文系だけど理系

仕事先にお喋りな人がいて、ぼちぼち生徒の間に私が今月末で辞める話が広まり始めた。
「後任の人ってすぐ見つかるんですか?」と、教えている浪人生に訊かれる。
今週、求人誌に掲載する。地元国立大学にもバイト募集をかける。
腰の重い上司も、ようやく本気で人捜しをするつもりになってくれた。
ので、先のことはあまり心配しないことにしている。

「でも、国語って教えるの難しいじゃないですか」
まぁね。

文系科目の御本家のような国語だが、
受験というジャンルに限っていえは、解法の仕方は理系だ。
これは断言できる。数学の解法の逆だと考えると良い。
解を求めるための計算式が文章で、使う公式そのものが主旨。
と論理的にさえ考えれば、現代文なんて簡単に解ける。
文章の組み立て方(流れ)を把握できれば問題なし。
古文と漢文は語学なので、英語同様に単語と文法が基本。
覚えることを覚えて、あとは文章のリズムに慣れるのみ。

なんて書いてしまうと、とっても簡単に思えるんだけど
これを教えるとなると、なかなか上手くいかないのも事実。

受験科目の国語はちょっと違うけど、
かたちに表しにくいものを教えることは、確かに難しいです。
どんなジャンルでも、人の心に強く響いてくるものは
つきつめて考えるとかなりシンプルだとは思うんだけど・・・。

同じような意味で、美術教えるのもきっと難しいんだろうなぁと思う。

それにしても・・・
もっと本は読んでおいた方がいいよ、高校生諸君。ホントにそう思うよ。
大学入ってからでも、社会人になってからでもいいから本は読もうね。
本に書かれたことが総てではないけど、
文章に触れ文章で考えることは、自分で考えることの訓練になりますから。

今の時代、目先の情報ばかりを鵜呑みすると、本質を見誤る可能性があります。

投稿者:fuka : 2007年06月11日 07:53

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