崖っぷちの

会社の昼休みの会話。

とあるバイト君のぼやき。このお方、ちょっと前まで半年くらい寝たきり生活だったため、筋肉がおちて、全身ぽにょぽょになっているのが目下の悩み。

バ「ほら、ヤバいんすよ。腹の肉が掴めるんです。しかもぷよぷよ〜」
A「ほんとだ。ぽにょぽにょしてる」
B「映画のポニョなら、昨日観ましたよ」
A「あー崖っぷちのポニョね」

・・・それじゃあ、かなり違うストーリーになると思いますけど(苦笑)。
私は同日公開の、別映画の前売りを買ってます。

それでは、崖っぷちの夏スク記録。

夏スクの版画4年生の授業は、通学課程の先生と研究室が担当するという特殊な状況。
初対面でお互い何も知らないまま短期集中で授業するのだから、まぁ先生も生徒もある意味大変ではある。
N澤先生なんかは、「いきなりだから、怖いよ。通信の授業は、すげぇやりにくい」とO谷先生にぼやいていたな。「その人にどう言えばいいか、すぐには分からないから」という話。通学の生徒と違い、年齢、職業、出身地、いろいろバラバラ。これを短期間で掴めといえば、それは無理でしょう。
なので、「打たれ強い人だといいんだけど」というのが、先生サイドの希望らしい。

夏スクでは通学の版画工房を使用させてもらえるのだが、これも慣れなくて戸惑うことばかり。本当はとても充実した設備なのに、使い慣れた頃にはスクーリング終了。うう、勿体ない。もっと使わせてくれ〜。あと通学の生徒も時々使うので、お互い微妙に気を使ってる空気が漂う。

ということで、状況変化が嫌な人(慣れた環境で、落ち着いて制作したい人)は、週末スクーリングを選択するのがベター。
たまには変わった環境で、通信以外の先生に作品を見てもらいたいと思うチャレンジャーな人(単に、夏しかまとめて休みがとれない人)は夏向け。

月曜日。
午前中は版画コースのボス・I田先生のゆらゆらトーク炸裂。
倒置型のループ話術に、何ともいえない気持ちにさせられる。でも枝葉のネタも、微妙に大元に繋がっているところが凄い。助手の人が時間を教えなかったら、延々と喋り続けていたんじゃないだろうか。

午後から下図の直しと、版作成開始。スクリーン枠のでかさに泣く。

火曜日。
引き続き制作。紙が値上がりしてる。フィルムも値上がりしてる(泣)。

水曜日。
立て続けに感光失敗。学校にある感光器は、ちょっと感光が強すぎ。早くて助かるけど、こう解版ばっかりしてたら意味なし。

夜、通信版画コース有志による飲み会開催で、駅前の風神亭に突然拉致られる。現役生と卒業生、それにN井先生、I井先生が参加。
横にいたI井先生から、通信課題の講評をされる(採点されてなくても、しっかり見てるんですね〜汗)。
「最近作ってきた課題は、きれいにまとめようとする意図が見え見えでつまらない。迫力がなくて、小さくなってしまっている。きれいに描けることをアピールしても仕方ないだろう。上手い絵じゃダメなんだ!」
いやぁぁぁぁぁ、絵画コースの時には聞けなかった言葉だな。絵画では上手いと言われたことございません。下手くそとか、描けてないとか言われ続けたのに、少しは成長したってことでしょうか(苦笑)。
でも、全然まだ描けませんけどね。分かってます、自分の技量の低さは。
てなわけで、次はとにかく「好きなものを描いてこい!」と言われました。

私の絵って、迫力とか勢いとかだけが取り柄なの?
やっぱり版画に行っても、抽象なんですか(涙)。

木曜日。
また版作るの失敗。今回は、作り直しが多い。
夜、布団に寝ころんだ瞬間、背中が筋肉痛になっていることに気づく。い、痛い。仰向けで寝れない。

金曜日。
ぼんやり路線を捨てて、線描路線に猪突猛進。もう迷ってる暇ないし。

土曜日。
時間ぎりぎりまで制作、片づけ。結局予定の数まで、版を重ねることは出来ず。

午後から講評。
Y澤先生、登場。四輪駆動さんのいうところのツンデレのデレ担当なだけあって、ソフトな語り口の先生だった。作品のイメージとかなり違ったのが印象的。

出来上がった作品は、「つんのめったゴジラの足」みたい。シルクスクリーンにはあまりない芸風らしい。
「勢いがある。前のめりな感じが画面から出ている」というのが、先生らの講評。そ、それだけなのか、私って。
他の人の作品も、概ね「今の感じでいけば〜」的な肯定的意見でしめくくられ、私のも「今の路線で大丈夫ですよ」みたいな話で終わり。

結論。
版種で迷うことはあるかもしれないけど、画面の作り方はもう迷わない・・・だろう。多分。

結局、抽象ですか・・・。

今回の出費。
教材費2,000円。画材代5,413円。


投稿者:fuka : 2008年08月09日 10:46

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