リアルな美大法人企画室長の日常を
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夢の話
昨日、オフ会の夢を見ました。
進行中の仕事とかいろんなことが混ざってる夢。どんな夢かというと。
サンリオピューロランドの前でみんなと待ち合わせ。
時間に行ってみると、かなり「おすまし」な感じの(結婚式みたいな)格好をしたムサビ日記メンバーがいる。
自分的にはわかりやすいから「ピューロランド前集合」にしただけでみんなが集まったらどこかに行こうと思ってたのに、みんな遊ぶつもりでいやがる。お財布を見るとあんまりお金が入ってない。「ちょ、ちょっと待ってね。・・えーと・・じゃ1人1アトラクション1回限りってことで・・・」とせこいことを言う。とーぼーさんに「ええええええ」と言われたところから記憶がない。
夢といえば一昨日、広報スタッフから「手羽さんが出てくる夢を見たんですよ」と言われました。
手羽がオープンキャンパスにあわせてラッピングバスを走らせると言い出した(言いそう)。
で、手羽の車もラッピングカーにする(言いそう)
だから、あなたも中古の車を買ってラッピングカーを走らせてね、というお願いだったらしい。(言いそう)
「うわー、どうやって車を買おう・・・・」と本気で迷ったらしい。
みんな仕事病だ・・・・。
ここまでは枕です。(長っ)
さて、こういう汚れた夢ではなく「夢にまで見た大学生活」な話を。
よく「ムサビに○○はありますか?」「○○はできますか?」という質問を受けます。
「芸文でファッションはできますか?」「デ情でアニメは勉強できますか?」といった質問から、「陸上部はありますか?」「合唱サークルは?」とか。
物理的なものははっきりとイエスかノーかで答えられます。
例えば、「デザイン情報学科で鋳造ができるか」という質問には「NO」と答えられます。
工房もありませんし、それを教えられる先生も用意していません。それをやるのが「夢」「目標」であれば、ムサビなら彫刻か工デですね。
「日本画学科で現像方法を教えてくれるのか?」だと暗室を日本画は持っていないのでそれもできません。
でも、「教わる」のと「学ぶ」のは違んです。
例えば「ゲイブンでファッションができるか?」
もちろん工房も機材もないしファッションの先生もいませんから、授業内でそういう勉強はありません。
「洋服の作り方を教えて欲しい」のが夢であれば、空デのファッションコースにいくしかない。
ただ、「ファッションをどう社会や文化とつなげるか?」、つまり「文化や社会をデザインする」ことは芸文の専門領域なので、そういうアプローチからの「ファッション」はできます。
「ファッション」と言っても、いろんな仕事がありますしね。
「洋服を作るだけが『ファッション』ではない」ってことを大学では学ぶことでしょう。
「ファッションができるか?」という答えには「うーん・・教わることはできないけど、学ぶことはできるよね。後は自分次第?」という答えになります
よく勘違いされているんですが、「○○学科」の○○部分って「○○を学ぶ学科」という意味ではないんですよ。
「○○な視点で物事を考える学科」ということであって、「素材を何にしたか」は別に大きな問題ではない。
現に卒制で油絵学科の学生さんはアニメを作ってますし、デザイン情報学科は自分で作った陶芸作品を展示してました。
コンセプトさえ間違ってなければ「デ情の卒制で陶芸なんて作っちゃダメだ」なんて教授に言われることは100%ないのです。
つまり、それをどう調理するかは自分次第。
「やりたいことがある?じゃ自分でやればいいじゃん」が大学であり、さらにその力を強く要求されるのが美大なんです。
陸上部があるかないか・・今はありません。
でもそんなに大きな問題ではない。
「ないからできませんでした」は高校までの幼い言い訳。
なければ自分で作ればいいだけなんです。
と、こういう話をした後は「夢は見るものではなく叶えるもの」という使い古されたしょぼいセリフでまとめるのが普通ですが、ここは私の好きな言葉で。
夢は見るものではなく、見せるもの。
夢を現実化させて喜んで終わりなのは一般大学。
現実化させるのは当然。
美大生は、さらにその面白さ・感動を誰かに伝えることが重要なのさ。