受験の思い出2

タマビさんの入試も始まりましたね。


手羽の受験の思い出2(古くてごめんなさい)



造形大の試験も終わり、次はいよいよムサビです。
タマビは受験しませんでした。タマビさんがどうのってことではなく、単純にタマビ彫刻で必須の粘土を全然やってなかったので・・・。


ムサビは油絵学科と彫刻学科を受験。
油絵・彫刻というパターンの併願者は少ないようです。本命は彫刻学科でしたが、裏の気持ちを書くと、本命の本命はムサビの油絵でした。でもデッサンに時間をかけてたせいで、油絵は6枚ぐらいしか描いてなかったりして・・。
当時、油絵学科の倍率は20倍ぐらいだったかな?(彫刻でも10倍弱。ちなみに視デは40倍ぐらいだったと記憶してます。今考えるとすごい倍率ですね・・)
マグレで受かるわけもなく、自分は浪人する覚悟で、「今年は記念受験。本番は来年。油絵を来年ゆっくり勉強しよう。彫刻にも受かるわけないし」と考えていました(笑)


まずは油絵学科の試験。
当時は1次試験が学科、2次試験がデッサンと油絵。(1次は学科とデッサンだったかな?記憶が・・・)
1次は合格。そして2次試験へ。

デッサン試験。
デッサンのモチーフは石膏デッサンでした。モチーフの場合は、抽選で描く場所(イーゼルの場所)が決められます。忘れもしません。マルスの正面、3列目。自分のくじ運の悪さに泣きましたね。
描いたことがある人ならわかると思いますが、すごく描きにくい場所なんですよ。運動感を出すのも難しいし、画面の入れ方も大変。そういえば、隣で描いてた子は木炭紙に小さくマルスを描いてたなー。見たままを描けばそうなっちゃうぐらいの場所です。


次に油絵試験。
試験前日に新宿の世界堂できれいな油絵の具を何個か購入。「こんな大きな画材屋があるんだ。東京ってすぐに絵の具が手に入るんだなー」と感動しましたね。その絵の具を握り締めルンルン気分(死語)で試験会場へ。アトリエは5A号館でした。

アトリエには鏡が並んでて、すぐに自画像だということはわかりました。「自画像は得意だから、もしかするともしかしちゃうかも」と喜んでるところで、いきなり試験監督が「油絵の具を片付けてください」と指示。


ええええええ!?!?!!



受験生全員に3色の絵の具が配布され(白を入れて4色だったかな?)、「配布された絵の具だけを使い、手を入れた自画像を描きなさい」という出題でした。
昨日買った絵の具は無駄に・・・・。


完敗でした。
油絵の特性がわかってない段階で3色で描くのは無理・・・。・・・あの時のブルーな気分を思い出しました・・・。「世界堂で買ったあのきれいな絵の具を使うことができたら、もしかしたら・・」と泣いたものです。(そんなことで受かるわけないのですが)

もちろんまぐれもなく、油絵学科は不合格。
受験以来、絵の具箱は開けていません・・・・。

続く

投稿者:ichiro : 2006年02月08日 04:14

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コメント: 受験の思い出2

絵の具の箱、そろそろ開きましたか。

投稿者 tamapi : 2008年08月08日 20:26