変わり者と変わらぬもの

FOR WORLD


「美大生か〜〜すごいね〜〜」って褒められたとき、
背景に「※当社比」って注釈をいれたくなるびっみょうな気持ちと戦いながら
みんな制作してんだろうか。


実家に帰ってくると、いっきに自分が変わり者になるのを自覚する。
実家に帰ってくると、っていうか
巨大なキャンパスをバスで持ち運ぶスリルを味ったりすると・・・だけど・・・
具体的に言うと・・・ね、まあ今日のことだけど
(いや・・・どうせ無人だろうと思ってたんです・・・すみませんでした・・・・なめてました・・・・)

昨日急に絵が描きたくなっちゃって。
なんとなーく「もう春休みも終わるし、どうせならおっきいのがいいな〜」と思いついて。
まあ途中で「明日じゃなくても郵送でいいか」とか思ってたんだけど


珍しく午前中にぱっちり目が覚めた。


ちょっと自分を見なおしたよ。
これは行くしかないなあ、
今日から描くしかないなあ、って思っちゃったんだ。

近くの画材屋さんをおおざっぱに検討つけてさ
見事にキャンバスを手に入れて、帰った訳。

バスに乗り
徒歩40分の道のりを、F50号のキャンバスかついで。

そのまま空き家になってるうちの離れも掃除して、
なんちゃってアトリエも開拓したりして。
窓を全部開け放して、日が暮れるまで描いてたよ。

家人にも通行人にも「ばかだなあ」って目で見られたりして
こんな思い、東京や、芸術家の家じゃ絶対しないんだろうって思うんだけどさ
そういうときに僕が感じてるのは、うれしさなんだなあ。
困ったもんだ。

なんか、こうまでしてでもやりたいって思える自分は、
ちょっとだけ好きになれそうなんだよ。
そういうことがあるとさ
夢は夢のまま、これからも追いかけていけるって
思うんだ。


オトギ

投稿者:fantasy : 2012年03月16日 22:32

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