リアルな美大の日常を
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トラウマ
季節がら入試ネタが出回っていますが、美大受験の経験0人間としましては、ムサビ志望受験生の皆様にはあまりお役に立ちそうにありません。一般大学入試なら、嫌っちゅうほど語れますが。
どうせならで、全く役に立たない入試の後遺症ネタをひとつ。
「ゆとり教育の見直し」が声高に言われ始めていますが、じゃあその前の詰め込み教育はどうだったかというと、これだってひどかったです。
全入時代目前の今とは全く違う、笑えないような入試競争倍率のオンパレード。有名私立大学だと現役合格率が2割の時代です。一般大学を国立私立平均しても、現役の合格率が半分あるかないか。芸大だと4浪くらい全然平気でいたという・・・。
それに思春期時代をメチャクチャ引っかき回されたわけで、精神的にはほとんど尾崎豊の「17歳の地図」モードでした。暗〜。盗んだバイクで走ったら即捕まるような田舎なので、青春を暴走させることもできず悶々と苦悩の毎日。胃も悶々として、高校生で胃潰瘍。
それでも灰色のハイスクールライフもなんとかやり過ごし、受験も現役で合格できたから、やったーさらば受験の日々よ〜となったのに、のに・・・
・・・今でも大学入試の夢見ます(泣)。
大学生になっても、就職してからも、精神的に追いつめられた状況になってくると、必ず入試の夢を見ました。
だいたい、準備不足のまま入試を受けなきゃいけなくて、焦りまくるというシチュエーション。
夢を見ながらも夢だと自分で分かってるので、「おかしいなぁ。もう大学は行ったはずなのに、なんでまた入試受けなきゃいけないの?」と思いつつ、入試会場の階段教室を歩いているという・・・。ほら、胃が悶々としてくるでしょ(笑)。
逆に言うと、このテの夢を見た時は精神的に余裕がなくなってる時だと判断できるわけで、予防策として有給とって一時逃亡という大人の手段を利用したりもしました。
去年の夏、ムサビ0B会の飲み会に参加させてもらったのですが、入試の実技試験の石膏デッサンで位置が悪くて
「陰影描けなくて、俺、絶対落ちたと思った」と、ついこないだの出来事のように語る方がいました。
が、それってどう考えても20年以上前のお話。
入試のトラウマは、後々まで引きずるようです。