リアルな美大法人企画室長の日常を
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入試の噂
いろんな入試に関する噂があります。
ムサビ関係だと「ムサビの学科足きり」で書いた
* 「学科試験の点数が悪いと実技が良くても落とされるらしい」
* 「ムサビは実技で9割以上取ると無条件で合格になるらしい」
* 「ムサビは学科が40点以下だと落とされるらしい。去年までは20点以下だったのに」
* 「ムサビは学科が難しい」
* 「ムサビは学科を重視してる」
等がそうですね。
募集要項に答えが書いてあっても、場合によっては「募集要項が嘘ついてる」と思われることも(笑)。先輩や予備校講師から聞いた話を信じたくなる気持ちもわからなくはないのですが、都市伝説なんて実はそんなもんです。
この他だと「ムサビ油絵は茶色い絵を描くといい」なんてものもあります(笑)
そして、最近よく耳にするのは「ムサビの参考作品集に載っている作品は高得点者じゃない」という話。
恐らく、「この参考作品は高得点者ばかりなんですか?」と生徒さんから聞かれると「一概にはそうではないですよ」と私たちは答えるようにしてるんですが、それが伝言ゲームとして広まる間に「ムサビの参考作品集に載っている作品は高得点者じゃない」という話になったんじゃないかと推測しています。
「ムサビの参考作品集はタマビより上手なのものが載ってないから」という意味かもしれませんが(涙)
プチムサビペディア サ/タ行
■参考作品集::
合格者(または入学者)の実技作品などを数点掲載した冊子。
ムサビで発行してる参考作品集の正式名称は「入学試験問題集」。
学科試験の問題・解答も載っています。毎年6月のオープンキャンパスにあわせて最新版を販売開始。金額は最新版が500円、1年前が300円、2年前が200円となっており、3年分まとめて買うとちょうど1000円で気持ち的にお得(笑)
ちなみに販売してるのはタマビとムサビだけ。他大学さんは無料でもらえるはずです。
ちなみにちなみに美大で参考作品集を作るようになったのはムサビが最初。へー
予備校さんが作っている入試再現作品が載った入学案内パンフレットとムサビの参考作品集には大きな違いがあるんです。わかります?
予備校パンフレットはうまい作品を載せて「うちの予備校に来るとこれぐらい書けるようになりますよ」と宣伝するもの。
一方、ムサビの参考作品集はその名の通り「参考作品を載せた本」で、合格作品の中から「こういうパターンの作品も合格してますよ。参考にするといいかも」と選んだもの。それ以上でもそれ以下でもありません。
テクニック的にうまい人も載ってますし、テクニックはそんなにないけどセンスは面白い作品、油絵はそんなによくないように見えるけどデッサンと一緒に見るとその人のやりたいことが見えてくる作品(その逆も)等、できるだけ受験生の参考になるようバラエティにとんだ作品を選定しています。単純に「予備校で上手な作品」を選んでいるわけではありません。それだと選ぶのも楽なんですけどね。
だから、教授による選定作業はもう大変です。「このパターンも載せたいね。ああ、こっちも。。でも、掲載数は決まってるし・・うがああ」という状態で毎年やってます。
時々「ムサビの参考作品は傾向が読めない」と言われたりするんですがそれも関係してるのかもしれません。個人的にはひねくれて解釈をした絵・・・鉛筆デッサンで意味もなく背景に変な模様を入れたりとか・・よりも素直に描いた絵の方がムサビでは好まれる傾向にあるのかなーと私は感じていますが、どうかな?
参考作品集に掲載されてる作品を見て受験校を決める人がいるのも知っているんですが、だといって「予備校生が好きそうなうまい絵」ばかり載せても「参考作品」にはなりませんしね。「参考作品集」じゃなくて違う媒体であればまた違ったやり方はあると思いますが。
基本的にムサビは真面目なんです。
こう書いても「広報の人が嘘ついてる」で終わっちゃうかも(笑)
信じるかどうかは本人にお任せいたします。某掲示板とか予備校の先生達の情報を鵜呑みにしない方がいいってことがわかってもらえれば今回はそれで十分。