旬、ムサビコムオフ会直前ぐらいの出来事でした。
武蔵野美術大学出版局のハムコさんが(確か)通信卒展の作品撮影で鷹の台校に来てて、1号館でばったり出会ったのが全ての始まりでした。
「最近どうっすか?」みたいな会話から、「タウトが撮ったニッポン」 の話。ちなみに著者の酒井道夫先生は私もお世話になってる1人でして、酒井先生がいなければ今の自分の「立ち位置」は変わってたかもしれません。そういう方なんです。
そんな中で「そうそう。ムサビ日記を本にするってどうっすか?今までカタイ本が多かったし、タウト本もそうだけど、そういうやわらかいコンテンツ系を出版局はもう少し増やしてもいいんじゃないっすか?」と、立ち話的なかなり軽い話題として提案したのです。
「あら、いいわねー。やろうやろう」とハムコさんもかなり軽い感じの返事。きっとすぐに忘れてるだろうなあ・・。自分も半分は本気だけど、半分は現実味のない話だとわかってるし、ま、いいか。また来年にでも出版局に売り込むとするか。こういう積み重ねが大事なんだよね。
すると翌日。ハムコさんから電話がかかってきました。
「昨日の話、企画書作ってるんだけど、オープンキャンパス合わせの発行でいい?」
ええええええええ!?!?
オープンキャンパスで発売するのは確かに一番いいタイミングだとわかってるけど、本ってそんなにすぐ出来ちゃうものなの?既にテキストデータが存在するから、一から文章を作ることを考えればかなりの部分が省略できるけど、それでも実質3ヶ月ぐらいしかないわけで。。。いくら手羽が出版のド素人だといっても、それがどれくらい大変なのかはわかるわけで・・・しかも、あたいはオープンキャンパスの担当者。ただでさえあの時期忙しいのに、余計な仕事を増やしたくない・・・そうだ。「進学相談会東京会場あわせ」でどうだろう。相談会もそれなりに忙しいけど、オーキャンに比べればまだ時間があるし。うん。それがいい。それでいこう。
てなことを頭の中で0.8秒ぐらいで考え、ハムコさんにかなり遠回しに説明する。弱気な手羽。
でも、ハムコさんからはこんな答えが。
「ま、普通は本にするまで最低半年見るけどね。でも多分大丈夫。何よりオープンキャンパスで出すことに意味があるでしょ?」
男前だ。ハムコさん、かっこいいっス。その通りっス。手羽、どこまでもついていくっス。オープンキャンパスあわせでやるっス。
そんなこんなでムサビ日記書籍化プロジェクトが始まったのでした。
続く。
初めてコメントします。小金井に50年住んでいる55歳(♂)の美術ファンです。ムサビ日記の存在を知ったのはつい最近のこと。以来完全にのめりこんでしまいました。本はヤフーに予約しましたので7月に入手できると思います。
そもそものきっかけはこうです。とあることから工デ・陶芸卒の女性の存在を知り、その方の作品が気に入りました。作品が基デ卒で木工房を経営している先生のアトリエで預かっていることを知り、おじゃまして陶芸作品を買うことができました。続いて先日のオープンキャンパスに行き展示されている作品に感動し、あとは・・・・・・。どんどんムサビの魅力に引きつけられてしまいました。
ムサビ日記で特に気になるのはおきなまろさんとりんらんさんの日記。学生さんに比べていっそう日常の生活が色濃く感じます。それに引かれるのは私も年なのでしょうか。期せずして6月25日のおふたりの日記は軽妙なタッチで書かれていますが、本来重いテーマです。どうしても何回も読んでしまいます。作品は作品としてだけで評価ということも聞きます。専門的なことはわかりませんが私は作者の背後の事情も心にかけて鑑賞したいと思います。同情とかあわれみでなくわずかでも作者と同じ空気を共有したいと思うのです。手羽さんいかがでしょうか?
長々と失礼しました。またコメントします。
投稿者 野川 桜 : 2007年06月30日 00:15