リアルな美大法人企画室長の日常を
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受験の思い出4
今日は彫刻学科の試験日です。
というわけで。
手羽の受験の思い出4(もう本当にこれで終わりにしたい)
ムサビ彫刻の試験では、自然光を使うために室内の照明を消灯した状態で描いてました。
自然光とは「窓から入る日の光」のことで、光源が窓から入る光一つなため、デッサンには向いてる光なのです。ただし、天気や時間に左右されるのが欠点。
→→詳しくは「ムサビペディア::自然光」を参照ください。
その日はどんよりとした曇り空。
午後ポーズを過ぎたぐらいから外が暗くなりはじめ、室内もとうとう真っ暗になってしまったのです。自然光には慣れてたので私は構わずガンガン描いてたのですが、(後から聞いた話だと)受験生の中から「暗くて描けない」と苦情が多数出たそうです。
試験監督があわただしくなってきて、残り3ポーズ目開始前に、試験監督が宣告しました。
「電気を消した状態は次のポーズで終わります。最後の2ポーズは『紙を変えて』、室内の電気を点灯した状態でもう一度描いてもらいます。採点は2枚を見て決めます。」
新しい紙が配られてほんとに最後の2ポーズがスタート。2ポーズということは、クロッキーとデッサンの中間ぐらいで描かないと中途半端で終わる可能性が高い。1ポーズ目でがっつりポージングを押さえて、2ポーズ目で仕上げ。「おっ、結構2ポーズでも描けるもんだな」と自分に関心しました(笑)
教授に聞いた話だと、2枚一緒に見ると受験生の形を捉える形跡がわかるので、採点しててすごく面白かったそうです。もしかすると、今のムービングもこのあたりのことが関係してるかもしれませんね。
突然のことなのに受験生分の予備デッサン用紙があるってすごいですよね。「もしかして最初から2枚描かせるつもりだったんじゃないか?」とも思ってたら、職員になって確認したところ、やはり緊急対応だったそうです。
それ以来ムサビのデッサン試験は「全室点灯状態」で行われるようになったとさ。(日本むさび話より。お、シャレになってる)
受験はムサビ彫刻がラストでした。芸大は受験することさえ全く考えてなかったので。芸大さんがどうこうではなく、「100%落ちるのがわかってるのに受験料がもったいない。浪人して来年に」というレベルです・・・。
次の日は原宿で買い物をして(クレープも食べたっけ・・)、帰郷。あとは合格発表を待つだけです。
まさかのつづく。
原宿でクレープは、
仙台で牛タン、
大阪でたこ焼き、
広島でお好み焼き、
みたいなのりですよね。
どれも現地でいただいたことないです。
クレープさえ。
投稿者 tamapi : 2008年08月09日 08:40