手羽日記 12/10 -美男子だ-

12月10日(日)::

10:00。大竹さんの展覧会、仕事休んで平日に行くつもりだったけど、どうも行けそうにない。来週の日曜は何かありそうだから、行くなら今日か・・・。よし!とカーナビに「行き先:東京都現代美術館」と入力し出発する。
ルート的には、以前Jsato先生が個展をやったギャラリーの近くを通るのね。・・嫌な思い出がよみがえるなあ・・・。


10:50。あっさり到着。1時間かからなかった。日曜の都心は車で動きやすい。


11:00。というわけで行ってきました。大竹伸朗「全景」
3階(1962-1987年) 。子供の頃から絵がうまかったんだなあ・・・。受験時代に書いた自画像が美男子だ(笑)って美男子って言葉、久しぶりに使ったなあ。イケメンでは弱いんです。一番似合う言葉が美男子。
1階(1987-1994年)、ようやく知ってる作品が出てきた。「網膜」シリーズがカメラマン中野さんと深く関係してるのは有名な話で、私も大竹さんを知るようになったのはこの頃です。
地下2階(1995-2006年)。自由な女神はいい顔してる。

・・・すごいボリューム・・・。これ、全部じっくり見てたら本気で一日かかる・・・。

それにしても・・




こんなに人が入ってるけど、大竹さんの作品を「すばらしい!」と見てる人はどれくらいいるのだろうか。


実は、大竹さんの作品の良さってあんまりわかりません(激白)。
「よくこんなモン、見つけてきたなー。見つけるのもそうだけど、モノの方から近づいてくるのも才能のうちなんだな」とか「よくやるなあー」というのは強く感じます。異常なまでの収集癖で、この人の原点はスクラップブックにあって、興味を持ったものを固定する場所がたまたま看板だったりタンスだったり船だったりキャンバスだったりするんじゃないかと。もちろん、「興味を持ったもの」が普通の人と微妙に違うところに大竹さんのクオリティがあるわけですが。
多分大竹さんも「『オレの作品がいい!』とか言ってる世の中は変だよ思うわけよ」といつものムサビくさい語り口でしゃべってそうな気もします(笑)

でも、普通の展覧会を見ると「自分も頑張らないと」とやる気が出てくるんだけど、大竹さんの展覧会はいつも「このパワーには負ける・・」と何か敗北感のようなものを背負って帰ることになるんですよね。今回は特に。

廃材アートについては思うところがありまして、冬休みにちょっと書いてみようかな。


14:00。美術館を出る。
このカーナビくん、必ず行きと帰りは違うルートを紹介してくれるんです。ま、それはいいのだけど・・・・
こんな季節に表参道を通るようなルートを案内しなくても・・・渋滞渋滞で全然車が動かない・・・。

投稿者:ichiro : 2006年12月11日 05:45

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