世界中の子と友達になれる

FOR WORLD


松井冬子さんの個展、
世界中の子と友達になれる」を見て来た!

いやぁ・・・・厚みのある展覧会だったなぁ。

本来は、無料で見れるトークショーを見る予定だったんだけど、
開場40分前に行ったら、入り口からピクニック用のシートみたいなのに
座って並んでる人たちが見えてね・・・

あっ 嫌な予感がするぞ〜〜〜(笑顔)

と思ったら、
240名の定員は既にオーバーだった。
一体いつから並んでたんだよ!!!アイドルか!!!
読みが甘かったな・・・でも紅白の審査員になるくらいだもんな・・・って友人と悔しがりつつ

美術館で個展しちゃうだけあって、ボリュームたっぷりだった!
全部で100余点っていってたかな。
それを9つの章に分けて展示されてるんだけど、
解説文もすべて松井さん本人の言葉でつづられていて、丁寧だったし、わかりやすかった。

表題作の
「世界中の子と友達になれる」は、一面の藤の花の中、
少女が藤の花をほんの少しよけて遠くを見つめている美しい絵だ。
でも、よく見るとその藤の花の先端はおびただしい数の蜂になっているし、
少女の足は血だらけ。


この絵を見れただけで、今日は満足しちゃったな。

僕は内臓とかの絵がニガテなんだけど、松井さんの絵はどうしても見てみたかったんだよね。
あ、いや内臓じゃない絵を なんだけど。
数少ない 日本画で「美しい」と思える絵を描く画家さんだったから。
その細かい筆致の妖しさだとか、描写することに真っ向から向き合うリアルな作風は
「さすが藝大出身!」という風格がにじみ出ていて、素敵だと思う。
あと、ご本人も美しいんだよね、これが・・・凄みのある美人っていうか。
それもあってファンなのかもな。笑


こういう人が日本のアーティストにいるってことが、なんだか誇らしい。
日本画 という手段に誠実に向き合って、
痛みを感じるような作風を全面に押し出して、
尚かつ、言葉にして作品を他者に引き渡すことから逃げない。
すっごい かっこいいアーティストさんだと思う。


周辺の雰囲気も、高層ビルが建ち並ぶ町並みにしては隙間がたくさんあって開放感があるし、
横浜美術館もお城みたいなつくりでエレガントで素敵。
春休みに遊びに行くところで迷ってる方は、ぜひ松井冬子さんの展覧会、どうぞ〜。


オトギ

あ、あと。
松井冬子さんが好きな人は、ここの本も好きかもしれないね。
僕の友人がそこでボランティアスタッフやってるんだ。
人を選ぶ分野だと思うけど、よければそちらもどうぞ。

投稿者:fantasy : 2012年02月11日 23:18

トラックバック


コメント: 世界中の子と友達になれる

オトギ様、おはようございます。

この展覧会、初日に行きました。

昼ごろに行ったら、これからセレモニー?な会場がありましたから、

ほんとに始まったばかりのところです。

松井冬子さんの絵は、初めて見たのはいつだったかな?

で、展覧会のタイトルの「世界中の子と友達になれる」の絵は、常設展示にあるのです。

きれいだなーと思って近づいた時のあの無数の蜂・・ぞっとしましたが、
また見ようと思う、不思議な絵です。

他の絵も、描かれているものは、目を背けたくなるようなものもあるけど、
なんだか、つきつけられるというか、「本質を見るんだ」と迫られているような感じがしましたね。

私は横浜美術館の年パス(協力会員)持っているので、また行こうかと思います。
ちなみに横浜トリエンナーレには3回行きました、年パスで。

投稿者 yukihaha : 2012年02月12日 07:14

こんばんは
松井冬子さんの絵、わたしも好きですっ
不思議な雰囲気ですよね

ところで今日友達に聞かれたのですが、オトギさんは
芸術は誰の為にあると思いますか?
何の為にデザインのお勉強をなさってますか?

投稿者 ピエロ : 2012年02月12日 19:16

とりあえず、試しにコメント!
また、タイムスリップしちゃうかねw

この人知ってる!!
めっちゃ美人なひとだーw
私もこんな人に成りたい^^

投稿者 いとう : 2012年02月12日 21:34

>FOR yukihahaさん
 yukihahaさんは本当に活動範囲が広くていらっしゃる!
会員なのですか!!ほうっ
 しかもこちらの展覧会も先を越されていたとは、驚きです。笑
いいですね〜セレモニーとか、あんまりご縁がないのでちょっとうらやましい。
狙っていけばいい話なのですけれど、ね。
あ、「世界中の子と友達になれる」は常設展示なんですか〜!
すごいなあ、横浜美術館・・・・。
決して派手な作風ではないのに、激しさを感じますよね、あの方の絵は。


>FOR ピエロさん
いいよね、松井冬子さん!

いいご友人をおもちですなあ。笑
じゃあ、ひとつずつ。

芸術が誰のためにあるか、というのは・・・
 概念として答えるのであれば、それは「誰にも」であると思っているし、
そう思いながら創っていたいと思う。
たとえば、芸術は困ってる人の心を癒すものだ というのが一般的には有力な説だけど
裕福な人にはそういう芸術が、貧しい人にはそういう芸術が 必要だと思う。
場合によって、芸術は救済でもありうるし、幸福の後押しでもありうる。だから誰にも必要であると思う。
どんな贅沢にも「感動」がないと人は幸せを感じないんじゃないかな、って最近思うんだよね。
その「感動」は「美しさ」から生まれるものだと思うんだ。
 それと、目の前で君が作品をつくるとき、もしも誰かの顔が浮かぶなら、
そのときはそのひとのために(芸術は)あると思えばいいんじゃないかな。

 うーーーん
思考の整理をするためにデザインを勉強してる というのが一番筋が通った答え方かな。
僕は、デザインよりはアートの方が見るのもつくるのも好きなんだけど、
芸術を誰かから「教わる」気はまったくしなかったんだよね
芸術って、なんでもありじゃない。だからさ、成績つけられるのとか絶対やだったんだ。
その点デザインっていうのはある程度学問として整理されてるから、
「考え方」のレパートリーを増やすのに最適、ってとらえてる。
ちょっと冷たい言い様で、広告には向かないね・・・あはは

投稿者 オトギ : 2012年02月12日 23:00

コメントしてください




保存しますか?