教育実習の思い出9

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彼らの絵をみてびっくり。

形や色の使い方に迷いがない。素直に感じたもの、感じた線を描いている。線や色が強い。
正直なことを描くと、それまで「障害者が描いた絵だからって、まるで天使が描いた絵のようにほめちぎるのはどうか。同レベルに扱うべきだ」と思ってる人間でした。
でも、少なくとも同学年が描く絵と比べて、あきらかに絵の元気さや自由さはこっちの方が上なんです。

彼らは絵が描けないんじゃない。


そこでハっと気がつきました。
昨日の子を「寒色暖色が理解できない」と切り捨ててしまったけど、それは本当なのだろうか。



もしかすると、赤っぽい色を見て冷たく感じる子もいるんじゃないだろうか。
青っぽい色から暖かさを感じる子がいてもいいはず。
でも、そう感じたとしても、「青っぽい色=寒色」と教わるから、そういうもんだと信じ込んでいるんじゃないだろうか。

彼女は「理解できなかったから、寒色暖色をごちゃ混ぜにした」のではなく、あの色、あの組み合わせから「冷たさ」を感じていたのであれば・・・。


自分は何かすごく大変なこと、彼女の美術に対する素直な心を犯してしまったような気持ちでいっぱいになって・・・何年かぶりに泣きました。


続く。

投稿者:ichiro : 2006年08月18日 12:46

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コメント: 教育実習の思い出9

結論を先走ってはいけないのだろうなーとは思いつつも、「なぜ手羽さんは教師にならなかったのか?」というところに話の始めのころから気にかかっております。

投稿者 音量子 : 2006年08月18日 21:19