入学志願者数と倍率

平成19年度の志願者数はこんな感じに確定しました。

学 科募集人員 志願者 倍率
日本画   40   332   8.3
油絵  120   883    7.4
版画   20   224   11.2
彫刻   33   122    3.7
視デ   102  1583  15.5
工デ   133   819   6.2
空デ  120   593   4.9
建築    80   263    3.3
基礎デ    73   722    9.9
映像   70   374    5.3
芸文   65   303    4.7
デ情  100   778   7.8

*公式な情報は大学公式サイト平成19年度 一般入学試験志願者数(PDF)でご確認ください。 

今年は油絵・版画・彫刻・芸文・デ情が増えています。特に版画・芸文はかなり増えました。一方、映像・建築がちょっと下がっちゃいましたね。

ただ、この倍率っていうのは四輪駆動さんが書いている通り、あまりあてになりません。
例えるなら、彫刻は「看板の出ていないお店」なのでお客さんは少ないけど常連さんが多いのかもしれない。逆に視デは「行列の出来るラーメン屋」でいっぱいお客さんがいるけど「みんな並んでるからとりあえず並んどく?」というお客さんもそれなりに多いかも・・という考え方ができるんです。
「志願者数を募集人員で単純に割るとこんな感じになりますよー」ぐらいの気持ちで見てもらって、倍率が高いからといって「これじゃダメだーー」と思いすぎる必要もありませんし、倍率が低いからといって楽観視しすぎる必要もないです。
つまり周りを気にせずにいつもどおりの自分で頑張るしかないってわけです。

私は彫刻学科以外に油絵学科も受験してるんですが(詳しくは「受験の思い出編」を)、デッサン試験の時に同じアトリエでカルトンをガンガン叩いて絵を描いてる人がいたんです。これはかなり動揺しました。「音がうるさいから」とかじゃなくて、自分が知らないようなやり方で描いてる人は妙にうまく見えちゃうんですよ。田舎モンだし。「と、東京の予備校生はこんな風に絵を描いているのかあ。自分はそんなことやったことないぞ。こりゃ落ちる」と(笑)
こっそりその人の絵を見たら全然下手だったから安心はしたんだけど(なんて言いながら自分も落ちてるわけだけど)、これだけ全国から受験生が集まってくるといろんな変な人もいるわけで、周りを気にしないっていうのはそういうことでもあります。現役生は周りの人がうまく見えます。でも周りもあなたのことをそういう目で見てるんです。気にしない気にしない。

 

今日から東京造形大学さんの試験が始まりました。
造形さんの試験が始まると私たちも「いよいよ東京の美大入試もスタートしたなー」という気持ちになってきます。受験生の皆さんはこれから試験の毎日だと思いますが、いつもどおりの自分を出すために体調管理だけはしっかりとやりましょうね。

 

 

最近目にすることが多い「ムサビの参考作品集に載っている作品は高得点者じゃない」という都市伝説について後日書いてみます。

投稿者:ichiro : 2007年02月01日 05:53

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