リアルなムサビの日常を
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シャンプーしに美容院いってきた
FOR MUSABI
美容院に行くたびに、目の前の鏡をのぞきながら「今日どうなさいますか?」の質問に堂々と答えられるよう、
日頃から身なりをきちんとしたいと思うけど、いつも忘れる。
美容院なんて「あっそろそろみじめだな」と思ってから予約の電話をするのに、
どうしてああも美容師さんは清潔感とお洒落さにあふれてるんだろうか。美容院だからですね。
今日はそれどころじゃなくなったけどね。
今日ね〜〜カットの予約を午前11時半にいれてて。
昨日15時に起きたんだけどさ。
まあ、ギリギリに起きて。
大慌てで電車に乗って、美容院に駆け込んで。無事5分前に着いたけど。
シャンプーしてもらって「かゆいところはないですか〜ウフフ」「いいえ〜あはは」と答えてるうちに、
あれっ、そういえばお金、おろしてきてない…ということに気づいた。
その上、昨日1本で焼き肉食べ放題に行ける金額の絵筆を買ったことを思い出した。
あおざめる顔
ふるえる手足
もはやシャンプーどころではない。
そうなってくると、もうお洒落なもののすべてが呪わしく思えてくる。
かかってるラブソングとか全部地獄のサンバみたいに聞こえてくる。
席に移動してから、もう気になってしょうがないので苦肉の策で
「すみません、荷物とってください」
とロッカーにあずけた荷物をとってもらう。
そんな隙なくメイクされた顔でこっちをきょとんと見つめないでくれ…!!
と思いながら財布の中身をたしかめる。
うん。足りない!(キラキラキラキラ)
オ「やっぱり前髪カットだけでお願いします!」
断腸の思いで鏡越しに美容師さんにつげると、
美「あっぜんぜんいいですよ〜〜」
と、爽やかな風とともに微笑まれる。
滝に打たれるような気持ちでドライヤーの風を浴びたのは人生初である。
でも悔しいし結局成人式のために髪は整えないといけないわけで。
オ「あの、明日って予約あいてますか?」
と聞いてみる。
美「あっはい〜大丈夫ですよ〜〜〜(爽やかな風ふたたび)」
なんと!よかった!とほっとしていると、
美「あ〜、じゃあ、明日まとめてきっちゃいますか!」
と言われる。えっうそ、えっでも、えっ…
な、なんだとぉ…とあれやあれやと事が運びレジに移動し、
美「ありがとうございました〜!明日お待ちしてます!(※ここで歯が光ります)」
オ「あの、でも、せめて、お会計を…お、お会「大丈夫ですんで!(シャランラ)」」
と言い切られ、何故か無料でシャンプーしてもらった良いにおいのする髪を強風にあおられ帰った。
こ、こんなことって…
オトギ