リアルな美大法人企画室長の日常を
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SCHOOL OF D"E"SIGN
明日、埼玉の某高校で系統別説明会があります。美術系コースがある高校なので、「グラフィックデザイン」「油絵・版画」「彫刻」「インテリアデザイン」「建築」「WEBデザイン」等と各美大・専門学校が分担して系統の説明をするんです。
で、その前に全体講和といって「美術・デザインを学ぶってどういうことなのよ?」という話を私が代表してやることになりました。
・・・なんて書き方をすると偉そうなんですが、業者さんに「いきなり1,2年生に細かい系統別の話をしても意味がない」と、このエントリでも書いたことを話したら、「じゃあんた最初に全体の説明してよ。できるよね?」という感じで決まった話でして・・。口は災いの元・・・・。
「専門学校と美大の違い」も話そうと思ってるので、他大学の担当者の方もお時間があったらぜひ聞いてください(笑)
ちょっとここで本の紹介を。
SCHOOL OF DESIGN(スクール オブ デザイン) | |
水野 学 古平 正義 平林 奈緒美・山田 英二 誠文堂新光社 2006-09-09 売り上げランキング : 3338 おすすめ平均 ただの「デザイン本」じゃなかった Amazonで詳しく見る by G-Tools |
オススメコメントの通りで、ただのデザインハウツー本ではありません。
売れっ子若手デザイナーが感じてることを詩のように並べた本で、「そうそう!そうなのよ!!」って言葉ばかり綴られています。
どこでもいいです。ぱらっとめくって出てきたページに書かれてることを一つ紹介しましょう。
(パラパラパラ・・)えい!156ページ。
■「自分」はいない
「自分のスタイルはこれだ」「これが自分のやり方だ」
そう言っているデザイナーによく出会います。
しかし、人は、学習し変化していく生き物のはず。
「これが自分だ」そう決めた時に、ひとの成長は止まります。
常に頭をやわらかくし、新たなことを吸収していくのも、
デザイナーの大切な仕事。
おおお。どうですか?痛いところついてませんか?特に卒制で頭が固くなってる人には響く言葉じゃないでしょうか。「これを読まないと、同期に追い越される」というコピーはちょっと大げさだけど、これを読めばもやもやしてたものがひとつ晴れるかもしれません。
なぜこの本をこんなに紹介してるかっていうと、・・はい。この展開で気がつく人は手羽マニアです。(そんなのなりたくない?)
作者の一人、平林奈緒美さんはムサビ空デの卒業生なんです。
Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1
最近の作品だと、宇多田ヒカルの「SINGLE COLLECTION」CDジャケ等がありますが、やはり平林さんといえばFSPです。資生堂ブランド「FSP」の広告からパッケージなど全てのアートディレクションを担当した方、といえば「えっ、あの商品を?」と驚く人もいるんじゃないかな?
私はさすがに化粧品は買わなかったけど(笑)、空港をイメージしたWEBサイトが他の企業サイトなんかより全然センスが良くて何度も見に行ってました。後でアートディレクションしたのがムサビOBってことがわかって2度びっくり。
彼女のやってることを見れば、グラフィックデザイン・WEBデザイン・パッケージデザイン等とこれらを職業分類のように細かくカテゴリ分けすることに意味があるのか?と疑問を感じてくれるはず。
特にムサビ出身者にはこういうタイプの人が多くて・・・・と、この続きは全体講和で。
大変!
タイトルが「D『I』SIGN」になってます!
発音的にはコチラの方が近そうだけど…。
投稿者 tulip : 2007年01月15日 14:46
ぎゃああああああああ。
というわけでこっそり修正しました(全然こっそりじゃない)
投稿者 手羽 : 2007年01月15日 14:53