リアルに美大の日常か?
2011年03月のアーカイブ
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終わりました、卒制展。その後の「優」
どうも、helveticaです。
はいそこ!「えっなんかクサいこと書いてたじゃん下で」とか言わない!
書き損じたことがあったんだよ!!
ほら、「終わりました、卒制展」シリーズの最後だよ!
という訳で、ある意味これが私のムサビ日記の集大成。
どうぞ盛大な最後っぺにお付き合いください。
デ情で4年間学んできた訳ですが、
私はきっとあんまり「デザイン情報学」をきちっと修めていなくて(…)
他者との関わりだとか人へのものの伝え方を勉強する学科なはずですが、
結局私は自分がしたい表現を突き詰めて終わってしまいました。
そこはちょっと、、かなり?もったいないかもしれません。
単純に能力も基礎技術も足りていませんでしたし、
私の「自分大好き」な性格がそうさせていたように思います。
ただ、さすがに卒業制作ではそうする訳にもいかなくて、
企画書の段階から先生や友人、そして展示のギャラリーに分かるように、
内容から制作物まで突き詰めていく作業と対峙しました。
結果的にそのことで見えてきたことはかなり多く、
自分の自信にできましたし一回り成長できたように思います。
就職活動の場に卒業制作を持ち込むと、採用担当の方が
「おおっ」と手に取って下さったりして、
それだけのものを自分の手で一から作れたことは、
もうこれ以上ない貴重な経験だと今は思います。
あの頃は無我夢中だったけれど、あの時が最初で最後に
デザイン情報学を実践した機会だったのかもしれません。
今、「デザインは一人ではできない」ということを実感します。
だって、相手あってのデザインですからね。
今更すぎてもうどうしようもありませんが…w
引きこもりの人見知り気質である私が気付けただけ上出来かもしれません。
で、今から思うにデザイン情報学科は、
マクロな視点で人を取り込むことを目論む学科でもあると思うのです。
なんたって、新しい価値観を世間と共有していく人材を育てることが
デザイン情報学科公式の目標ですからね。
色んな人を巻き込もうと思えば思うほど視野が広がるところです。
社会の中で人が孤立しつつあることが取り沙汰される今、
そんな観点を持つデ情はある意味日本の救世主かもしれません。
社会と人との関わりはこれから更に大事になっていきます。
そんなところに友達が少ない私が飛び込むってww何のギャグwwwww
と今になってとても思うのですが、
逆に言えば卒業できるまで在籍してなかったら気付かなかったかも。
今になって4年間の自分の行動が全て線で繋がっていくのです。
区切りが訪れるのが早すぎますマジで。去年に全部繋がってほしかった(…)
学業面では残念な学生生活を送った私でしたが、
ものづくりへの情熱を再燃させることができたり尊敬できる先生に出会えたり、
たくさんの財産をデ情で得られたのもまた事実です。
残念なりに良きものにする努力はしていたからかもしれません。
あ、そうそう。
最後の最後にようやくデ情っぽいことをしてひょっこり去っていった私にも、
卒業制作の評価で「優」を下さったんですよ。デ情は。
これは優れているの「優」ではなくて優しさプレゼントの「優」ですね。笑
ありがたく卒業証書という優しさのプレゼントを頂戴しました。
日記では文句言いまくりの両親にも、感謝の気持ちを伝えました。
両親は優しく「おめでとう、頑張ったね」と言ってくれました。
デ情は卒業証書にのせて家族にも「優」の感情をくれたようです。
両親へはもちろんですが、デ情に対しても感謝です。
本日をもって私は武蔵野美術大学の学生ではなくなります。
ムサビは4年間で多くの財産を私に残してくれました。
かけがえのない友達や、課題をこなす為の技術や、憧れのオトナ像。
そして、「人生の軸」という本当に大切なもの。
ムサビとの縁は少し遠くなりますが、
私は遠いところでささやかにムサビイズムを実践しながら、
デ情の考え方を胸に秘めて生きていくのだと思います。
今はうまく言葉にできませんが、多分そうなるんだと思う。
よくも悪くも、私はムサビを忘れないでしょう。
けど、卒業しちゃった以上は一人で社会を歩いていくよ!
それだってムサビが教えてくれたことの一つですから。
さようならの時間
どうも、helveticaです。
3年間お世話になったムサビ日記も、今回が最後の投稿です。
これが本当に最後の最後なんで、
今まで恥ずかしすぎて封印してきたくっさいことをいっぱい書きますよー!
私がムサビ日記を書き始めたのは、
ちょうど3年前の今頃だった気がします。
ちょうど芸術祭執行部で催し部長やったり大学でグループワークをしていたり、
1年生の忙しかった頃より頻度は低いものの大学に通い詰めでした。
書きたいことは定まらないながらも書きたいエネルギーだけは満ちていて、
今読むと結構恥ずかしかったりします。
そこからだんだん書く内容も文体も、そして私自身も変化していって、
結局変わっていないのは書き手と文頭の挨拶だけかもしれません。
あ、変わっていないものはもうひとつ。
ムサビに対する悩みや愚痴や思い出を全部、
日記を書き始めてからは隠すことなくぶちまけていました。
文章にこう表現するととても稚拙な行為にも思えますが、
きっとそれだって日記としてのあり方の一つだと思いますし、
それがきっかけで思いがけず面白い意見や指摘を頂くこともあり、
今思えばそれもそれで良かったのかもしれません。
「日記」というあり方には色々あっていいと思いますし。
私にとって、ムサビは愛しても愛し足りない大学です。
だからこそ「日記」という体裁をとって、
ムサビへの愛や、ムサビを愛する自分を表現し続けていたように思います。
文章って、表現活動なんですよね。
今まで文章を書くことを何とも思っていなかったので、
卒制で本を執筆しながらようやく気付きました。
気付いたというか、身体にその事実をしみ込ませることができました。
「つくるをいきる」の素晴らしさを4年間かけて気付かせてくれたこと、
それがムサビに対する感謝の気持ちの最大要素です。
私はムサビで「つくる」への執着心と「いきる」ことの前向きさを知りました。
こんな大学、他にあるんでしょうか。
つくることもいきることも、人が前を向く為にかかせないものです。
勉強以上に大切なものを強く教えてくれたのがムサビでした。
ムサビに出会えたことは人生の重大なターニングポイントですし、
そこでしっかり勉強できたことは大きな財産です。
結局私は、他のメンバーのように「役立つこと」なんて書かなかったし、
知的なおもしろい文章を書けるようになった訳でもないし、
載せていた写真も今から見返せば残念クオリティーだし、
今から考えると反省することがかなり多いです。
けれども、私が書いていたことは間違いなく「リアルな美大生の日常」で、
それはムサビに通っていなければ送れなかった日常な訳で、
私は私なりにムサビで日々を過ごし、それをなるべく丁寧に書き取ることで、
「リアルな美大の日常」の一風景をお伝えしていました。
それを読んで下さる方が沢山いらっしゃったこと、とても嬉しかったです。
この場をお借りしまして、読者の皆様、本当にありがとうございました。
さて、「リアルな美大の日常を書くムサビ生ブロガー」から
「ただの人間」へと下野していく私の、明日からの今後。
実は4/1まで、採用をかけたインターンなのです!(ドーン!!)
ドキドキハラハラ、だけど働くことの楽しさをちょっとだけ齧る毎日です。
DTP中心の職場なので、ペーペーの私は雑用と原稿の校正が主な仕事ですが、
たまに制作を頼まれると張り切って時間を忘れてしまいます。
とても小さい会社ですが、それでも自分の手のかかったものを世に出せる。
どんな些細な場所にも「つくるをいきる」は根付いていることを改めて実感します。
よーし、helveちゃん「つくるをいきる」為に就活頑張っちゃうぞー。
皆さんにどこかで「つくるをいきるhelvetica」を見せられるように、
明日からも着実に生きていきたいです。
私は皆さんの心の片隅に生きられる人間ではないかもしれませんが、
皆さんの生活の片隅に私が「つくるをいきる」をしているかたちを届けられるように。
長くなりましたが、最後にもう一度。
読者の皆様、竹林さん、手羽さん。
3年間お世話になりました。本当にありがとうございました。
またどこかでお会いしませう。
2011.3.31
武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科卒業生
helvetica
さよなら学生証
どうも、helveticaです。
卒業証書授与式に行かなかった私でございますが、
どうやって卒業証書を手にするかというと、
「卒業証書送付申込書」なる書類を教務課に送るのであります。
それには学生証も同封しなきゃいけないんですね。当然なんですが。
喜怒哀楽を共にした学生証ですので、
封筒に入れてノリで閉じた瞬間はちょっと寂しかったです。
「ムサビで学んだことの証明書」と引き換えに、
「ムサビに在籍していることの証明書」を渡すってことですから、
一時的に手許からムサビと自分の関係を示すものがなくなっちゃいます。
ま、まだ未練がましく郵送できていませんがw
話はちょっと変わって。
最近私はAKBにドハマりしているのですが、
そのメンバーの一人とAKBの組織としての性格を比較して見ているうちに、
人生のステップの踏み方のようなものを少し悟った気がするのです。
AKBは、「女の子達の芸能界での踏み台」としての性格を有しています。
まずはAKBに入ってから女優を目指したり歌手を目指したり。
そういった子達が多く所属し、メンバーはそれに沿った活動をします。
で、そのメンバーの子をAとすると、Aは「AKBが好きでAKBに入った」子で、
AKBにいる目的がAKBになっているんですね。
そうするとやっぱりメディア思考のメンバーがメディア優先になり、
Aはどうしても後回しになってしまいます。
総選挙でたかい順位をとり、いわゆる「メディア選抜」に選ばれても、
彼女の活動場所はテレビや雑誌が少なめ。
いわゆる「干され」状態で、他のメンバーのような活躍が出来ていません。
やっぱりAもメディアに出たい気持ちはあるようなのですが、
どこかでAKBに見切りを付けていないとそれは厳しいのかもしれません。
うすうす気付かれる方も多いかもしれませんが、
やはりどこかで区切りを付けることの大切さというものに
気をつけながら生きたいと思ったのです。
私はムサビが大好きすぎて、自分でも気持ち悪いくらいでした。
けれども「卒業」してしまった以上、そろそろそんな自分ともお別れ。
もちろんムサビは好きで居続けます。これは誓って言えます。
ただ、ムサビと言う存在に頼りすぎてはいけないし、
それをダシに人生をサボるようなこともしてはいけないですよね。
たぶんこれに気付けなければ知らず知らずに自堕落な人生を送っていました。
まさかAKBに気付かされるとは努々思っていなかったのですがw
自分は頑張った結果としてムサビに入りました。
けれどもその過去にとらわれて未来の自分の為の自己研鑽は怠ってはいけない。
それってホントに意味がないことですよね。
今までそこら辺のケジメはズルズルでしたが、もう22ですしw
ビシッと学生証を送ってバシッとケジメつけようと思います。
まだまだ続くと思います。笑
卒業式でした。が
どうも、helveticaです。
今日は卒業証書授与式。
でしたが、私は参加を取りやめました。
家が遠いので、帰宅難民になったら悲惨だからです。
正直、きちんと寝られていなくて体力にも自信がありません。
悔しくてしょうがありませんでしたが、苦渋の決断。
川を何本も越えなければ帰れない自宅の立地をちょっと恨んでいます。
けれども研究室の人が気を利かせて授与式の様子をUSTREAM配信して下さり、
あまり寂しい思いをすることなく今日を迎えられました。
twitterで同じく来られない学科の子達ともりあがったりもして。
(途中からなので自分で確認は出来ませんでしたが、
とりあえず私も卒業は出来るようですw)
先生方のコメントはどれも胸に響くものでした。
長澤先生の「こういうときこそですね、無駄にパワフルに行くのです!」には
少々笑わせて頂きましたがw
森山先生が、「あえて言います、皆様に幸あれ。」と仰ったときは、
本当に涙が出そうになりました。
この未曾有の事態、被災者・犠牲者の多さを考えると、
先生がこう仰ることには多大な勇気が必要だったと思います。
それでもなお私たちの幸せを祈って下さる先生と出会えたことに、
私は感謝せずにはいられません。
まだまだ未熟で、被災者でもないくせに余震におびえ続け、
4月から行く宛等ない生活を送り始める私ですが、
先生方・学科の仲間達と出会えたことは大きな財産です。
きっといつかこの恩を社会で還元しなければと強く誓っています。
私も、みんなも幸せになれるような社会を、
作っていく力と義務が私たちにはあるはずです。
それを信じて、未来の為に頑張りたいです。
お祝いして下さった皆様、ありがとうございました。
皆様の言葉をしっかり受け取ってムサビを巣立ちます。
少々寂しいですが、またいつかどこかでお会いできることを信じて。
helvetica
とかいいつつ、
多分もう1回くらいブログ更新すると思うっす。
バビョーンwwww(思い出してみた)
ご無事ですか、みなさま
このブログをご覧の皆様、ご無事でしょうか。
helveは横浜で元気に過ごしております。
まず、ひどい被災地にお住まいの方にはお見舞い申し上げます。
遠く離れ、何も出来ない私たちですが、
心だけは皆様に寄り添っているつもりです。
きっと辛いのは今だけなので、ぜひ耐えて頂きたいです。
これ以上悲しい思いをなさる方が増えないことを、
心より願っております…。
私も、山形の母方の祖父や岩手に住む隣人氏のご両親等、
安否の確認が出来ていない人々が周囲におりかなり不安ですが、
こういうときは、とにかく信じましょう。
信じないと何も始まりませんもんね。
父は通勤地から自宅まで5時間かけて徒歩で帰宅し、
母は仕事場で、妹は新宿高校で一夜を過ごしたそうです。
(私はたまたま家にいました。が、夜の予定だった執行部追いコンは中止に…)
それぞれ辛い思いや苦しい思いをしながら家に帰ってきました。
皆様のもとにもご家族・友人が戻ってきますよう。
大切なことなのでもう一度。
決して皆さんは一人ではないです。
皆さんが一日も早くもとの日々に戻れるように、
出来る限りのことをしたいと思っています。
だから、負けないで下さいね。
大学生からのささやかなお願いでした。