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ずっと、まっくらな中にいたくなる。

ずっと気になっていたダイアログインザダークというイベントに行ってきました。

少しの光も無い真っ暗な世界を障害者用の杖を片手に全盲の人の案内で探検する。
事前に調べた内容にも既に魅かれていましたが、実際、とても素敵な体験をさせて貰いました。

目を開けても瞑っても常に真っ黒な世界にいきなり放り出されます。(もちろんその前に色々な指導がありましたが…)
恐怖心もまだ拭いきれない内に、白杖とアテンドさんの声を便りに知らない世界を彷徨う事に。
普段生きて行く上でよりかかりきりの視覚は一切機能していません。
でも、見えないけれど、確かにそこには木があって川があって。
手を伸ばせば木の枝があって、耳を澄ませば小鳥が囀っていて、息を吸い込めば草の香りがする。
最初は怖かった暗闇に、どんどん色がついていくような、不思議な気分でした。
(それでも明るい世界に戻るとどんな場所だったのか実際に見てみたくなってしまうのは、やっぱり視覚が生活の中心だからでしょうか。)

一番不思議だったのは、他人が無くなってしまうという事。
連れ以外とは初対面のメンバーでグループを組んで探検することになるのですが、お互いの顔が見えないと年齢性別見た目性格全てを気にせずに気兼ね気兼ねなく話せる様になるんです。
私のグループには小学生から社会人まで居ましたが、お互い気遣いながら声を掛け合って進んでいくと、いつの間にかそういった年齢性別、何の差も無い仲の良いグループになっていました。
私も元来あまり社交的なタイプではないのですが、そんな自分の性格を忘れてしまう程久しぶりに饒舌になれました。
これが、逆に明るい場所に帰ってくると途端に他所よそしくなってしまうんですね。うーん、人間って変な生き物。
 
 
素敵で楽しくて不思議で魅力的な世界。
基本的に視覚に頼ってしまう美術の分野ですが、きっとこの体験はこれからの制作に生かしていけるんじゃないかな。^^
皆さんも是非!…もうすぐ終わっちゃうんで興味があったら急いでね(笑)

まとまらないのはいつもの事ですね!

投稿者:fundoshi : 2009年06月12日 01:38

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