小説::手羽殺人事件 9号館

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手羽殺人事件「猫は見ていた -魔の80周年-」 第9話

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第3話 4号館
第4話 5A号館
第5話 5B号館
第6話 6号館
第7話 7号館
第8話 8号館

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「……helveticaさん!」
9号館から出て来たところで、目の前の喫煙所にいた竹林さんに声をかけられた。
 
竹「ちょっと話があるんだ……一本どうだい」
h「ごめんなさい、禁煙中なんで」
 
 
いつも見かけても何となくシカトしてしまう竹林さん。
わざわざ話しかけてくるなんて…シカトされてることに怒っちゃったの?
それとも…、ハッ!愛の告h「実はね、」

私のお花畑な思考を遮るように竹林さんが告げたのは、
手羽さんが死んだ…しかも殺されたようだ、という、俄に信じられないこと。
鼻の奥がむず痒いのは、竹林さんの紫煙のせいだけではないと思う。

「それでね、helveticaさんの昨日の行動を知りたいんだ」
 
 
「…たしか。」

……昨日は一限からの授業に寝坊で間に合わなくて、二限から出席して。
早めに二限が終わったので執行部の様子を見に行きました。

そうこうしていたら昼休みが終わりかけだったんだけど、
休講だと思っていた授業があるってことを友人に教えられて、
その授業に必要な道具を買って急いで教室へ向かいました。
(結局つかわなかったけど、その道具…)
三限が終わった後、9号館にある研究室で助手さんに必要だったデータをもらって。
五限後の打ち合わせまで暇だなーって思ってたら友達が課題の写真撮影してたから、
そこでずっとだべっていました。………

竹「打ち合わせの時間までずっと?」
h「はい、ずっと」

すると、隣でずっと煙草を吸っていたデ情の友人から茶々が入った。


「へ?…チカコ、途中で『お金を下ろしに行くね』って途中で消えたじゃん」
竹・h「!!???」
 
「しかもそのあと2時間くらい戻ってこなかったし。
 他の子たちと『戻ってこないね』って言ってたんだよー?」

なんか頭がぐるぐるして来て、「ああ、そうだったね…」と適当に答えた。
だけど実は財布の中身が寂しい。なぜ?それはなぜ?
 
竹「そうか。ちなみにいくら下ろしたの?」
覚えがないのにとっさに答えられる訳がない。
h「え…と、……3,000円だったかな?今日の飲み会用に」
helveticaの目は完全に泳いでいた。
(ちなみに私は嘘がつけない人間である。) 
 

竹林さんは、ちょっと納得した顔をしてタバコをもみ消すと、
「ありがとう」と言って去って行った。「次は…空デのあの人だな」と呟いて。
友達に「あの人、誰なの?」と聞かれ、
私は「……なんなんだろうね」と、ちょっと錯乱した頭で答えた。
 
 
その後ほどなく、minxさんの訃報を耳に…でなく、目にすることとなる。

*******************

この物語はフィクションであり、実在の人物及び団体とは一切関係ありません。
 
 
 
難しいですねーこれ!
うまく書けているのかすらよく分かりません…

と言う訳で竹林さんが10号館に行っちゃいました!
次は誰なんでしょうね…ふふっ……

投稿者:helve : 2009年05月09日 11:30

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