リアルな美大法人企画室長の日常を
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桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿
私の好きな言葉があります。
「桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿」
(「桜折る馬鹿 梅折らぬ馬鹿」とか「〜 柿折らぬ馬鹿」とも言いますが、語感と季節でこれにさせてもらいます。)
「そんなことすると馬鹿っぽい動物になっちゃうよ」みたいに婉曲に例えることが多い日本語の世界で、「あんた馬鹿」と言い切ったインパクトのある響き、短いフレーズの中に誰もが知ってるほぼ同時期に咲く花をインサートし、前半と後半を比較させる完成度。大好きなんです。
もちろん、「桜は切るとそこから腐って枯れるから切らない方がいい、梅は切らないと枝が伸びすぎて樹形が乱れ花が咲かなくなる」という意味ですが、「同じ対応をしても、相手によって全然違う結果が生まれる」という意味もあります。
「枝は切るものだ」「いや、切っちゃいけないんだ」
違うんです。切った方がいい木と切っちゃいけない木があるんです。
一つのものの考え方ではまずいことがあるし、その場に適した対応をしないと後々大変なことになります。
美大生は発想が柔軟である反面、一途になってしまう傾向があります。自分の作りたいものを完成させるには一途な心がなくちゃできませんからね。特に卒制を終わらせたばかりだと、頭がかたーくなっていることが多いです。
また、これまでは「ま、美大生だから・・」で社会が終わらせてくれた部分がありますが、これからはそういうわけにはいきません。その場にあった対応が必要です。
明日から4月です。
これから社会へ出て行く卒業生の方に私からのメッセージ。
「桜折る馬鹿 梅折らぬ馬鹿にならないでね」
珍念くんがリクエストどおり、しょっぱい日記を残してくれたので私も。
え?しょっぱいというよりもオヤジくさい?
ちなみに。
「桜は切っちゃいけない」といわれてますが、ちゃんとやる分には剪定した方がいいそうです。第1、ソメイヨシノは接木ですからね。切らないとできない(笑)
また、梅だって、本当はボキボキ折っちゃダメ。
なので「桜折る馬鹿 梅切らぬ馬鹿」が本当の言葉じゃないかと思っているのですが、どなたか詳しい方、教えてください。
もひとつちなみに。
桜も梅も桃もアーモンドもバラ目バラ科サクラ属だそうです。
このリストは、次のエントリーを参照しています: 桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿:
» ありがとう!ございました!
from Musabi Diary - 珍念 -
珍念です。 最後の日記は「ありがとうございました」を言おうと決めてました。 ... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年03月31日 22:39
その場に適した対応ですね。
自分がその場に最適な対応だと
考えてやったことも
受け手にしてみたらそうでないことも
あるので
難しいですが、やっていこうと思います。
投稿者 tamapi : 2008年08月16日 10:12