リアルな美大法人企画室長の日常を
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もう少し卒展の話を
プチ手羽日記。
29日(月)の夜、車で聞く用のCDをツタヤで買う。
ALL SINGLES BEST スガシカオ BMG JAPAN 2007-01-24 by G-Tools |
そんなテンションで、卒展の話を今日までやることにします。明日から2月なで区切りよく。
恒例の会場風景サイトはこちらです。
■卒業制作展会場風景
4日間の来場者数は去年より700名増えたそうです。日曜日はなんと1000人増!例年だと卒展パンフが大量に余って廃棄・・ということをこっそりやってたんですが、今年は最終日の途中で全部無くなってしまったそうです。
私の印象だと家族連れの方が以前より増えたような。こんな感じで。でもパンフがなくなるってことはそれだけではないのかもしれません。なんでだろう。天気の影響もこういうイベントだと大きいのですが、もしかするともしかするのかな・・・。
最後に今年の卒展で感じたことをちろっと。
ファイン系でアニメを作った方の作品を見て、「やっぱりアニメは絵が描けないとだめなんだな」と実感しました。テクニック的にはアニメを専門にやってる人から見ると笑ってしまうようなレベルかもしれないんですが、絵がちゃんと描ける・・・基礎描画力やデッサン力がある人・・・が描いてるから、ついひきつけられちゃう。アニメを勉強していない日本画学科や油絵学科からスタジオジブリにしれっと就職する人がいるんだけど、ああ、こういうことなんだな。
ハードなんて2の次であって、自分の力・・つまりソフト力・・が高いかどうかで全てが決まる。
でも。
卒展の平均値が高くなった理由に、パソコンの力は大きく影響しています。
例えば、昔は大きくプリントする方法がなかったから、でかいパネルを作ろうとすると、一文字を大きく拡大コピーしてそれを切り抜いてパネルに一文字づつ貼り付けて・・という作業をやってました。もしくは一文字づつレタリングするか。だから時間をかけて作った人とそうじゃない人の差がはっきりと出てたんです。でも、大型出力プリンタを使えばB全ぐらいは全然そのままでいけますからね。
アウトプット部分の向上による平均値アップとも言えます。
ゲームもそうですよね。
いくらドットが荒くても、面白いソフトはどのゲーム機に移植されても面白いもんです。
でもゲーム機の性能UPによってできなかったことができるようになります。
「本質」は素材が変わってもほとんど変わらない。
しかし、「伝え方」「見せ方」はハードで決まる。
あらためてそう感じ直した卒展でした。