リアルな美大法人企画室長の日常を
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手羽日記 05/05 -グラビア-
5月5日(金)::
友達と会う。
京都の某美大出身でフリーデザイナーとして東京で頑張っていたけど、連休明けに実家の奈良に帰ることになった。残念。
某キャラクター会社に勤める知り合いと一緒にお別れ会を開くことに。
この手の裏話は面白い。
フリーデザイナーといっても、ここ数年は派遣社員として出版社で働いており、やってた仕事がフォトショップを使ってのグラビア写真の修正。噂には聞いたことがあったが・・。
某グラビアアイドルの場合は、「人間の骨格上、そこまで削るのはありえない・・」というぐらいウエストを細く修正させられるらしい。人体デッサンを勉強した美大出身者としての誇りを捨てないとできないそうです。そう言われると、このアイドル、最近必ずカーディガンのようなものを羽織って出てきてる。
また某男性アイドルタレントは顔のしわが沢山あるので、とことんツルツルお肌に修正しなくちゃいけない。帰り道、今週のテレビ雑誌の表紙にどアップで掲載されているのを発見し、マジマジと見てしまった。確かに不自然にツルツルお肌でした・・・。
キャラクター会社Sに勤める友達は出版系の部署にいて、こども向けの本を作っているそうだ。
例えば折り紙の本やシールブックとか子供向けの料理本とか。つまりは全てマニュアル本。イラストレータで制作工程図を作る仕事。この仕事も大変だろうな・・・。
折り紙本は必ず自分で一度作ってから図におこす。そしていろんな人にそのマニュアルで本当に折れるかどうかを確認して出版する。それでも「ここはどうなってるの?」とクレームの電話はあり、2回同じ箇所にクレームがきたら『やばいなあ・・』と思うそうです。
児童館で折り紙を教えてるおじいさんから「作り方がわからない」と電話がかかってきて、製作工程順に折り紙を貼っつけて(20手順あるとしたら、20手順分)を送ってあげたそうだ。
「折る」「谷折り」はいいのだが、「強く折り返す」「適当に開く」等「強く」「適当」が一体どれくらいなのか、これを書き表すことができないので、ほとんどの問い合わせもこのあたり。カラーが使えればいいのだけど、予算上そんなことはありえない。
(でも、まさにこれってデザイン情報学的な作業じゃないのかな?)
「折り紙はまだいいのよ。紙の裏表があるから書き分けがまだ出来るし。でも、あやとりの説明本なんて絶対にやりたくない・・・」と言ってました。
そしてどんなに頑張って折り紙本を作っても、キャラクターのシールブックに売り上げは負けてしまう。
名言。「シールブックはいいよー。楽で(笑)」
あっという間の6時間。ゆっくり話すにはこれくらいの人数がいい。
連休直前まで予定が全然入ってなかったけど、なんだかんだでスケジュールが埋まりました。明日は久しぶりのオフ。何をやろうかな。