春を見つけに

FOR WORLD


近所ののど自慢大会と、太鼓の音がめざましだった。

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東京は今、桜が見ごろ。
みんなお花見してるみたい。
僕は予定がキャンセルになっちゃったから、スケジュールは白紙。
でも なんかどこもかしこも賑やかだから どっか行きたい!
そう思うじゃない?


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「春を見つけよう」
小学生のとき、そんなタイトルの課外授業があって、
「なんて洒落たことを考えるのだろう」とうっとりした覚えがある。
そのとき何を提出したのか、今はもう覚えてない。
ふきのとうだったかな。

とにかく、
そのときのことを思い出しながら、お団子屋さんのあんころもちをお供に、
自転車に乗って町へ飛び出したんだ。

カメラを持ったのは久しぶりだ。

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車の通る大通りを徹底的にさけて、迷うつもりで住宅街や小道をすいすい進んでく。
すると公園がいくつもあって、そこにはこんな見事な椿も咲いていた。


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庭から呼びかける 木蓮、パンジー、そして薔薇。


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なんと!こんな近くに、竹林のうつくしいお散歩コースがあったとは。


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この花の名前はなんだろう。
大きな木でね、枝にとまった小鳥たちが ちゅんちゅん騒がしかった。


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大学の裏の畑には、何かの足跡。

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僕がいちばん美しいと思った桜は、空き地の桜だった。
こんなに見事に咲いているというのに、「立ち入り禁止」の看板のせいで、
花見客は1人もいない。
雑草が生い茂り、どこからもってきたのかわからない ゴミの山もできていた。
でもその静けさが なんだかとても美しいと思えたんだ。


線路沿いを走ることが多かったから、途中で5つも電車を見送った。
桜はいくつもいくつもあって、ああ 大学のある小平市は、意外と花に囲まれた町だ と
そんな風に感じた。


「春だ」と思ったものすべてにシャッターを切った。
犬と散歩するおばあさんの後ろ姿
線路の遮断機が浮き上がる瞬間に舞い上がる花びら

でもこんな風にいきなり 外に飛び出してしまった今日という日そのものが
春と呼ぶのにふさわしいのかもしれない。


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おしまい。

オトギ

投稿者:fantasy : 2012年04月08日 20:50

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コメント: 春を見つけに

現代人、いとうです。
春になると自分の動きが活発になってる気がするのはわたしだけ?
季節の流れで、人の気持ちは変わるものだと思う。
良い方向にも、悪い方向にもね。
でも、四季全てでポジティブな変化が出来たら、
凄く幸せなんだろうなー^^

投稿者 いとう : 2012年04月09日 19:23

あ、また過去の人になった。

うーん やっぱり寒くも暑くもないのはイイネエ
たしかに、活発になる。なんでもしたくなる。
冬は「暗いから行かない」夏は「暑いから行かない」ってなるね。
でも、変化があることじたいが素敵なことなのかも
メリハリがあっていいじゃん?
ずっといい天気だったら飽きそう。

投稿者 オトギ : 2012年04月15日 21:55

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