リアルなムサビの日常を
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火遊び
FOR WORLD
昨夜、花火をしたんだけど
清里合宿みたいににぎやかな感じじゃなくて
親戚のお兄さんと弟たちと淡々としてたんだ。
途中、お兄さんが酔っぱらって土手の闇に消えたり
噴出花火だと思って手で持ってたら打ち上げ花火で爆破したり
色々あったけど基本的には静かでさ。
「こ…これも花火……なのか?」
と思ってたけど7つ下の弟は「たのしかったな〜」とか言ってて
男の子はよくわかりませんね。
みんな無口だから、僕ばかり喋るのもいけないかしらと思って
ぼーっと花火見たりして考え事したりして。
花火とか、もう生活の一部じゃんね と思ったりした
こういう美しいものがあって
御祭りとかあって、女の子は浴衣着たりして
ちょっとワクワクしたり、たまには感動したりしてさ。
それが、僕たちがあたりまえだと思ってる夏なんだ。
そういうことなしに生活はまわらない。
清里合宿の討論会のときとか、僕は基本的に黙ってたんだけど
(宗教の話題のときは元気だったが)
僕の中に根差している確信のようなものを、どう言葉にしたらいいのかよくわかんなくて。
ものづくりの存在意義なんて、花火みたいなもんで
打ち上がれば人の笑顔が見れるっていう それがもう、答えになってる気がして。
それじゃだめかな。
親戚の人に会って「美術」の社会的な存在意義を問われるとさみしい。
でも、もうあたりまえになってることを、いったいどれだけ捨てられるのかって
暗闇の中でばちばち弾けてる花火を見て また少し考えた。
オトギ