リアルな美大の日常を
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【ムサビ日常4】パソコンを買おう
パソコンのことを書き始めたらいろいろ思いついちゃう私です。
今日は買い方のご紹介。
買い方もお伝えしておこうと思いまして。
せっかく「美大で使う」ために「美術に使える」パソコンを買うのでしょ。
3連続パソコン記事ですが、きっと私はパソコンが好きなのでしょうね。
完成品のパソコンを買う時に、私が目安にしていることをご紹介します。
パソコンを買うときは、まずどの程度の性能のものがほしいか目安を決めてください。
4段階に分けて説明申し上げます。
(なお、今回よく書く「メモリ」とは、パソコンが持つ疑似的な作業領域のことです。
一度にどのくらいたくさんの並行作業ができるか、という目安の数値です。)
1、「インターネットやメールを使いたい」
2、「アルバム写真と音楽の管理、ホームページ作成に使いたい」
3、「イラストや印刷物、音楽の制作に使いたい」
4、「複数の制作物を同時進行したい、映像制作や編集に使いたい」
1、「インターネットやメールを使いたい」
ノートパソコンよりずっと小さい、ネットブックがおすすめです。
モバイルPCというのでしょうか。ビジネスマンの社外ツールですね。
インターネット、メール、WordやExelの閲覧や簡単な編集、簡単なゲームなどができます。
Photoshopなどは動かす想定すらされてないスペックだと思いますので、使えない前提です。
2、「アルバム写真と音楽の管理、ホームページ作成に使いたい」
一般に見かけるノートパソコンレベルの作業です。
大手電気店でセールの目玉商品として販売されているPC。
一般家庭の使用目的には耐えますが、クリエイターには厳しいときがあります。
Photoshopは動きますが、データサイズや作業内容によってはフリーズします。
詳しい友人によれば、目安「メモリサイズが2GB無いものはまずい」とのことです。
3、「イラストや印刷物、音楽の制作に使いたい」
最近はPCの性能もいいので、メモリ4GBのPCもわんさか売っています。
↑のワンランク上のやつ、メモリ4GBあればほとんど問題なく美大の授業に使えると思います。
先日お話した私のデスクトップPC(2007年産)、調べたらメモリ2GBでしたから大丈夫ですよ。
本当によく動いていますねこのPC…。
4、「複数の制作物を同時進行したい、映像制作や編集に使いたい」
プロ並みの高解像度イラストを描く時とか、映像をエンコード(観れる形に圧縮)する時。
データが半端ないサイズなので、メモリ4GBあっても激烈に処理が重いです。
そういうときにサクサクやりたい方は1〜3よりもずっと高品位スペックPCを求めるといいようです。
でもここまで来ると、美大で必要な範囲は超えてしまっています。
同業者と情報交換しながら買い足すレベルなので、気にしない方がいいかもしれません。
次にデスクトップとノートの違い。
デスクトップは本体の中身をパーツ単位で入れ替えられるので、細かいチューンナップや簡単な修理が自力でできます。
パーツが故障したときは故障部分を取り換えるだけで済み、新しいパーツを追加するのもかんたんです。
難点もそれなりに多いです。
本体、モニター、キーボードなど複数のユニットに別れているので部屋の中で場所をとり、配線が多くコンセント数も増えます。
電圧もそれなりに必要で、タコ足配線で電圧が足りずパソコンがシャットダウンすることも。
ノートパソコンは本体、モニター、スピーカー、キーボードが1ユニットに収まって、狭いワンルームになじみます。
電力消費も小さく配線も簡易化されており、インターネット回線傍受用の無線LAN内蔵で外出先で使いやすいものが多いです。
こちらも難点はそれなり。
液晶モニターが壊れたら、たいていはパソコンごと買い替えた方がいいと言われます。部分故障に対応しづらいのです。
またパソコンの中身は専用部品ばかりなため、デスクトップでは可能な「メモリの増設」などができません。
用途と目的次第、ということでしょうか。
メインPCとして作業はデスクトップ、出先での作業や会議にはノート、という図式まんまですね。
大学生のうちは、いくら美大でも2台買う必要はありません。
説明が長くなりましたが、ぜひお好きな方をどうぞ。
==ひだり==