リアルな美大の日常を
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宇宙を感じるんだ〜
前々回エントリーのつづき。
静物画というのは、
描くモチーフのチョイスが大切というのは実感。
で、究極の選択とまではいかなくても、たった一つだけ選んでしまった場合。
・・・画面がスースーする。
対応策として手っ取り早く、画面いっぱいいっぱいにでっかく描くか。
逆に、超チマッと小粒にして、周りの空間を活かすか。
そこで大事なのは、構図ということになる。
じゃあ、構図って何なのさ?
という質問が、当然頭に浮かびますわ。
西洋絵画で考えれば、物と物との間の空間を考えることか。
モチーフが一つだと、モチーフとテーブルの接地面、その後ろの空間てことになるのかな。
東洋絵画で考えると、地と図の関係か。
どちらかというと、東洋的思考だった私は、
空間を描くという感覚が、イマイチ理解できなかった。
空気を描くというのが窮屈だった。
なんでそんなに、画面を埋めなきゃいけないんだよ〜。
ないものはなくていいじゃないか〜、と思った。
飲み込みの悪い生徒のために、絵画の先生は言った。
まず、物と物との関係性から、空間を見るんだ。
どちらが前か、後ろか。そんなところから見ていけばいい。
そうすれば画面の中の空間が、画面の外にも広がり
「そのうち、宇宙のような空間を感じることができるようになるから」
絵を描くというのは、ニュータイプになることなのかと思ったです。
今じゃすっかり洗脳され、地と図で画面が見れない人です。
でも、「平面的な絵を描く人だね」とよく講評されます。
どうなってるんだろう、私の感覚は。