リアルな美大法人企画室長の日常を
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後期日程合格発表
年々、合格発表時の掲示板前風景も変わってきてて、数年前、自分の番号を携帯で撮影してる受験生の姿を見て「時代が変わったなー」と思ったものですが、ここ最近はWEB合発を始めたこともあり、掲示板を見にくる人がかなり減ってきています。
私はムサビの合格発表はヨコちゃんに見てもらいましたが(この日記を参照ください)、造形大の時は掲示板を見に行きました。山奥まで(笑)
自分の番号を探して探して、そこに見覚えがある数字を見つけた時の感動は、WEBでは味わえないものです。東京の方ならぜひ掲示板を見にきてはいかがですか?(気の弱い方は一度WEB合発で確認されて、合格だったら掲示板を見にきても構いませんし)
そして長かった入構禁止が本日より解除されます。
合格発表の後に学内を見学することも可能です。在学生もいない空っぽのムサビ状態ですが・・。
ちなみに世界堂さんは鷹の台ホール改修のために、課外センターでしばらくお店を開くそうです。>在学生の方へ
入構禁止が終わるということは、入試教室整備バイトくんも今日が最終日ということですね。
どうもお疲れさまでした。南京イスの並べ方もマスターしましたか? 慣れてくると8個の南京イスを一人で運べるようになりますよ(笑)
今日はいっぱいお酒を飲んでください(未成年を除く)
ムサビペディア::自然光
サ/タ行
■自然光(シゼンコウ)
美大で使う「自然光」という単語は「窓から入る日光」のことを表します。電気の明かりより光が柔らかく、基本的には光源が窓からの一つなため、影が決まった方向にでき、デッサンには向いてる(初心者は特に描きやすい)のです。ただし、天気や時間に左右されるのが欠点ともいえます。
一方、室内の蛍光灯をつけた光(人工光線)はいつでも同じ光で描ける反面、影方向が複数できたり、明暗が出しにくくなる(影の中の影が単調になってしまう)のが欠点。
「調子って何?」と質問をいただきました。
「ウヒョヒョ〜イ」みたいなお調子者という意味ではありません。。簡単に言ってしまえば、影をつける(明暗をつける)ことを「調子」といいます。もっと知りたい方は調べてみてください。奥深いので。
しかも、この知識も10ウン年前のものなのでかなりうろ覚えです・・・。ハイライトとかアクサン(アクソンだっけ?)といった単語もあったような。
裏ペディア
ムサビのアトリエは北側からの自然光を最大限に採り入れるための工夫がされています。特に4号館はこれでもかってぐらいの北窓です。だてに三角屋根じゃないのです(笑)
なぜ北側の光なのか。
通常の建物はできるだけ明るい光をいれるために南側から採光するようになっています。でも、南側の光(直接光)は光が強いので、デッサンを描いたり、ものを見るにはあまり向いていません。一方、北側の光は間接光・反射光なので、光が柔らかく、デッサンには最高。なので、ムサビのアトリエは北側に大きな窓がついています。そう、意外と知られていないのですが3号館も5A号館も5B号館も5C号館も6号館も、実はファイン系の建物は全てそういう造りになっています。
なんとなくファイン系の建物及び周辺の時空がなにかゆっくりしてるような、しっとりしてるような空間に感じるのは、この大きな北窓構造のせいかもしれませんね。
私の通っていた研究所も「自然光」派でした。北壁の高い位置に採光用の窓がついてて、照明をつけていいのは講評会と掃除の時だけ。夏だと夜の7時ぐらいまで描けるのに、冬だと4時半には真っ暗に。気が付かずに暗い中で描いて翌朝デッサンを見ると、「うわっ!真っ黒っ・・・」なんて経験もありました。
都会の研究所だと蛍光灯をつけて描くパターンがほとんどだと思いますが、初めて蛍光灯の下で描いたときは「なんだこの光線は!?」とかなり抵抗がありました。光がギトギトしてるし影があっちゃこっちゃに出来てるし。慣れるのに時間がかかったものです。でも、ああいう状況で教わったら、反射とか理解するの難しそうな気がするけど、みんなうまいよね(笑)
受験の思い出5
手羽の受験の思い出5(本当に最終回)
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過去ログはこちら↓
受験の思い出1
受験の思い出2
受験の思い出3
受験の思い出4
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後は合格発表を待つだけです。口では「今年は記念受験で来年勝負っすよ」と言ってはいましたが、やっぱり合格できたらうれしいもので、ドキドキしながら発表日までを過ごしてました。この時期に描いた絵が一番酷かったですね。心理状態と絵って大きく関係するものなんです。形がとれなかったり、調子がうまくかけなかったり。習いだした頃の絵に戻ってました。平常心を装ってもダメなものはダメ(笑)
いよいよ合格発表当日。
当時はWEB合発なんてものはもちろんありませんから、一番早く結果を知るには大学の掲示板しかありません。ムサビ彫刻を一緒に受けた浪人生のヨコタさん・・・通称ヨコちゃん。研究所のリーダー・・・・が東京に残って、ムサビの結果を知らせてくれる手はずに。
そして発表時間から30分が経ち。
携帯電話なんてものもその頃はなく、研究所の電話が鳴りました。もちろん彼からの電話です。私が電話を取る役に任命されていました。
「も、もしもし、●●絵画研究所です」
いわゆる、総理大臣から「あなたに○○大臣をお願いします」とかかってくる瞬間というか、作家に「芥川賞に決まりました」と電話がかかってくる瞬間というか、レベルは違うけどそんな感じです。
「あ、手羽?オレ、ヨコタ」
「手羽っす。チース」
「公衆電話を探してて時間がかかっちゃったよ。しかもいっぱい人が並んでるし」
「お疲れっす。・・・・」
「いやー、大変だった。・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
こっちから『どうでした?』と聞きにくいものです。でも、ヨコちゃんがきりだしてくれました。
「手羽、受かってるよ。ムサビ彫刻」
「えっ、マ、マジっすか?!?!補欠とかじゃなくて?!」
「受かってる受かってる。●●と●●も受かってるから3人合格だよ。すごいよ。現役はお前だけだよ」
私達の研究所からはムサビ彫刻を6名受験してたので、50%の合格率。よかったよかった・・・・・・・・・・ん?
「・・・・・って、ヨコちゃんは?」
「あ、オレ、落ちた」
もし私が超能力者なら、空中に「ガーン!」という塊を発生させたぐらいのショックでした。
研究所で一番デッサンがうまく、頑張り屋さんだったヨコちゃんが落ちたショック。直前模試でも学科は一番良かったので、誰も彼が落ちるとは思っていませんでした。女性陣はみんな泣いてました。それくらい研究所内ではショックだったのです。そして私は不合格だった人に合格の連絡をもらうという、田舎の高校生では今まで経験したことないような罪悪感を味わったショックも。
あまりのショックで彼が田舎に戻ってくるまでの3日間ぐらいは何をやったか全然覚えていません。
ヨコちゃんが帰ってくると、またみんなで泣きました。さすがに彼の顔をみたら私も泣きました。
でも、何もやらないわけにはいかないので、私は3月入ってすぐに一人で再上京して、アパート探しをスタート。実はこれが一番お金がかかりました。往復の飛行機代+食費+宿泊代+敷金2・礼金2なんですよね。
合格された皆さんは受験時とは違う忙しさと出費が3月に入ってから急にやってきますのでその覚悟を。
私は、このヨコちゃんの件があるので、受験は最終的に運と縁だと思っています。実力だけでは解決できない世界が受験にはあります。でも、その縁を大事にしてみてください。第1志望学科に落ちて第2志望学科に受かったなら、そんなに落胆せずにそれも何かの縁だと思ってみるのもいいことだと思います。
終わり。
え?で、ヨコちゃんのその後ですか?
結局ヨコちゃんはタマビに無事入学しました。彼の自慢は「ラーメンズと同時期にタマビにいた」ことです。めでたしめでたし。
次週より驚愕の新展開、「手羽のムサビ思い出日記スプラッシュスター」がスタートします。
(えっ?!)
合格発表
本日前期日程の合格発表です。
掲示板での発表は13時からですが、既にWEB・電話による合否案内システムは7時から始まっています。(詳細は募集要項12,13ページを)
皆さんにも金メダルは届きましたか?
懲りずに生協の人のようなウイットな会話を目指してみました。
私たちのグループも昨日はフィギィア一色。
無事に作業も終わり、後片付けに突入です。大量の野菜が入ってた大量の段ボールももう必要ありません。指定の廃棄場所に放り込まなくちゃいけないのですが、「よいしょ!」の代わりに「イナバウア!!」と叫んでました。
「イナバウアー」という響きが気合を入れるのにすごくよい音感なんです。皆さんもちょっと強めに発声してみてください。「イナバウア!!!」と。ほら、なんとなく力がでるでしょ?不思議な呪文「イナバウア!!!!」
倉庫として使ってたアトリエを清掃し、埃を押さえるために水撒きをした時も、わざとカーブをえがいて「イナバウア!!!!!」。力を込める必要は全然ないのですが。
後半はハイテンションになってて、「手羽がやるから、テバウワ!!!!!」とモノマネも開始。何もかも原型を残さないぐらいのイナバウワになってました。しかも手羽の体が堅く、「苦しそうなデューク更家のウオーキングポーズ」にしか見えません。
2006ムサビ入試終了しました
いよいよ明日が前期日程の合格発表ですね。
総括するにはまだ早いのですが、私の感じた今年のムサビ入試を。
全体的に今年の実技試験は難しくなったというか、差がはっきりと出そうな試験が多かったかもしれません。問題文をちゃんと理解したか、もしくはどう解釈したか?基礎力がちゃんとあるか?とか。
油絵のデッサンもそうですが、日本画の着色写生は下手すると中学生が描くような風景画になりそうだけど、問題文の解釈によっては面白い絵がかける出題。
空デ・デザインはストローや片面段ボール、プラスチック板、ケント紙などで「立方体を作りなさい」という問題でしたが、「立方体を作り・・・」の部分をどう解釈するかで形が変わってきます。空デ・デザインはこれまで「弁当箱で立体を作りなさい」「少年ジャンプで立体を作りなさい」「トイレットペーパーで立体を作りなさい」と面白い試験が続いていたので、その手のものを期待されていた方には肩透かしだったかも(笑)
一方で工デ・鉛デのコンプレッサーや空デ・鉛デ・・・透明アクリルボックスにステンレス製の筒とボールと布と縄が入ってて、その周りにリンゴが配置。写りこみ地獄(笑)・・・や日本画・鉛デは、しっかりモノを捉える力がないと描きにくいモチーフだったと思います。
さて、入試も終わりましたし、これまで「後日書きます」と保留にしてきたことをぼちぼちと。
まずは「何故、各学科によって実技試験問題が違うのか?」を。
知ってる人には当然な話なのですが・・・。
「当然でしょ。だって、学科が違うんだから・・」というのは半分正解ですが、もう少し考えてみましょう(笑)
単純に「絵がうまい人」を見るための試験であれば、共通実技試験で十分です。
実技試験には「うちの学科はこんな人材が欲しい」というメッセージが隠れているのはご存知ですか?
例えば工デ・鉛デは昔から「物の重量感や質感をしっかり捉えられる人が欲しい」というメッセージが読み取れるし、空デ・デザインは「去年までとちょっとだけ方向転換をして、今年は立体をしっかり作れる人が欲しいのよ」と語ってるように見えるし、視デのここ数年は「感じる力を持ってる人」を求めているように見えます。(私の解釈なので、違ってたらすいません)
彫刻学科なんかは以前えいびっとさんが書いてますが、モロに「そういう人が欲しいんだ!!」という意図が出てますね。
それを理解できた人に点数が高くつき、合格し、そういう人たち向けの授業を用意しているわけです。
(こういうことは学力だけで選ぶ一般大学ではできないことかも)
「実技に点をつけるのはおかしい。つけられるはずがない」とよく思われていますが、求めているポイントがあるからつけられるんです。フィギュアスケートの採点みたいなものですね。荒川さん、おめでとうございます。
私は「●●学科はどういう学科なんですか?」「●●学科と●●学科の違いは?」と聞かれると、
「簡単に『その学科がどういう学科なのか?」を知る方法は、2つあります。一つは入試の実技試験問題を見ること」
と答えています。確かに似たようなことをやってる学科もありますし、そんなに大きな違いはないかもしれません。でも、実技試験問題から「その学科の方向性・やりたいこと」を知ることができるのです。
せっかく過去問を買っても、「あ、この絵、上手だなー」とか「タマビの参作の方がキレイじゃん」とかそれで終わってしまう人がいるのですが、実技試験から「求める人材」が見え、「その学科がどういう学科なのか」が見えてきます。もう少し入試問題集を読みこなしてみましょう。ムサビは「絵がうまいだけの人」は合格しにくい大学かもしれません。
求める人材が違うから、各学科によって実技問題が違う。簡単なことなのですが、これを知らない人が結構多いんですよね。
2つ目は、また今度(笑)
ムサビペディア::モチーフ
マ/ヤ行
■モチーフ【(フランス)motif】
- 文学・美術などで、創作の動機となった主要な思想や題材。
- 音楽で、固有の特徴・表現力をもち、楽曲を構成する最小単位となる音型。動機。
- 毛糸編みやレース編みで、いくつかの小片をつなぎ合わせて作る場合、その個々に編んだ小片。 (Yahoo!辞書より)
美大用語としての「モチーフ」とは主に2つの意味があります。
1つ目は「絵や彫刻で再現される対象」。難しい表現をしましたが、ドラマ等の美術教室のシーンで台の上にリンゴやら布やらフランスパンやらガラス瓶などが置かれているのを見たことがあると思いますが、それです。それを見ながら油絵を描いたりします。厳密にはイコールではありませんが、普段の会話で使う意味として似てる日本語は「静物」が一番近いかも。「今年のムサ油のモチーフはなんだった?」「よくわかんないけど、カレーが作れそうな野菜がどっさりあった」みたいな会話で使います。だから、試験問題用紙には「モチーフを見て鉛筆デッサンしなさい」と1行しか書かれてないことも。
そして2つ目は、Yahoo!辞書に書かれてる「題材や動機」という意味。「●●をモチーフにして作りなさい」と問題文に書かれていれば、それそっくりに描くのではなく、そこから受けた印象を表現します。違う単語だと「テーマ」「イメージ」「想定」が近いかな?「『喜怒哀楽』をモチーフにして平面構成しなさい」といったパターンですね。こういう問題は専門用語で「想定問題」といいます。
今年の工デ・デザインは「楽器」がモチーフ、ということになります。
裏ペディア
難しいのは、前者・後者、どちらでも意味が通る場合です。モチーフを忠実に描くべきなのか、そこから受けた印象を描くべきなのか。昔だと「モチーフ」の解釈は、デッサンでは前者、デザインや油絵では後者・・・という傾向がありました。これはデッサンでは描写力、デザインや油絵等で発想力を見ることが多かったからなんですが、最近だとデッサンでも発想力、つまり後者の意味として使っている出題も出てきています。「石膏像をデッサンしなさい」という問題が少なくなってきてるのはそういうことも関係しているのかも。
今年の油絵学科・デッサン試験はアロエがモチーフとして置かれているので、素直に考えればその「見えた景色」を描けばいいわけですが、問題文をよく読むとなんとなく後者のイメージが強いように感じました。私が受験生なら想定問題と解釈したかもしれません。あ、私の受けた印象なのであまり気にしないでください。問題文に詳しく描かれていない場合は、「どちらでもいい」と解釈して大丈夫だと思います。
それにしても、一般大学の入試は、問題用紙と解答用紙、それと講義机さえ準備すればいいのですが、美大の場合はそれらの物以外にモチーフやイーゼル、キャンバス、それらをセットするスタッフも用意しなくてはいけません。
でも受験料は同じ3万5000円・・・。
2006ムサビ入試 2/22
いよいよ今日行われる空デの鉛デとデザインで今年のムサビ入試も終わりです。
受験生の皆さんもあと少し!
試験中、私達の作業はほとんど夜作業です。受験生が帰ってから教室整備バイト君たちがアトリエを片付け、そして誰もいなくなった頃にモチーフセットに入っているわけです。
バイトくんがアトリエを片付けてる間っていうのが、私達はあまり動けないので、この時間を使って夕飯を取ることが多いんです。普段は出前なのですが、ムサビ近辺で出前をやってくれるお店が少なくて、選択肢は2店しかありません。
昨日、「さ、今のうちに出前頼んじゃえ!」と電話をすると、たまたま2件とも休業日でした。さ、困った。このタイミングを逃すと、ご飯を食べられる時間が10時ぐらいになっちゃう。事務仕事なら10時ご飯でも耐えられるけど、この体力勝負の仕事で10時まで夕飯を食べられないのはちょっときつい。困った・・。どうすればいいんだ・・・・。
はっ。そうだ!
僕達には野菜があるじゃないか!!
倉庫には形が小さくて選ばれなかった野菜や予備分の野菜がまだ残っています。
炊飯器もお米もあります。昼ごはんはよくインスタントカレーを買ってご飯だけ炊いて食べてたんです。
まな板OK。サラダ油OK。塩コショウOK。ガスコンロOK。
いける!よし、作っちゃえ!
一応、料理研究家・ケンタローさんと同じ時期にムサビにいましたし、友達の友達がケンタローでした。(全然関係ない)
あちらがケンタローならこっちはイチローです。最近レミパンも買いましたし。(ほんとに全く関係ない)
では、レシピを紹介します。
■MAU野菜炒め丼
材料::ネギ、キャベツ、パプリカ(油絵)、ピーマン(建築)、タマネギ、米ナス(日本画)、塩コショウ適当、サラダ油適当、しょうゆ適当
(1)まずは野菜を切ります。適当です。
もちろん視デのデザートナイフを使って。デザートナイフだけあって、野菜を切るにはちょっと大変でした。
(2)野菜を炒めます。適当です。
塩コショウとしょうゆを適当にかけます。
(3)どんぶりご飯の上に適当にのせたら完成。
THE・男料理。
パプリカとピーマンを使った料理。
さて、お味の方は・・・・・う、うまいっ!!
あえて、野菜本来の味を感じるために調味料を少なめにしたのが幸いして、野菜の甘さが伝わってきます。パプリカってこんなに甘いのか。最高。おいしいなあ・・・。おいしいなあ・・・・・・・。おいしい・・・・・・・・おいしい・・・・・・・・・。
飽きた。
味の展開が無くて食べてる最中に飽きてきました・・・・。野菜が甘くてその甘さに飽きてくるんです。だからお店じゃピリっと辛いものを入れたりするんだ。
そして、困ったのが切りすぎてフライパンに入らなくて残った食材。アンドご飯。
捨てるのはもったいない・・・。どうしよう・・・。
そうだっ、チャーハンだ!!
■ムサビ80周年記念 MAUチャーハン
材料::ネギ、キャベツ、パプリカ(油絵)、ピーマン(建築)、タマネギ(日本画)、ご飯、塩コショウ適当、サラダ油適当、しょうゆ適当
卵がなくても大丈夫。僕たちには友情があるから。
(1)先ほどの余りの野菜を更に小さく刻んで炒めます。適当です。
(2)御飯をつっこんでしょうゆをかけて適当に炒めて完成。
さて、お味は・・・・・・・・んうまい!
味の入試改革やー!!
(彦麻呂調に)
今度は味をしっかりさせるために塩が入りすぎてる感もあるけど。
働きモンの味。
みなさんもぜひご家庭で作ってみてください。
もうすぐ30万アクセス、そして2006ムサビ入試2/21
今日になって気が付きましたが、あと900弱でムサビコムTOPページへのアクセス数が30万になります。現在1日400ぐらいのアクセスがあるので、計算上では明後日あたりがXデーになりそうですね。ちょうど入試も終わった日だ(笑)
30万を踏んだ方、ぜひ連絡ください。何か考えます。
ムサビコムのカウンターはアクセスするたびにカウントされる方式ではありません(再読み込みしてもカウントが増えない)。アクセス動向をみる限り、他でよく使われている「再読み込みして増えるカウンター」の場合であれば、1日に2000カウント以上だと思います。たいした宣伝もしてないのに、ありがたい限りです。
さて、今日のムサビ入試。
後期日程の学科試験と日本画・鉛デ、建築・立体構成、基礎デ・映像・建築の数学が行われます。
ちなみに基礎デ・芸文・デ情は選択によって、実技試験をやらずに数学だけで試験を受けることが可能です。「デザイン学科なのに数学だけって変じゃない?」と思う人が多いのですが、実はすごく関係あります。これも後日書きますね。
さて、昨日の試験はどうでしたか?
基礎デの基礎造形試験は「ドラえもん」がテーマでした。詳しくは6月に発行される入試問題集を(以下略)
それにしても、またしても山手線の関係で全試験30分遅れスタートでした。年に2回試験時間が遅れることは最近なかったんですけど、とうとう起きちゃいましたね。ただこればっかりはどうしようもなく・・・。
「試験が終わったらどのくらいで帰れますか?飛行機の予約をしたいので」という問い合わせも入試前によく電話でかかってきます。
国語・外国語の学科試験だけであれば、そんなにかかりません。試験終了後、何もなければ10分ぐらいで室外に出れます。
実技試験の場合は、目隠しカードを張ったり道具を片付けたり、大きなサイズの解答用紙の回収・チェック、配布したモチーフの回収など試験後もいろいろあるので、ちょっとお時間がかかります。30分ぐらいを目安にした方がいいです。小論文だって今回の映像学科みたいにモチーフが配布されることもありますのでなんともいえません・・。(小論文なのに全員にモチーフとしてリンゴが配布されました)
でも、昨日のように交通機関の遅れで試験時間が丸々遅くなりこともあります。私が経験した限りだと、最大で1時間試験時間が遅れたことがあります。
なので、あまりタイトなスケジュールで予約・待ち合わせはされない方がいいです。飛行機であれば(空いていれば)前の便に変更できますので、試験終了後も時間に余裕を持って計画を立てましょう。
受験の思い出4
今日は彫刻学科の試験日です。
というわけで。
手羽の受験の思い出4(もう本当にこれで終わりにしたい)
ムサビ彫刻の試験では、自然光を使うために室内の照明を消灯した状態で描いてました。
自然光とは「窓から入る日の光」のことで、光源が窓から入る光一つなため、デッサンには向いてる光なのです。ただし、天気や時間に左右されるのが欠点。
→→詳しくは「ムサビペディア::自然光」を参照ください。
その日はどんよりとした曇り空。
午後ポーズを過ぎたぐらいから外が暗くなりはじめ、室内もとうとう真っ暗になってしまったのです。自然光には慣れてたので私は構わずガンガン描いてたのですが、(後から聞いた話だと)受験生の中から「暗くて描けない」と苦情が多数出たそうです。
試験監督があわただしくなってきて、残り3ポーズ目開始前に、試験監督が宣告しました。
「電気を消した状態は次のポーズで終わります。最後の2ポーズは『紙を変えて』、室内の電気を点灯した状態でもう一度描いてもらいます。採点は2枚を見て決めます。」
新しい紙が配られてほんとに最後の2ポーズがスタート。2ポーズということは、クロッキーとデッサンの中間ぐらいで描かないと中途半端で終わる可能性が高い。1ポーズ目でがっつりポージングを押さえて、2ポーズ目で仕上げ。「おっ、結構2ポーズでも描けるもんだな」と自分に関心しました(笑)
教授に聞いた話だと、2枚一緒に見ると受験生の形を捉える形跡がわかるので、採点しててすごく面白かったそうです。もしかすると、今のムービングもこのあたりのことが関係してるかもしれませんね。
突然のことなのに受験生分の予備デッサン用紙があるってすごいですよね。「もしかして最初から2枚描かせるつもりだったんじゃないか?」とも思ってたら、職員になって確認したところ、やはり緊急対応だったそうです。
それ以来ムサビのデッサン試験は「全室点灯状態」で行われるようになったとさ。(日本むさび話より。お、シャレになってる)
受験はムサビ彫刻がラストでした。芸大は受験することさえ全く考えてなかったので。芸大さんがどうこうではなく、「100%落ちるのがわかってるのに受験料がもったいない。浪人して来年に」というレベルです・・・。
次の日は原宿で買い物をして(クレープも食べたっけ・・)、帰郷。あとは合格発表を待つだけです。
まさかのつづく。
2006ムサビ入試 2/19
今日は前期グループの最終日、工デの鉛デとデザインです。
工デの鉛筆デッサンとデザイン(平面構成)試験は恐らく「誰もがイメージする美大デザイン系の試験」な感じで、他の学科が奇をてらったことをやっても、工デはオーソドックスな試験を実施していることが多いです。なので、合格作品を見ても丁寧な絵が多く、個人的には「美大の試験はこうじゃなくっちゃ」と思ったりもしてるんですが。(今年はどうかわかりません)
ところで、「なぜ学科によって実技の出題が違うか?」を考えたことあります?
これもいずれ書こうと思ってます。
連日の野菜作業が影響してるのか、指の荒れがひどいんです。 八百屋さんってほんとに大変な仕事ですよね。私はとうとう全部の指にさかむけ(ささくれ?)が発生しました。(指荒れというか栄養不足?)
確かに親不孝者ですが、そこまで親を困らせたりはしていません・・・。多分・・・。
仕方ないので、クリームを塗って、全部の指に絆創膏を貼って・・・・貼って・・・・貼って・・ん。
なんかマイケルジャクソンみたい。ポー!
と、そんなことを考えながら一人で絆創膏を貼りながらニヤニヤしてる男の姿はとても人には見せられません。そこで「バレー選手みたい」と発想ができない自分を恨みました。
マイケルもさかむけがひどかったのかな?
ムサビ日記の方へ業務連絡
【ムサビ日記メンバーの方へ業務連絡】
ムサビ日記メンバーに緊急な情報をメーリングリストで流しました。通学の方は基本的に大学アドレス宛へ送っていますので、チェックしてください。
もし届いていない方は、私の登録ミスです・・・。連絡ください。
返信は2月24日までにいただけると助かります。
*メールの内容についてはその日まで日記に書かないでね。
2006ムサビ入試 2/18
昨日のアクセスを見ると、試験開始前と後、国語・外国語の間の休憩時間がすごい伸びでした。コメントも頂いたし、昨年以上に受験生の方もかなり見てくれてるようですね。ありがとうございます。
早速「アロエを生で食べたら苦いのは当然。シロップ漬けにして食べるもの」という情報もいただきました・・・。何事も経験・・・。
今日のムサビ入試はデザイン情報学科(デ情)の造形表現テストです。
昨日の学科試験はいかがでしたか?
終わった後に書くのが私の性格の悪いところですが、採点をされている英語の先生に聞いた「ムサビの学科試験テクニック」を書きます。
「ムサビの試験は点をあげるために問題を作っている」。
例えば、英語で
Let's play baseball in the parkという問題で配当が5点の場合、Let'sで1点、 playで1点、 baseballで1点、 in the parkで1点、全部正解で1点と部分点を出してるそうです。(あくまでも「例えば」です)
を訳しなさい
だから、マークシートも含め「わかんないから空白」なんてことは絶対にやっちゃダメ。わかる単語だけでも書いておきましょう。わかんなかったら鉛筆転がしてマークシートを埋めましょう。小さなことからコツコツと。「そんなの当然じゃん!」と思う方もいるかもしれませんが、意外と皆さん埋めてないんですよ。ほんとにもったいないんです。
ぜひ後期グループの学科試験の参考に。
2006ムサビ入試 2/17
まず宣伝を。
◆フジテレビ「ニューデザインパラダイス」(2006/2/17放送予定)に本学「卒業証書」が紹介されます◆
テーマが「卒業証書」の回にて、「武蔵野美術大学卒業証書」が紹介されます。ぜひご覧下さい。
放映日:2006年2月17日(金)いろんな大学の卒業証書が出てくるそうです。
時間:25:05〜25:35
番組:ニューデザインパラダイス(フジテレビ)
毎週金曜日25:05〜25:35放送
http:// www.fujitv.co.jp/ b_hp/ newdesign/
今日のムサビ入試は前期グループの学科試験、それと数学や芸術文化学科の試験が行われます。
学科試験は国語と外国語の間が1時間ありますので、何か読み物とかiPodや暖かい飲み物、軽食があると便利ですよ。
昨日の視デ・鉛筆デッサン(略して鉛デ)はパプリカ赤黄緑各種1・アルミホイル1箱・デザートナイフ1本、デザインは数種類の紙が配布されました。版画は大判の紙、銅版などをモチーフにデッサン。
昨日はJRの人身事故の関係で試験時間が30分すべて繰り下げになりました。受験生の方は雨の中、大変だったと思います。
現在の予報だと、20日も雨が降りそう。日本画・彫刻・建築の受験生の方は暖かい格好で。
試験当日に緊急の連絡事項がある時は・・・・ほとんどは交通機関の遅れによる試験時間の変更情報です。でもここはちゃんと読んでおいてください・・・下記の場所で最新情報を配信しています。もちろん事故発生時間等によって違いますが、だいたいAM8時ごろに発表されるはずです。
■テレフォンサービス*募集要項11ページを参照ください。
042-342-6110■i-mode・ボーダフォン
http://www.musabi.ac.jp/i/■ez-web
http://www.musabi.ac.jp/e/
i-mode、ボーダフォンでバーコードリーダーが付いてる人はこちらをご利用ください。勝手に作りました(笑)
WEBによる合否案内・成績開示のサービスも行われています。(すごい時代になったものだ・・)
詳細は募集要項12、13ページに書かれていますので、「入学試験成績開示利用期間」までは募集要項と受験票はなくさないようにね。試験が終わって「もう関係ないや」と要項と願書を捨てちゃう人がいるんですが、成績開示サービスを利用する上で必要な情報が受験票に書かれているんです。
2006ムサビ入試 2/16
職員が正門前で予備校のパンフを渡され、「まだ受験生に見えるのかな?(嬉)」と喜んでる姿はどこの大学も同じなのでしょうか?みんなに渡されてるとも知らずに・・・・。
辛口コメントから始まりました今日のムサビ入試。
本日はいよいよ視デと来年度からスタートする版画専攻の実技試験なんですが・・・とうとう雨が降っちゃいましたね・・。
ムサビは雨宿りできる場所があんまりないんです。10号館なんて屋根がついてないので、強い雨だと廊下にいてもちょっと濡れます。普段はおしゃれな空間ですが、雨が降ると「あー、トタンでもブルーシートででもいいからあの三角部分に屋根を張って欲しい・・」と思います。。
雨宿りできる場所で思いつくのは12号館1階ですが、あまり広いスペースではありません。美術資料図書館が開いてれば石膏スペースなんかはいい場所なのですが。
昨日の油絵専攻・油絵試験のモチーフは、・・・一気にいきます・・・・ブロッコリー、キャベツ、アスパラ、サツマイモ、ジャガイモ、カボチャ、タマネギ、ナス、ニンニク、ニンジン、ネギ、ブロッコリー、ピーマン、赤パプリカ、黄パプリカがカゴの中にどさっと入ってるような感じ。1個ずつではなく、例えばナスは6個、ピーマンは7個ありました。それとワインが静物台の上に。詳しくは6月発行予定の入学試験問題集をご覧ください(宣伝)。
→→モチーフについては、「ムサビペディア::モチーフを」参照ください。
3日間ほど、野菜さんたちと一緒に過ごす生活をしてたのですが、ずっと頭の中で「♪にんじん、ぴーまん、ねぎねぎ〜、野菜が歌うよ お野菜サ〜ンバ」と向井徳次郎さんの「お野菜サンバ」が頭の中をグルグル回ってました。
ここまで手が込んだ入試モチーフはそうそうないです。準備のことを考えて普通はやらない(笑)
「カゴにゴチャっと野菜が入ってるだけだから、準備が大変なのは八百屋さんでしょ?」と思っていただけたなら嬉しい限りですが、全アトリエの野菜がほぼ同じ配置(しかも立体的)にセッティングされているんです。もちろん、野菜の個体差があるので全く同じものは無理ですが。
恐らくムサビ試験の歴史の中で一番種類の多いモチーフじゃないかと思っているのですが、ご存知の方はいらっしゃいますか? 「甘い甘い。もっと種類があって描くのが大変だったよ・・・」という記憶をお持ちの方、いらっしゃいませんか? この中で絵描きさんはいませんか? 飛行機の中で「お医者さんはいませんか?」のように「絵描きさんはいませんか?」と呼ばれるシーンってどういう時だろうか。
Q.終わったあとの野菜はどうしてるの?
A.野菜の痛みが激しい場合は廃棄しますが(暖かい場所に1日置いてるので、かなり痛みます)、残ったものは重たい備品を4階とかに運んでくれている入試バイトくん達や朝早くから夜遅くまでがんばってる入試準備室等に差し上げています。
2006ムサビ入試 2/15
今日は油絵専攻の油絵試験です。
(油絵専攻の実技はデッサンと油絵があります)
昨日のデッサン試験はアロエでした(そろそろムサビペディアでモチーフについて書こうかな)。
アロエヨーグルトの食感を思い出して、折れてた葉を皮をむいて口に入れてみたら・・・・めちゃ苦いっ! あまりに苦さに悔しくてネットで調べると、アロエはユリ科で 「アロエ」とはアラビア語で「苦い」という意味だとわかりました。人生何事も経験・・・。
そうそう。2月13日の日記で
早く入構された方はアトリエの場所を確認後、ドアの前で待つよりも鳥小屋やアヒル池等、陽があたる暖かい場所で、部屋が開くまで時間をつぶすといいかもしれません。と書きましたが、アトリエで試験が行われていない場合は、アヒル池方面には行くことができません。
受験の頃、油絵試験2日前に制作用のつなぎを新調した研究所の先輩(浪人生)がいました。
入試だからきれいな格好で受験するのかと思いきや、すぐに油絵の具がついた筆でつなぎを汚しはじめたのです。何をしてるのか聞いてみると、「だって、おろしたてのつなぎだと周りから素人に見られるやん。汚れてれば『こいつ、できるな』と思われるでしょ。」だとか。
現役受験だと、周りがみんな浪人生でみんな絵がうまく見えてしまうもんです。でも、私の先輩みたいな人も多々いるので(格好から入るタイプの人・・あ、自分もだ・・)、そんなに心配することはありません。周りに惑わされない、これが美大実技試験のテクニックです。
ちなみにその先輩は3浪しました・・・。
入試始まりました。
いよいよムサビ入試の9日間が始まります。今日は暖かい1日になりそうで良かった良かった。
くどいようですが試験会場は吉祥寺校ではなく鷹の台校ですよ。お間違いなく!
ここまでくると、後は自分の体調をしっかり管理するだけです。ご飯をちゃんと食べてちゃんと寝る。帰ったら手を洗ってうがいをする。もう聞き飽きたセリフだと思いますが、体調によって色や形の見え方が変わってきますからね。寝不足が美術をやる上でいい影響を与えることは何もありません。
私も入試業務を担当しています。アヒル池の近くで黒いMAUエプロンをした茶髪でメガネの「お兄やん」がいたら、多分私です。怖がらずに声をかけてください。
このMAUエプロン、
入試バイトくんから「あ、MAUエプロンだ。いいな〜」と羨望の眼差しを向けられましたが(と勝手に思ってますが)、入手する方法はありません。
なぜなら・・
私の自作なんです(笑)
東急ハンズの店員さんと同じタイプのエプロンにアイロンプリントしただけ。
間違いなく、格好から入るタイプ。
明日から入試スタート!
明日は油絵学科のデッサン試験です。
実技試験の場合、「試験開始15分ぐらい前まで」と「昼食時間」はアトリエや教室に入ることができません。厚手のジャンバーは必須。教室の前で待つにしても、アトリエ会場は「教室のドア前は屋外」ということがほとんどなので、かなりの防寒対策をした方がいいです。
早く入構された方はアトリエの場所を確認後、ドアの前で待つよりも鳥小屋やアヒル池等、陽があたる暖かい場所で、部屋が開くまで時間をつぶすといいかもしれません。MAUネコさんやMAUアヒルさんやMAUクジャクさんが癒してくれます。(なんでもMAUをつければいいわけではないのですが)
ただ、アトリエや教室に入ると暖かくなるので、温度調節しやすいようにインナーは「分厚いセーター一枚」よりも「重ね着」の方が便利。
「はっ。画材を忘れちゃった!!どうしよう・・。」という場合。
学内には世界堂という画材屋さんがあるので、「ど、どうしよう(涙)」と泣いちゃうほど心配することはありませんが、売り切れてしまう可能性もあるので、ホテルや家を出る前に気がついたなら早めにムサビに向かいましょう(8時半ごろから入構できるはずです)
もちろんストックが無い場合もあるので、忘れ物チェックは1日前にやった方がいいです。前日の夕方にわかったのなら、新宿の世界堂か立川の世界堂か吉祥寺のユザワヤにダッシュすればなんとかなるはず!
意外と忘れるのがカルトンやパネル。(カルトンを知らない方はこちらをご覧ください。デッサン時に使う画板のようなものです)
「大きいから忘れるわけない」と思ってしまうのですが、荷物を持つ時に「これは最後に持つことにして・・」と後回しにしちゃって玄関に置き忘れてしまうケースが多いんです。パネルは世界堂さんで販売はしてますが、数に限りがあるので気をつけてね。
忘れちゃいけないのが、お弁当。
学食もやってますが、受験生の多い日だと一杯になってしまいます。しかも、一度構内に入ると試験が終わるまで外に出ることができないので、外で食べることもできません。あったか〜いお茶とお弁当を用意してください。
最近だと時計を持っていない人が多いのですが、これ、必需品です。試験中は携帯電話の電源をOFFにしてカバンの中に入れなくてはいけないので、普段携帯の時計やアラームを使ってる人はそれが使えなくなります。持ってない人は購入するか、家の時計を持ってきちゃいましょう。
一方、試験が終わった後、試験会場に忘れる率が高いのが時計と受験票です・・。
受験票は大事に保管してください。。。
長丁場ですが体調を崩さないようにがんばってください!
私がそうだったんですが、カルトンは研究所で(消耗品以外で)一番最初に買った画材でした。ファイン系の人はほとんどそうじゃないかな?「これから美術の世界に入っていく」という証のような画材。
失敗した木炭紙を間に入れたり、裏面にイラストを描いたり、自分の描き易い画面の柔らかさにカスタマイズしたり、講評会では私の代わりに「ここはもっと明るくしないとダメでしょ!調子が暗すぎ!!」と先生にボフボフと叩かれたり、一番身近でお世話になって苦楽を共にすごしてきた画材なんです。
「忘れたから買えばいい」ってもんでもなく、「入試もお前と一緒に受けような!!」ぐらいの気持ちでしたね。
卒業して、何回か引越しして。
いろんなものを捨ててきましたが、何故かカルトンだけは捨てられません。
ムサビへの交通手段
いよいよムサビの入試も2月14日からスタートします。
TOPバッターは油絵学科です。
当日使えそうなサイトだと
■武蔵野美術大学の天気::livedoor 天気情報
視デ・版画の試験日(16日)に雨が降りそうな感じですね。
■列車運行情報サービス::関東エリア
「大学に余裕を持って到着する」ところから入試は始まっています。早め早めの行動で。
去年、a-bitさんの日記でも書いてもらったのですが。
中央線等ムサビに直接関係するような路線が8時ぐらいに30分以上完全に止まって、「かなりの数の受験生の足に影響がでた」と大学が判断した場合のみ、全体の試験時間をずらす『こと』があります。もちろん、ずらさないこともあります。遅延証明書をもらってきても全然意味がありません。自分の試験時間が短くなるだけで、証明書を試験監督に提出しても「あ、そう」と言われるでしょう。
バス・タクシー・自家用車での渋滞遅刻は問題外。
大学からすると「だから車は使うなって言っただろゴルア!(#゚Д゚)」ぐらいのノリです。自家用車は止めるところもありません。ちなみにムサビは保護者の方の控え室がありませんので、ご注意ください。
と書いておきながら。
雨の中を鷹の台駅からハンドキャリー(通称ガラガラ)は正直つらいですよね。美大受験はカルトンやらパネルやら水入れやら道具箱やら荷物がいっぱい必要で、鷹の台商店街の方はガラガラをひっぱる受験生の姿をみて、「ああ、この季節がきたんだな・・」と思うそうです。
もし荷物が多すぎて雨で大変な場合は、「国分寺から乗り合いタクシー」という手段もあります。2000円ちょいで着くから4人で乗れば一人約500円ぐらいで済みます。
鷹の台駅にタクシー乗り場はありませんのでご注意を。タクシーの場合も道路が混んでるかもしれないので、早め早めに。
もちろんこれは非公式情報なので、基本は「鷹の台駅から徒歩で」お願いします。
みんな、がんばってね!
ムサビペディア::モデルさん
マ/ヤ行
■モデルさん
モデルさんを依頼する時は、通常のモデル事務所ではなく、「美術モデル事務所」という特殊なモデル事務所にお願いしています。あまり数がなく、東京でも2つ大きな美術モデル事務所があるぐらいです。
モデルさんといってもパターンによっていくつかの種類に分けることができます。
頭像を作る時のモデルさんは「頭部モデル」「首モデル」と呼んでいます。そんなにモデルとしての訓練はいらないので、卒業生や学生さんがモデルをやることも多々あります。
洋服を着てれば「コスチュームモデル」、下着ぐらいしか着用してない場合は「セミヌード」、裸の場合は「フルヌード」。
座っていれば「座りポーズ」、モデルさんが立ってるポーズは「立ちポーズ」、寝た状態だと、そのまま「寝ポーズ」と呼びます。
もちろんヌードモデルが一番料金が高いです。1人でヌードモデルを頼むにはお金がかかってしまうので、「ヌードデッサン会をアトリエでやります。メンバー募集。○人集まれば会費●●円ぐらい」と書かれた張り紙をよくアトリエで見ますね。入試だとモデルさんが大量に必要なので、コスチュームモデルであれば、学生さんがモデルをやってる美大もあるようです。
ポーズは、20分ポーズが基本。20分間静止ポーズを取っては、5分休憩。私たちが休むわけじゃなくて、モデルさんの休憩ですね(笑) これを6本繰り返して(途中10分休憩もあります)、半日6ポーズがベースになります。東京の美大・芸大だとこのパターンでやってるはずです。もちろん例外もあるとは思いますが基本は20分ポーズだと思います。また、通常の授業では半日6ポーズですが、ムサビの場合、入試時は特別に半日7ポーズ、1日14ポーズで行っています。
裏ペディア
生きてる人間ですから、前のポーズと微妙に位置が違ったりするのは当然のこと。おばちゃんが参加してる絵画教室なんかだと、次のポーズの時に「ちょっとモデルさん、さっきとスカートのシワが違うわよ!!」と怒り出す人がいるんだとか。
私も学生時代に通信(当時は短大)スクーリングで2週間モデルをやったことがあります。
共通絵画研究室が学生男性モデルを募集してて、申し込んだら顔見せ審査の後、採用されました。
学生といえども、モデル料金がほぼ適用されるので、かなりお金はいいんですよ。当日の朝、モデル控え室に集合し先生から「じゃ、これ着て」と渡されたものは、「黒い海パン」でした。はい、小学校のプールの時間に着てたようなやつですね(笑)
実はモデル経験は研究所時代にもあります。
造形大彫刻はヌードモデルが続いていたので、造形大受験希望者の男性だけ、交代でモデルをやりあってました。小さな研究所なのでプロのモデルさんを頼むお金がない(笑) 何故「男性だけ」かと言うと、「モデルはフルヌード」というお約束があったんです。もちろん脱ぎましたよ・・・。それに比べれば海パンなんて。でも今考えてみると、よくやったもんです。受験のために受験生自らヌードモデルをやる研究所って、他にもあるのかな?
「モデルって1日同じ状態をしてればいいんだから、楽勝でしょ」と思うでしょ?
これが大変なんですよ。30人ぐらいの学生さんに見られながら20分間動いちゃいけない。しかも寝ちゃいけないし、ボーッとしててもいけない。それを半日×2週間。想像できない方は、とりあえず20分間静止の立ちポーズを4本ぐらいやってみてください。もちろんテレビやラジオは消してね。
受験の思い出3
手羽の受験の思い出3(ちょっと長すぎ。これで終わりにしたい)
入試の最後はムサビ彫刻。
ムサビ彫刻の出題はずっと自画像だったので、ムサビ対策用に自画像は必死に研究所で描いてました。
試験会場は忘れもしない4号館。螺旋階段の上で寒い中、ドアが開くのを待ちました。受験生の方は、天気良くても防寒対策は絶対に忘れずに。部屋は暖かいけど、外は寒いです・・・・。
ようやくドアが開いて、アトリエに入ると・・。
・・モデル台とイスが待っていました。
ムサビ彫刻入試で初めてモデルさんを使った年だったのです。女性コスチュームの座りポーズでした。
ちなみに洋服を着てれば「コスチュームモデル」、下着ぐらいしか着用してない場合は「セミヌード」。座っていれば「座りポーズ」、モデルさんが立ってるポーズは「立ちポーズ」と呼びます。
→ →詳しくは「ムサビペディア::モデルさん」を参照ください。
ポーズはTシャツ+スパッツで、体をちょっとひねって座った状態。造形大は女性ヌードで、腰に手をあてて左足に重心をかけた立ちポーズ。フシギなもので何故か今でも受験の時のポーズは覚えていますね。それ以外のことはほとんど忘れてるのに。
モデルデッサンは造形大対策で練習はしていましたが、木炭デッサンしか描いたことがありませんでした。造形大は木炭デッサンで、ムサビは鉛筆デッサンなんです。
鉛筆デッサン+モデルを描いた2枚目の絵が入試本番。もう手探り状態。鉛筆でどう描き込んでいけばいいのかがわからない。入試中に、「あ、こうやるといいんだ」と試しながら描いてました(笑)
描き込みじゃどうあがいても負けなので、とにかく形と運動感を取ることに半日時間をかけました。
モデルさんの場合、20分ポーズが基本です。20分間ポーズを取っては、5分休憩。あ、私たちが休むわけじゃなくて、モデルさんの休憩です(笑) それを7本繰り返して、午前7ポーズ午後7ポーズ合計14ポーズで行われます。(通常の授業では半日6ポーズですが、入試は7ポーズです)
ポーズも午後に入り、みんな仕上げに入りだしたところで、予想もしない事態が発生!
どうする!?どうすんの!?ムサビ!?!
つ・づ・く!!(終わんなかった・・)
デートスポット?
今月号の「ダ・ヴィンチ」(3月号・BoAが表紙)の「今月の読者なんでもランキング」は「あなたが行ってみたいと思う 本に登場するデートスポットは?」がテーマです。
で、そのランキングになんと「武蔵野美術大学」が5位に入ってるんですよ!!
「え?5位って・・。なんか中途半端じゃない?・・・」と思う人がいるかもしれません。順位を紹介すると、
*( )内は書籍名
と、他は海外だったり観光地だったり、抽象的な場所だったりするのに、なぜかその中に武蔵野美術大学という大学名が。
「ムサビが紹介されてうれしい」と思うよりも、「この仲間に入ってもいいのかな?・・」という不安の方が大きいです。例えるなら、「デートをしたい相手ランキング」でジェームスディーンとかキムタクとか速見もこみちの間に長尾重武が入ってるようなものです。あ、ムサビの学長です。
デートスポット・・・ほんとに観覧車の一つでも設置しないといけないのだろうか・・やっぱりMAU饅頭、略して「MAUんじゅう」でも販売した方がいいのかな。(意外と野心家)
気になる方は「ダ・ヴィンチ」3月号を!52ページです。
Q. ムサビへデートに行きたいんですが、いつでも大丈夫ですか?
A. 2月いっぱいは入試期間のために入構はできませんが、3月になれば日祝日以外は学内見学が可能になります。あなたの春は3月にやってきますので、もう少しお待ちを。
生協の人っぽくウィットにとんだ回答を真似てみました。
こういう答え方をしてれば、ベストセラーになるのかな?(かなり野心家)
ただ、3月にきても学生さんもいないし、ただ寒いだけです。4月上旬がサクラも咲いててオススメ。
受験の思い出2
タマビさんの入試も始まりましたね。
手羽の受験の思い出2(古くてごめんなさい)
造形大の試験も終わり、次はいよいよムサビです。
タマビは受験しませんでした。タマビさんがどうのってことではなく、単純にタマビ彫刻で必須の粘土を全然やってなかったので・・・。
ムサビは油絵学科と彫刻学科を受験。
油絵・彫刻というパターンの併願者は少ないようです。本命は彫刻学科でしたが、裏の気持ちを書くと、本命の本命はムサビの油絵でした。でもデッサンに時間をかけてたせいで、油絵は6枚ぐらいしか描いてなかったりして・・。
当時、油絵学科の倍率は20倍ぐらいだったかな?(彫刻でも10倍弱。ちなみに視デは40倍ぐらいだったと記憶してます。今考えるとすごい倍率ですね・・)
マグレで受かるわけもなく、自分は浪人する覚悟で、「今年は記念受験。本番は来年。油絵を来年ゆっくり勉強しよう。彫刻にも受かるわけないし」と考えていました(笑)
まずは油絵学科の試験。
当時は1次試験が学科、2次試験がデッサンと油絵。(1次は学科とデッサンだったかな?記憶が・・・)
1次は合格。そして2次試験へ。
デッサン試験。
デッサンのモチーフは石膏デッサンでした。モチーフの場合は、抽選で描く場所(イーゼルの場所)が決められます。忘れもしません。マルスの正面、3列目。自分のくじ運の悪さに泣きましたね。
描いたことがある人ならわかると思いますが、すごく描きにくい場所なんですよ。運動感を出すのも難しいし、画面の入れ方も大変。そういえば、隣で描いてた子は木炭紙に小さくマルスを描いてたなー。見たままを描けばそうなっちゃうぐらいの場所です。
次に油絵試験。
試験前日に新宿の世界堂できれいな油絵の具を何個か購入。「こんな大きな画材屋があるんだ。東京ってすぐに絵の具が手に入るんだなー」と感動しましたね。その絵の具を握り締めルンルン気分(死語)で試験会場へ。アトリエは5A号館でした。
アトリエには鏡が並んでて、すぐに自画像だということはわかりました。「自画像は得意だから、もしかするともしかしちゃうかも」と喜んでるところで、いきなり試験監督が「油絵の具を片付けてください」と指示。
ええええええ!?!?!!
受験生全員に3色の絵の具が配布され(白を入れて4色だったかな?)、「配布された絵の具だけを使い、手を入れた自画像を描きなさい」という出題でした。
昨日買った絵の具は無駄に・・・・。
完敗でした。
油絵の特性がわかってない段階で3色で描くのは無理・・・。・・・あの時のブルーな気分を思い出しました・・・。「世界堂で買ったあのきれいな絵の具を使うことができたら、もしかしたら・・」と泣いたものです。(そんなことで受かるわけないのですが)
もちろんまぐれもなく、油絵学科は不合格。
受験以来、絵の具箱は開けていません・・・・。
続く
自己紹介です2
今日の教室整備バイト最初の作業は雪かきかな?
手羽のプロフィール2::
基本的には体の中にオタクの血が流れています。
美大生は何かしらヲタクの血が入ってると思います。
誰かさんの影響で、マジレンジャー→響鬼→プリキュア→という流れで日曜日の朝を過ごすようになってしまいました。下手するとマイメロまで突入してしまうことも。
完全に「大きなお友達」状態です。一度見てしまうと意地で最後まで見てしまう悪い癖。
見事にはまりました。・・・・申し訳ございません・・・お正月に東京ドームシティに「君と握手!」に行ってきました・・・・チビッコ達のすごい行列に並んで・・・ヒカル先生・ウララ夫婦を見てきました・・・マジレンジャーは一回見逃したぐらいで後は全部見ました・・・この性格をうまく使えば、ハチクロ応援ブログのようなことができるのですが・・・。
響鬼さんも終わり、プリキュアも終わり、来週はマジレンジャーが最終回です。
ようやくこの呪縛から逃れられると思ったのに、仮面ライダーカブトが面白い。加速シーンはもろマトリッ●スですが。
プリキュアは2人のキャラも設定も変わったけど、プリキュアなんです。これは「おはよう姫子」と「噂の姫子」みたいな関係なのだろうか(例えが古い・・しかもちょっと違うか)
マジレンジャーの次のボウケンジャー。ロボットがスコップを持って戦ってました。すごく気になります。
今年も日曜の朝の大事な1時間半、10チャンネルで過ごすことになりそうです・・。
今年の目標は「東京ドームには行かないぐらいに浅く付き合う」です。
表現者について
昨日のリリーさんのトップランナー、私も見ました。
「学生の頃、毎日、学食の下の喫茶店でホットケーキばかり食べてた」というコメントには思わずニンマリ。もちろんそのホットケーキにはホイップクリームがドーンとのってたことでしょう。私も大好きなムサビスイーツ。(スイーツ?)
「まず表現したいものがあり、それにあった表現方法をとる」という考え方はムサビ生ならなんとなくイメージが沸くセリフだと思います。でも、高校生ぐらいだとまだ難しい話かもしれませんね。
説明会などで高校生から「アニメの勉強をしたいんですが」「イラストの勉強をするには、何学科がいいですか?」という質問をよく受けます。美大説明会で一番多い質問なのですが、そういう時は私はこう答えています。
「アニメの勉強だけ、イラストの勉強だけやりたいんだったら、ムサビに来ない方がいいよ」と。
だって、美大といっても大学ですもの。英語もあるし哲学だってあるし、西洋美術史概説やマスコミ論・日本文化論・法学・数学等、普通に座学系の講義が毎日あります。前期後期でレポートの提出や試験もあります。1日中4年間イラスト描いてりゃいいってわけではありません。「イラストしかやりたくない人」にはかなり無駄な時間といえます。それに、平面デザイン系の学科に入学しても「イラストの描き方」なんて授業はありません。
すると、「ええー、なんかつまんなそう・・」と言われることもあります。
ここからは私の勝手なムサビの解釈です。
このブログで書きたかった核心部分のひとつ。
多分、ムサビが育てたいと思っている人材は「表現者」なんです。
「表現者がいて、その次に手段がある」という、まさにリリーさんの考え方。
「表現者」は手段にこだわりません。自分が表現したいものに一番合った手段を使えばいいんです。ある時は絵画かもしれない、写真かもしれないし、CGかもしれないし、彫刻かもしれない。表現したいものが変われば、もちろん手段も変わります。逆にいろんな手段を知ってる方が新しい表現には役に立ちます。
「これは彫刻的なアプローチでせめてみよう」「数学的に解釈すれば面白そう」とか。
でも、ひとつの手段しか学んでない人、つまりアニメしか習っていない人はアニメでしか表現できないし、イラストでしか表現できません。表現の幅もアニメから離れることはできないでしょう。これは幸せなことなのだろうか?
もちろん、手段にこだわることを否定はしませんし(そういうアプローチも芸術ではあります)、アニメを専門的に学んだ人しか表現できないものもあります。これ以上は各自の判断ですが、ムサビでは「自分には関係ないと思うことも勉強した方がいいんじゃないの?オペレータよりも表現者側から物事にアプローチしてもいいんじゃないの?」という考えが昔からあるように最近は感じています。
難しいのは、この「表現者」を高校生にもわかるようにやさしく説明できる単語がないこと。アニメーターやイラストレーターは職業名ですが、「表現者」という仕事はありません(笑)
depicterもperformerもちょっと違いますね。producerがニュアンス的に近いようにも思うけど違う。一番簡単な説明は「リリーさんみたいにいろいろやってる人」なんですが・・・。
ただ、「名前がないから職種が存在しない」のではなく、存在が新しいからまだ名前がついてないこともあります。「アニマルセラピスト」という呼び名は最近までなかったけど、そういう職種がなかったわけではありません。だから、無ければ作ればいいだけです。簡単簡単。
これからは「表現者」を「リリーな人」という意味で「リラー」と呼んではいかがでしょうか。
・・・・気のせいか、なんか「ニート」を感じる語幹ですね・・・・ボツの方向で・・・。
受験の思い出1
書くと言って書いてませんでした。
TOPバッターの造形大入試も始まりましたしぼちぼちと。
手羽の受験の思い出1(古すぎて参考にならない)
高3直前までサッカー部に所属していましたが、部活をやめて絵画研究所に入りました。(高3から美術系予備校に通い出す人は多いようです)
よくa-bitさんが書いてたけど、「周りから『漫画やイラストがうまいねー』と言われ続けて『じゃ美大にでも入ろうかな?」と調子にのった」一人。(自分のことを書かれてるようでドキドキして読んでました)
「美術系予備校」なんて響きのでっかいところではなく、「アベ塾」と呼ばれてる福岡の田舎の小さな画塾です。
そんな小さな画塾でも、自分より上手な人が沢山いることに気がついて・・・これもよくあるパターンですね。
「美術系予備校に行かなくちゃいけないのか?」という問題については後日ゆっくり書きますが、自分のレベルを知る上で、小中高で習った「美術」と全然違うことを感じる上でも「1日体験講習」等で近所の研究所に一度足を運んでみるのは悪いことではないでしょう。
さて、入試。
まず、造形大さんの彫刻を受験しました。
現在の造形さんが新キャンパスなのはご存知ですか?私の頃は「元八王子町」にあったんです。(遺跡が出てきちゃって、1993年に現キャンパスへ完全移転)
旧造形大キャンパスでは受験生が入りきれなかったのか、1次の学科試験(以前は1次が学科、2次がデッサン試験)は拓殖大学さん(だったと記憶してるのですが違ってたらごめんなさい)が会場でした。「うわー、立派な校舎だなー。さすが大学。こんなところで勉強できたらいいなー」と感動したものです。1次合格して、2次実技試験会場の造形大キャンパスに向かうと、八王子より更に向こうの高尾だか高尾山口だかの中央線の果ての駅から更にバスに揺られて30分以上。バスの中で「あ、見て見て。通学路に多摩御陵がある・・」と友達にしゃべりかけた記憶が今でも鮮明に残っています。
キャンパスは山腹にありました。施設もかなり窮屈。
無事に合格できたのですが、正直「あそこに行くのはヤダ・・・」と思いました。。
ここまで書けるのは、現在の造形大キャンパスが学生さんがいうほど田舎じゃないからです(笑)
そして磯崎新氏設計の現造形大キャンパス。造形広場から眺める景色は私の好きな美大風景のひとつですね。
今の造形さんの立地なら「行ってもよかったなー」と思ってますよ。ほんとに。
このあたりも後日ゆっくりと。
根がド田舎モンなので、せっかく東京に来たのに実家より田舎の大学に行くのが嫌だったんです。やっぱり友達に自慢したいじゃないですか。「東京のナウいところに住んでるんだよ」と。
ムサビ近辺が都会かっていうと全然違うんですが、実家よりは開けているので(笑)
続く
五美大展について
この日記に下記のようなコメントをいただきました。
byファイン系学生さん五美大展、?と思います。
絵画や彫刻の展示なんてひどいです。狭いスペースにぎっしり。となりの芸大の卒業展をみるとへこみますよー。っというひとはわたしだけではないはずです。空間もへったくれもありません。
一度学部でだして思いました。みなおしてほしいところです。
元担当者としての「コメント」を書きます。
芸大さんは私達でいう「学内卒業・修了制作展」なので、一概に比較はできないのですが、それでも狭いですね。(芸大の学生さんからすると、都美館は展示の制約が厳しいので、ムサビのような自由に展示できる学内卒展がうらやましかったりするのかも。しない?)
同じ時期にやってるから、「芸大と比較するな」って方が無理です。
私も五美大展に出品した一人なのですが、当時の絵画は「3段掛け」「4段掛け」が当たり前でした。今はどうなんだろう。そんなに変わってないかな?
15年以上前から、五美術大学の学長連名でスペース拡充の嘆願書を都美館に毎年ずっと提出してました。しかも学長直々に。(学長にはこういう仕事もあるんです・・)
そのおかげか、ようやく数年前にスペースが1.5倍ぐらいになりましたが、それでもやっぱり狭いですよね。3倍ぐらいになればいいのだけど。
「各大学・学科のスペースは決まってるのだから、できるだけ有効に作品を見せたい」という考えから、大学・学科によっては、指定のサイズよりも小さい「五美大展用サイズ」を作って、「それ以上のサイズはダメ!」としてるところもあります。
「そこまでして五美大展に出すことに意味があるのか?」と実は私も思ったりもしたのですが、個展・グループ展とは比較にならない数の画廊・ギャラリーのオーナーが来場されるんです。本当は芸大さん目的かもしれないけど(笑) 実際、幹事校の時に「あの作家を紹介してくれ」と聞かれ、学生さんに何件か連絡を取りました。(監視係の学生さんに話をされることもあるそうで、毎年何人ぐらいスカウトされてるのか把握できないのですが)
どんな状態でも、見る人から見れば、「光ってる作品」は分かるのかもしれません。
五美大展のいい部分だけでもうまく利用してくれれば。
「元出品者」「元担当者」のコメントでした。
公式リリースされてないので私もどこまで書いていいのかわからないのですが。
2年以内に五美大展は大きな変革を計画しているようです。あ、「六美大展になる」とかじゃありません(笑)
詳しくは教務課の方が教えてくれるかも。
ムサビペディア::五美大
ア/カ行
■五美大(ゴビダイ)
裏ペディア
「で、『五美大』とはどこの大学なのか?」なのですが、「この大学と大学です」とはっきり言えるものはありません。シーンによって組み合わせが違うのです。
一般的には、「五美大」とは藝大、ムサビ、タマビ、ジョシビ、造形大の5つの大学を意味することが多いかもしれません。併願する可能性が高い大学ということで。でも、この「一般的」もかなり怪しく、「ムサビの私が思ってるレベルだと」というレベルです。他大学さんだと違うかもしれません・・。いろんなパターンがあるんです。
ちなみに「五美」がつくグルーピングで私が知ってる限りだと。
があります。
フシギに感じるかもしれませんが、こういうことはよくあることです。
「日本三大神滝」と「日本三大瀑布」 は3つのうち2つは同じ滝ってことはご存知ですか?つまり、1つの滝を入れ替えることによって、「3大神滝」と「3大瀑布」という違うグルーピングができるわけです。そんなようなものだと思っていただければ・・・違いますね・・・。
えーと、「 日本三名泉は2種類ある」の方が近いかな。解釈の違いなのです。
「東京7美大」というグルーピングを某受験雑誌さんが使ってたこともあります。藝大、ムサビ、タマビ、女子美、造形大、日芸、東京工芸さんの7校。
「美大」と「芸大」の違いについては、おいおい書いていきます。
まとめてコメント
もう、ばっちり世代です。
当時は卒展でナムジュンパイクさんモドキな作品が乱立したこともありましたね。
「デザイン系の人は金持ってるなー」と思ったものです。
>mooeさん
「予想外に」は余計(笑)
明日は大学院入試で更新できそうにないため、明日の分もUPしました。
とりあえず毎日更新は1ヶ月を目標にしています。それ以降はノンビリと。
書いて欲しいムサビペディアがありましたら、受け付けます。
メールをお送りいただくか、コメントをください。
タブーな話も書くつもりですが、あまりにもヤバイことは書きません・・。
メールはこちらまで↓
info@musabiどっとこむ
(「どっとこむ」は「.com」にしてください。厄除けです)
早速2年前からムサビ日記を読んでいる方から応援のメールをいただきました。
うれしい・・・。
ムサビペディア::東京五美術大学連合卒業制作展
サ/タ行
■東京五美術大学連合卒業制作展(トウキョウ・ゴビジュツダイガクレンゴウ・ソツギョウセイサクテン)
毎年2月21日〜26日頃に上野の東京都美術館(略称:都美館)で行われている東京五美術大学(武蔵野美術大学、多摩美術大学、女子美術大学、東京造形大学、日本大学芸術学部)による、日本画・油絵(油画)・版画・彫刻などファイン系の合同卒業制作展。通称:五美大展(ゴビダイテン)。関連→5美大。
*2006年度から「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」に名称変更。
今年度のスケジュール・講演内容は下記の通り
五美大展は今から約30年前、ムサビの油絵学科(版画)の清水教授(故人)に「都美館のスペースが空くから、ムサビさんで使いませんか?」と話が来たことから始まります。でも、清水先生は「そんな立派な場所をムサビだけで使うのはもったいない。他美大さんも一緒にやろうよ」とタマビさんなどに持ちかけて、五美大展がスタートしたそうです。今でこそ「他大学との交流・単位互換」等とその地域の大学同士で協力しあうことは珍しくはありませんが、当時としてはすごい判断だったと思います。
裏ペディア
五美大展は「幹事校持ち回り制」で運営しています。幹事校は各大学との連絡、各大学の壁面割り当て図作成、ポスター・DM・パンフレットのデータ取りまとめ・作成、都美館との調整、講演会の企画、会期中の運営、問い合わせ先などが主な仕事です。幹事校になるとその大学の教務課は一大イベント状態となります。
ちなみに今年はどこが幹事校なのかDMを見てすぐにわかる方法があるんです。「問い合わせ先を見る」以外に。
ムサビ→タマビ→女子美→造形大→日芸と幹事校は回っていて、この順番の形を崩さず、幹事校が一番下に来るようにDMやポスターの大学名掲載順は変えています。つまり、一番下に書かれている大学が今年の幹事校で、一番上に書かれているのが来年の幹事校というわけです。「来年は日芸さんが幹事校なんだな」とすぐにわかるようになってます。本当に使えない豆知識ですいません(笑)
実は五美大展も教務課時代に担当してました。ちょうど幹事校の年で、大変だったことだけ記憶してます。だって、わがままな学生さんと教授がいつもの5倍ですからね(冗談です)。
ムサビペディア::学科
ア/カ行
■学科(ガッカ)
裏ペディア
(1)について
ある場所でも書きましたが、ムサビ日記や某掲示板、mixi、アルバイト申込書等での学生さんの書き込みを見てて、ずっと気になってたことが2つあります。
「油絵科」じゃなくて「油絵学科」なんです。
「視覚伝達デザイン科」じゃなくて「視覚伝達デザイン学科」、「映像科」じゃなくて「映像学科」。 ムサビにあるのは「○○学科」だけです。「油絵科」と略すことはありません。意外と知られていないのですが、「油絵科」と表記するのは間違いなのです。
ちなみにタマビさんも造形大さんも女子美さんも「○○学科」で「○○科」はありません(藝大さんは「○○科」がありますが)。グラフの方もよく「グラフィックデザイン科」って書かれてますね。
せめてプロフィール・エントリーシートに書く時や自分のホームページを作る時は「●●学科」と書くようにしましょう!
気になってたこと二つ目。
大学生は「生徒」じゃなくて「学生」なんです。これもよく間違って書かれてますね。「生徒」は「中学生・高校生」のことを表します。
細かいようですが、私達からすると面接の時に自分のことを「私は」と言わずに「ミカリンは」と言っちゃうような感じに似てます。これも注意した方がいいですよ。
詳しくは下記サイトを参照ください。
偉そうなこと書きましたが、私も職員になって知りました・・・。ずっと「彫刻科の生徒は」と言ってました・・・・。
2)について
美大受験で学科試験を甘く見てると痛い目にあいます。これはムサビだけではなく、タマビさんも含めた他私立美大受験でも同じことが言えます。詳しくは今度。