リアルな美大の日常を
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技法との相性
鉄は熱いうちに打て、じゃないけど
忘れないうちに書いておこうと、ほぼ毎日ここを更新してたら
肝心のスクーリングの成績を確認するのを忘れてた。おいおい。
はい、無事に合格になってました。
今までの最低の点数でしたが。こらこら。
あれだけ失敗して、ぎりぎりな出来具合だったので、仕方ないというか当然というか。
しかし、ある年は合格保留(後日、追加の作品提出あり)なんて事態もあったらしいので、
合格できて、ちょっとだけホッとしてます。
その分、通信課題の添削が怖〜いけど。
今回のスクーリング中、最高8回再提出という話を聞いて顔面蒼白の私は、
只今、再提出課題を作り直しておりやす。
ハードルが高いぞ、版画コース。
それはさておき、今回のスクーリングでは、
自分の卒制の版種が確定したことが、一番の収穫といえば収穫。
はい、ガリ版で卒制作ります。
講評時、先生方の間では賛否両論だったんだけど、
それでも絶対ダメとは言わないのがムサビ。寛大だなぁ。
反対意見を要約すると、卒制もスクーリング同様、時間の制約があるから、
超ローテクなこの技法で、作品を作る必要があるのか?ということと
ぶっちゃけ言ってしまうと、同じような画面を作るなら、銅版の方が簡単、きれい。
時間に関しては、自分が技法にもっと慣れる必要があるし、
慣れれば、作業効率は上がっていくだろう。
多分、画面(線描)もきれいになる、表現の幅も広がる・・・はず。
それでも、銅版の方がきれいな画面は作れると思う。
実際、過去の作家で、銅版とガリ版の併用作品があったりする。
どう見ても、銅版の勝ち! です。客観的には。
だけどそこには、技法と作者の相性みたいな問題がある。
版画は技法がいっぱいあるけど、作者本人の感覚との相性、
あと表現したいものと技法との相性。その点、版画は絵画より不自由。
私的には、ガリガリ描くのが一番相性が良かったし、
自分が描きたいと思う方向性と、ようやく合致する地点にたどり着いた。
それじゃあ銅版だって同じじゃない、という話に戻ってしまうのだけど
でも紙と金属(正確には、鑞とリグロイン)をガリガリするのは、感覚的に全然違う。
あと、銅版画は家で作業できないし。
しかも私、化学物質アレルギーあるし。
でも一番の違いは、左右反転するかしないか、かも。