リアルなムサビの日常を
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2011年12月のアーカイブ
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創り納め
FOR WORLD
☐作品名:あなたの肌にはナイフを刺せない
☐種別:アクリル画
☐材料:キャンバス(たしかF10)/アクリル絵の具/パステル
オトギ
人形をつくるような気分で描きました。
あなたの喜怒哀楽に寄り添うような表情にしたつもりです。
クリスマスに徹夜した例の絵だよ〜〜
全体像あげたかったけどちょっと切れてる(笑)
いつか実物を見て欲しいな。
ひさしぶりに人を描いたなあ
オトギ2011
FOR WORLD
もう12月もおしまいだね〜!
昨日は結局なかば朝帰りしたのでへとへとです。
みんな車の免許もってるからってさ・・・
まさか真夜中に、軽井沢の心霊スポットまで行くことになるとは思わなかったよね ハハハ
そんな風に無事 忘年会の洗礼を受けたということで、
ちょっと今年のエントリーのふりかえりをしたいかなって思います!
忘年会シーズンだけど、これは忘れたくないから書くのね。
いや〜いろんなことあったな〜
このふたつのエントリーのことは、よく覚えてる。
「親の口説き方」は、初期でいちばん反響が大きかったんじゃないかな〜
しかし、えっらそーだな ははは
今の時期読んでもらいたいのは「ティータイム」かなあ
センター試験とか、僕は経験してないから、あんまり応援できなくてごめんね。
この記事読んでひといきついてもらえたら嬉しいな。
■作品編
・きらめくものたち
・死にゆく光
ブログで見るせいかもしれないけど、見返してたのしいのは写真かもなあ。
芸祭の「Opening展」は、まだ読みかえすの怖くって・・・・むずむずするし・・・なんか・・こう
■おさわがせ編
・飲み会デビュー2
きゅっきゅさんのエントリーはこちら。
ムサビ日記オフ会・・・・いやあ びっくりしました。
特にびっくりしたのは手羽さんの声が大きかったことでした。
・ひとりあそびとサプライズ
これ、うれしかったなあ・・・
前後関係わからないと全然意味わかんないと思うんだけどね
美大・ムサビ日記で「しりとりブログ」って企画をしてたときに、
竹林さんとジャスミンさんがとんでもないサプライズをしてくださったんだよ。
うん ありがとうございました!
さて、何があったのかについてはこちらです
竹林さんの
ジャスミンさんの
・わくわくドキドキ☆絵画ライフ
これは忘れたいかもなあ・・・・・・・
いや、上の記事で「僕がGのこと書いたら〜」とか
まるでそんなことが有り得ないかのように書いてるくせにまんまと書いたっていう。
だってこわかったんだもの・・・・・・
めずらしく「この出来事ムサビ日記に書いてよ」ってリクエストあっての記事だったな。
なんかそれもまた嬉しかったなあ
めったにそんなことしないから。笑
■エッセイ編
・うつくしい朝をしっている
・ごくささやかな迷惑
僕がいちばん好き勝手やってる分類のやつですね。
後半しか読みかえしてないからあんまり選抜!って感じじゃないんだけど。
こういう投げやりなやつには思い入れがあるなあ
■ムサビ生向け編
・グループワークってなんだよ
と、いっても最近のことなんだけどね。
意外とムサビ生の人が読んでくれてて、声かけてくれるのがすごい励みになってる。
「毎日読んでるよ」なんて奇特な人もいれば
「最近読み始めたよ」って文とか読むの苦手なくせに(笑)さりげな〜く言ってくれるひともいるし。
コメントを残してくれる名前もお顔も知らない誰かや
いつもあたたかく見てくださってる親のみなさん
今年の僕の揺れ動きがまるわかりの(笑)僕のムサビ日記。
何食わぬ顔をしていろいろやってるけど、いろいろ考えたなあ
僕はいつも考えてる
僕だって歳を重ねていくから
その考え方は変わらずにそのまま一本の筋になることもあるし、
跡形もなく形を変えてしまうこともある
でも、もしも 何か心に残る文章があったなら、いつでもそれを読みかえしてあげてほしいんだ。
人の心は変わるし
恋人や親が、いつでもあなたのそばにいてあげられるわけじゃない。
でも、あのときの僕は、いつでも、いつまでも変わらずに
性別も顔も声も関係なく、あなたに語りかけることができる。
だから、いつでも会いに来てね。
あと、来年もがんばるから、もしお気に召したらつきあってあげてね。
よいお年を!
オトギ
と、なんかまるで今年がもう終わってしまうかのような言いようだけど、
明日もくるよ!あはは
でも年末の挨拶は今日やらせてもらいたかったから、やりました。
よあそびも学生のたしなみ
FOR WORLD
年賀状やレポートといった 追いすがるような、おなじ学生たちの嘆きが聞こえてきそうですが・・・
今日 僕はそれをふりきり!!
中学校の友人たちと忘年会にいってきまーす!
こんな時間に書くってことはつまりそういうこと。あはは
あはは・・・・年賀状・・・・あはは・・・・・・・・・・・・・・・
なんか ちょっとそわそわする。
10人くらいくるのかな?
ちょっとした同窓会の気分なんだ。
この前の鍋パーティも楽しかったな
中学のときはさ
毎日退屈してて、嫌いなものがたくさんあって
みんなでわいわい騒ぐのも苦手だったんだけど
高校にはいってから
そういうの好きになって、とても楽しいんだ
そんな変化があって迎える忘年会!自分がどんな風に思うのかたのしみ。
今だから言えるようなことをたくさん話せたらいいな
それで「あのころもよかったけど、今も楽しい」って話を聞けたらいいな
そういう気分で、いってきまーす!
オトギ
のどかで退屈で必要なもの
FOR WORLD
帰ってきちゃうと気楽なもので
向こうにいれば耐えきれなかったような退屈すら
飲み残したココアみたいに 甘くどろっと流れてく。
やらなくちゃいけないこと 鞄の中に封印してるけど
お忘れではありませんね?
とばかりに、時計の針がチクチク刺さってくる。
うう おゆるしを
誰に責められるわけでもないけど、一日あったまって丸まっていると
後ろめたくなっちゃうのは何故だろう
やりたいことがあるからかもしれないなあ
甘やかしてくれる人がいるからかもしれないなあ
そう思いながら、ぬるいココアを飲みほして
あれと これ やろう。
出せなかった手紙のように
誰にも読まれることのない日記のように
報われないことも、きちんと見据えて
積み重ねていかなくっちゃあ
オトギ
雪と星の記憶
FOR WORLD
今日は目にうつるものすべてに期待してしまうし、寒さもどこか慕わしい。
長野から書いてるよ。こんばんは
わずかに雪化粧した道と、有り余るほどのお星さまがやさしい。
ツンと凍った空気の清々しさに、嬉しくなってたくさん歩きまわってしまったから、
昨日みんなで食べたボリューム満載のお鍋も、きっと栄養になって消えちゃったはずさ!
今回はバスで東京から帰ってきたんだけど バスもいいね
ずっと抵抗があったんだけど、僕にちょうどいい帰り方かもしれない。
徐々に窓にうつりこむ山肌をじっと見つめられるし、
新幹線は僕には清潔すぎたのかもしれない。
ほっとして座ってられるのがいいよ
少し窮屈な姿勢と いつの間にか隣で眠りこんでる見知らぬお姉さん
足元に置いたバックと 揺れる車内
少しの遅延は御愛嬌、とばかりのアナウンスと 裏腹に、予定より早く到着する、
バス。
故郷には、好きなものもきらいなものも、同じくらいあるんだ
好きだったのに嫌気がさしてしまったものも
それを 懐かしさにのっかって もう一度好きになれるかな
好き を取り戻していけるかしら。
オトギ
さむいあさ!
FOR WORLD
おはよう!
久しぶりにきちんと早起きしたら、壮絶な寒さにびっくりした・・・
まるで凶器のような寒さ!
こんなんで僕は信州の冬を生き抜けるのか謎だね・・・
今日は僕ん家で、忘年会という名の鍋パーティ!
同じあやまちはゆるされないので覚悟を決めているところです・・・
いや、ちゃんと昨日も掃除したよ!これから全部やるわけじゃないよ!
僕は
25日にオールナイト
26日に忘年会
27日に帰郷
というよくわかんないスケジュールなんだ
同じ学科の子には、2日連続オールナイトで、このまま忘年会シーズンに突入!って子もいるし、
海の向こうへと旅立って行った子もいるし・・・
すごいね!
そんな基礎デザイン学科の皆さんと ひさしぶりに会えるのがうれしい〜
でも9人もこの部屋に入るのか謎だし、
明日旅立つ僕に対して、みんなはどこまでおしとやかに遊んで帰るのかも謎〜〜あははははははh
そしてそろそろあの案件にも決着をつけなくてはいけません・・・
それは・・・・「ね」から始まって「う」で終わるアレのことです。
関係ないけど、僕は夏休みの宿題を、溜めに溜めて最終日にやったりやらなかったりする子でした。
ああどうしよう〜〜〜住所きかなくっちゃ〜〜〜
きっとこの時間ならまだ 大学生は起きてないね!
でも、大人の人はまだお仕事あるのかな??
いってらっしゃい!!
僕も掃除と荷造りがんばります!!
オトギ
プレゼントの無い朝でも
FOR WORLD
皆さんどんなクリスマスをお過ごしになりましたか?
僕はあのあと徹夜で朝の7時まで絵を描いていました。
意味がわからないですか?僕もよくわかりません。
いや〜〜〜楽しかった!
何があっても、どうしても
今日 仕上げたい絵だったんだ。
とても気に入ってる。
描きながら、
2:00「今ぐらいの時間ならそわそわして寝れてないな」
4:00「これくらいに一度目が覚めるけどプレゼントないんだよね」
6:00「あ プレゼントがある時間だ!」
とか思ってた。
小学生の頃、「大人になったら、25日の朝はつまらないんだろうな」と思ってた。
目が覚めて、まくらもとにプレゼントがないなんてがっかり!って思ってた。
でも悪くなかったな。
まさか聖なる夜に、徹夜で絵を描くような大学生になろうとは思わなかったもの!
小学生の僕は苦笑いするだろうけど、
きっと中学生の僕は笑って拍手をくれるだろう。
あなたのクリスマスが幸せでありますように。
オトギ
君のサンタクロース
FOR WORLD
Merry Christmau
☆今朝起きて、ポストを見たら手紙が届いていた。
一人暮らしするようになってから、誰かからの「手紙」に
とても嬉しい気持ちにさせられるようになっちゃった。
無遠慮に入れられる不細工な広告に紛れていても、
僕のために選んでくれた封筒は、何故かキラキラして見える。
それは クリスマスカードでもなんでもない いつも通りの何気ない手紙だった
でもね、今日という日を狙って、ポストにいれたんだろうな と思うと、
とてもくすぐったい気持ちになっちゃうじゃない。
☆僕には会ったことの無い文通友達がいる。
もう、10年ほど手紙のやりとりが続いている。
不思議なことだよね。
お互いの手元を往復するのは、年に2回あるかないかなんだけれど。
見知った友人達の中で、誰よりも距離が遠いように見えて、
ある意味誰よりも気兼ねなくおしゃべりできるひと。
僕と違って、とても誠実なひとでね 僕はその人が大好きなんだ。
会ったことも無いのに おかしいかい?
でも、会ったことが無いから 好きなのかもしれない。
そういう関係だって あっていいと思うんだ。
☆「とくべつなひと」でいたいな とふと思った。
「いちばん大切」なんて言われちゃうと、少し気詰まりだし、
「親友」という響きはなんだか洒落っ気に欠ける。
第一、「いつもそばにいて」みたいな甘い台詞が必要な関係は、僕の性に合わない。
「とくべつ」がいいな。
いつも一緒にいると面倒くさいけど、時々無性に会いたくなっちゃうような、
「罪な奴」でいたい。
そうだな、今思いついたんだけど、あなたにとって、罪な文章でいたい。
それじゃ、良い夜を ね。
オトギ
日記と日記
FOR WORLD
日記を読み返すのが楽しくなったのって、いつからだっけ
と思い出してみる。
たしか 日記をつけるようにしよう と思いついたのは中学のときで
そのときはその日あった嫌なことばかり書いていたので
読み返したとき「こんなものは燃やそう」と思ったんだ
高校に入ってから、日記じゃなくて詩みたいな形で
具体的なものごとを書くんじゃなく そのときの気持ちを抽象的に書くようにした
そうやって、言葉に感情のはけ口を見いだすようになって
大学に入ってからは、ムサビ日記を書くようにして。
今までとはまた違った形で文字と向き合ってる。
自分の枕元に置いてある日記とは違って、人に見せることを前提に書いているから
読み返すのが、ちょっと怖い けど・・・
ちゃんと読み直して、一年を振り返ってみようかな・・・
オトギ
ささいな夢
FOR WORLD
時間がたっぷりあるので、遠慮する事無く 考えごとをしたり
制作をしたり 長い長い春休みについて思いを馳せたりしている。
今日の「考え事」はとりとめも無く
いきなり始まったり 続いたり終わったりした
急に小学生のときの事を振り返ったかと思えば
吐く息の白さをじっと見つめてみたりする
そういえばこの前、大学の子に「一緒に旅をしたい」と言われたことを思い出して
なんだか急に その子に会いたいな と思った。
そんなことは、僕にしては珍しい思いつきだったので、とても嬉しくなった。
この時期
そういう針で刺した小さな点のような思いはやがて
今年一年を振り返る、というひとつのタイトルに繋がっていく
節目というのは不思議で
2011年 とか 一日 とか数字をつけた途端、まるでマジックのように
「楽しかった」とか「泣いた」とかそんな他愛無い
輪郭をもたなかったひとつひとつの出来事が、ひとつの塊へと収束していく。
好きな音楽を聴いて、ワンコインで少しの贅沢をして
今年とか今までの僕についてふりかえると
思っていたよりちやほやされて生きてきたような気がしてくる。
来年の抱負みたいなものと まだ覚悟しきれてないことを じっくり眺めて
今日は絵を描いて、幸せな気分で眠ってしまおう。
そして来週 長野に帰ったら、久しぶりに会う人たちに優しく微笑める自分でいよう
できるだけ綺麗な声で、あのひとに「ありがとう」と言おう。
オトギ
棘
FOR WORLD
ひどいことを言われたり
ひどいことを言ってみたいと思ってみたりする。
でもそんな思いつきは、結局のところ長続きしない。
よく、上から目線だね って言われちゃうんだけど
人を見下しても何も楽しくないことくらい 僕も知ってて
ただ単に、遠くから客観的にものを言いたいだけなんだ
「馬鹿って言ったやつが馬鹿」 って、よく嗜められた記憶があるけど
いい言葉だと思うんだよね
子どもながらに「ああ そっか」って納得できたんだ
人の馬鹿なところをわざわざ見つけ出す方が馬鹿 ってね。
どんなに素敵な絵を描く人も
隙のない発言をする人も
誰かを侮ってるとわかった瞬間興ざめしてしまう。
それで、どうしてなのかな、って最近ふと思う
美大生になってからよく思うようになった気がする。
プライドの高さとセットになってるんだ、そういう言葉は。
いい仕事をするひとほど こなす仕事に自負があって
そして、それを否定されてはやっていけないから むきになって
自分とは違う人 を否定するんだ
そういうの、見てるとね
このひと、 ちっせえなあ
って、思っちゃうんだ。
そんな風に、棘だらけの言葉で身構えなくたって、
誰もあなたを攻撃しないのに
誰もが
美しさも礼儀正しさも富も誠実さもなしに
自分を受け入れてくれるような場所を求めているのに。
あなたが銃を構えない限り
誰もあなたを攻撃なんてしないのに。
オトギ
感じる服、考える服
FOR WORLD
東京オペラシティで開催中の、
【感じる服 考える服】って展覧会に行って来た〜
大雑把に言って、ファッションの展示なんだけど、
なんだか 凝ってた!
会場全体に、目線の高さの位置に梁が張り巡らされてるんだ。
梁によって、作家ごとにゾーン分けされてるような感じでさ、
こう 作品を見るために梁をくぐらないといけないのが、
不便だけどサプライズ〜な感じで 面白かった。
服じたいも勿論とんでもないんだけど、
展示のしかたもまた一風変わっててね。
人間のおよそ半分くらいの細さの服を展示するのに、
何もかも縦に引き延ばしちゃった部屋をセットして、
ほっそぉ〜いマネキンに着せてるのとか。
見たときに思わず「ウワッ」って言っちゃった。
他にも お店のように服をいくつも並べてあるんだけど
レジのあの「ピッ」ってやるやつ あるじゃん
あれを、タグに当てると音楽が鳴る仕組みになってるゾーンがあってさ
一緒に行った、桑沢の友人と競うようにピッピッやって楽しかった。笑
なんだろうね 子どものときあのレジの機械をいじってみたかった気持ちを思い出したよ。
あと、あの展示はなんか ショッピングの愉しみ みたいなのを味わえた気がする・・
ファッションをアートとして楽しむのって、なんか 僕は「難しいな〜」と思ってたんだ。
服って、とても現実的なものだから、そこにファンタジーを詰め込むのって、
厳しいんじゃない?って。
でも、こういう丁寧な展示もあるんだな〜。
って、意外に思った。
25日までのようなので、今週お暇な方は、ぜひどうぞ。
オトギ
コスチューム
FOR WORLD
部屋着、って感覚がちょっとよくわかんない。
家に帰って来て着替える、っていう習慣がないんだよなあ
高校のときは制服だったんだけど、なんかそのときも着替えたくなくてさ。
汚しちゃうから、着替えなさい!って母さんには言われるんだけど。
でも、
着替えてしまうと、服と一緒に、その日の気合いみたいなものも、脱ぎ捨ててしまうんじゃないか
・・って気がして。
なんかヤだったんだよね
服とか、見かけって不思議だよね。
僕自身の姿がきちんと僕に見えてるのなんて、
鏡の前でだけなのに。
どうして、こんなにその日の気持ちを左右されるんだろう。
剣道を習ってたとき
道着を着ると、何故か背筋が伸びたことや
七五三のとき
着物を着たら、なんだか大人に近づけた気分になったこと思い出す。
最近、寝るときの服にこだわりがなかったんだけど、
それを思うと、パジャマとか いろいろ選んでみたくなってきちゃうな
寝るときの服にこだわるなんて、なんか贅沢でイイよね
明日は、何を着ようかなあ。
以上、プリーツの入ったスカートを着てお送りしました!
あはは 実家なら怒られちゃうなあ
オトギ
なんでもない日おめでとう
FOR WORLD
ふゆやすみ、はじまりの日!
ということで、午前中はなにもしないで寝た!
お休みの一日目って、たいてい【なにもしない日】に充ててるんだ。
だらだらして、ぼーっと寝て、「ハッ!!」ってなっても、
あ〜〜休みなんだ〜〜だらだらしていいんだ〜〜ってじわじわ嬉しくなるのがすき
午前中だけといわず、午後もずうっとうたた寝してもいいなあ〜
って思ったんだけど、
そうやると、夜になって何かしたくなっちゃうんだったなあ・・そういえば
何かしておこう!と思って、珈琲でも飲みに行こう!
と思って駅前まで歩いてみた。
そうしたら、その珈琲のお店でクラシックが流れてたんだよね。
最近さ クラシック聴くと妙なスイッチはいっちゃうみたいでさ
「今日から絵を描こう!!」と急に決心しちゃって
なにがあっても今日は絵を描く!だからキャンバスを買いに行く!!
とおもって
もう夕方なのに、
人のごったがえす新宿の世界堂まで、1時間かけて行って来ちゃった・・・
もう、すごい人ごみでさ・・・
歩くだけでパレードに参加してるかのような・・
行列が・・・
しかも迷うし・・
あれ、なんか僕 つかれてない?
おいおい ってなった。
なんか、だらだらする日にするつもりが、
一杯の珈琲から話がおっきくなっちゃったな〜・・はは・・
でもいっか、一日目だし!
買い物に行くくらい、【なにもしない日】からは、はみでないでしょ
ちょっとうたた寝したら、パステルをひっぱりだそう。
明日は友人が泊まりにくるから、家事の日に充てよう。
タイトルは、不思議の国のアリスから。
なんでもない日おめでとう
いい台詞!
オトギ
こおらないままで
FOR WORLD
僕は大学から徒歩10分のところに住んでる。
今日は通学路がそれだけで終わっちゃうのが物足りなくて、
歩くために本屋に行こうと自転車を押して歩いてみた。
片道20分くらいかな
寒いなあ と思って、
いや、長野県民がこれを寒いと言ったら駄目だ!って頭ふったけど
まあ結局のところ寒くて。
でもさ、寒いのって いつのまにか慣れるんだよね。
手袋を買ってないから、指ばかり冷えるんだ。
でも 逆に、
そうすると、コートを着てる背中とか腰のへんは全然寒くないんだよねー
指も、ぎゅって握ればそのうちあったまってくるし。
それに、寒い季節に漂ってる緊張感はすてき。
はあって吐いた自分の白い息とか、
どこか張りつめてる空気が美しいと思うし。
それって、抱えてる悩み事とか嫌な思い出に似てるかも。
凍えるくらい寒い夜道を歩いてたって、
いちばん寒いところを見てれば他は冷えないし、
そのとき独特の空気感をちょっと楽しんじゃう節がある。
ぎゅって握れば、自分の体温でもあったまることはできるんだ。
誰かと話しながら歩くのが、いちばん寒くないけど
あー寒い って考えながら歩かないと、僕じしんの体温にも気づけないから
そういうこと、ちゃんと味わっておきたいな。
オトギ
グループワークってなんだよ
FOR MUSABI
さて、
今日で後期の実習は終わった!
講義は明日もあるけど。メインの授業が終わった。
多分今までひとことも書いてないけど、
僕は空デの「光と影」を選択してやってたんだ。
壁一面のスクリーンに、シルエットとライトを使って、
3分間のパフォーマンスをする、って授業だった。
まずクラスがA,B,C,Dに別れる。
その中で更に7〜8人でグループをひとつつくった。
工デ・視デ・建築の子たちといっしょだったよ〜
まあ、今回はそのレポートをしたいわけじゃないんだよ
僕はね、前期〜後期通して、5つグループワークを経験したことになるんだ。
まず、
基礎デのデザイン論、プロダクトデザイン演習
視デのプロジェクトデザイニング
芸祭のOpening展
今回の、空デの光と影。
デザイン論の話し合いは意見の食い違いが激しかったのが×
プロダクトは僕が壊滅的に(以下略)
Opening展はスケジュール管理が甘い
ときて、それまではなんだか嫌な後味が多少あっても
「まあグループワークって完璧にはいかないもんだよね〜」
「勉強できてラッキー」「たのしかったしいいか!」みたいな感じだったんだけど
正直、前回のプロジェクトデザイニングでかーなーり、参ったんだ。
なんか 心の奥底に 砂みたいに小さな鬱憤の粒がたまってたみたいでさ
それがいっきに爆発した感じ。
グループワークって、一体なんなんだよ!!
ってすごい思ったんだ。
それで、今回はそのことを常に頭に置きながらグループに参加してた。
光と影 ではリーダーは別の子がやってくれて、
周りの子もかなり積極的に意見を出し合ったりしてて、
正直とても恵まれた班だった。
意見を出す役よりも、聞く役が足りないからそっちに回ろう、
と思わせてもらえるの久しぶりだった。
でもさ
なんなんだろう グループワークって。
講評のとき、違うグループで泣いてる子がいたんだよ。
この3週間、メンバーが時間通りに半分も集まらなかったんだって。
平常いるのが3人なんだって。7人のグループでだよ。
それもさ、大概が寝坊かサボリなんだ。
講評のとき見ていて、そのグループ内での温度差がすごかった。
おわったあと、出席率悪かったことを指摘された子達「修羅場だったね(笑)」とか言ってて、
はったおしたくなった。
時間を気にして作品のクオリティがあげられないときもある。
でも、できる限りのこともしないで笑ってるなら美大生じゃないよ。アーティストごっこだよ。
恥ずかしくはないの、って思うし
僕はきっちりした人じゃない。
でも、遅刻するとか、無断欠席するってことは、人との約束をやぶってることだよ。
それって人間としてどうなの。謝ろうとは思わないの、って思う
ということでとても苛立たせていただいた。
それと、そういうの見ててどうしても考えちゃうのは
なんで大学は無理矢理グループワークごっこさせるのか、ってことなんだ。
「社会に出ればグループワークしかない」
なんて言うけど、でも会社は社員を募集するときコンセプトを掲示して集めるし、
企画は「何をするのか」を事前に教えて、それをやりたい!って思った人たちが集まるわけでしょう。
「美術やデザインに答えなんてない。」
って誰もが口を揃えて言うね。
つまり、三者三様 まったく別の価値観と仕事意識をもってるはずなんだ。
無い答えを探して、同じ考えの人がなんとなく集まって、なんとか作品ができるわけだよね。
それなのに、
寄せ集めの、くじでつくったチームで
好き嫌いも知らないような関係で
なんのコンセプトも指定されず
3週間で作品を無理矢理つくる
って作業で、グループワークを学んだことになるのかなあ。
今までずっと、グループだって自分の力を出せば変えられるんだから、
「グループワークだから仕方ない」なんて一度も思ったことなかったんだ。
遅刻する人にはモーニングコールすればいい
無い士気はあげればいい
そう思ってた。
でも、うまくいったグループと泣きを見たグループの差ってなんだ?
って今日の講評でだいぶ白んでしまった。
そういえば、前にやった芸祭の展示グループは、会議が白熱して4時間も5時間も終わらないなんてことがザラだったけど、
デザイン論は2時間が限度だと思ったの思い出した。
それはメンバーの善し悪しの問題じゃなくて、それぞれ距離が縮められなかったことと、
目指す方向性と好きな物にズレがあったことに問題があると感じた。
出席率がそもそも悪いグループからの出発と
それぞれが「何かできることある?」って聞いてくれるグループからの出発
それをハンデと呼ばないでなんて呼べばいい?
グループワークでできた作品の善し悪しは、くじ引きですべて決まることにならない?
メンバーが半分も来てくれないグループで、今までずっと泣くの我慢してやってた子にとって、
それは正しい形で学びになるわけ?
なんか丸投げしすぎなんじゃないかな
そこからくみとれ!っていうのは別に愛の鞭でもなんでもなくて、甘えだと思う。
酷だよ。
なんだかすっごい消化不良だ。
というような旨の事を、研究室のアンケートに3行に要約して提出したのは僕で〜す。
まあ、おつかれさまでした。
こんなこと言ってもグループワークをなくすことなんてできないのわかってるし、
やらないのも逃げだと思う。
だから、せめてしばらくイライラしていたいなって思ってるよ。
オトギ
起きながらみた夢
FOR WORLD
午後3時、
所用で一旦家に戻ってから、また大学に行った。
あまりにも日差しがあたたかくて立ち止まりそうになった。
ああ僕は
ああ僕は、今とても恵まれた生活をしてるはずだけど
こんなうつくしい日向のある日に昼寝もできないのは、
しあわせなことではないなあと思ってしまった
冬の光の優しさは月光に似ているのだ、と気づいた
月が一度死んだ光だと表現したのは京極夏彦先生だったかな
似ているも何も、光の源はすべて太陽にあるのだけれど、
ではなぜ夏の太陽と月とではあんなにも光の質が違ったのだろう。
それは、人とミイラを隔てるものの違いに似ている。
しあわせを感じる瞬間はいつもかけ離れているから
日によって僕は別人になってしまう。
苦労して手に入れた持ち物を見せびらかれてもお世辞を言えない。
君が見せびらかすこともできず、恥じらってしまっているようなことのほうが気がかりで、
名前のつけられることに、僕が言及する意味なんてほんとは無い。
掘り起こすのもわずらわしいタイムカプセルみたいなものを、
一緒に土の上からにやにや見つめてたい。
でも
こんな日はさ、
こんな日は、電子メールも電話もいらないから、
沈黙の心地いい誰かと、死んだ太陽のような光の下で、
昼寝でもできればそれでいいんだ
でもきっと、君はその持ち物を放棄してしまってはいけないんだ
なんてことも承知の上で僕はこんなことを書いてしまうし、
手放せない君のことを「可愛い」なんて言って茶化すこともできる。
オトギ
君がうまく泣けない夜にも
FOR WORLD
疲れたね。
あとすこしで終わるだなんて 別に慰めになりやしない
君と僕の過ごす今日が心穏やかじゃないこと、それが重大だ
頭が痛くなるような 困っちゃうことは毎日あってさ
でも僕は、それに少し安心するんだ
どこか心の半分で
凪いだ日々にうんざりして退屈してた自分は
春を迎えたら少し満たされてしまってさ
そんな 今まで無かった幸福に怯えていたけど
結局、すれ違うことなんて尽きないんだ
それはどこまでいっても同じで
それは嘆かわしいことで
それはでも 飽きなくていい
君がしくじった今日
僕が通せなかった筋
果たされなかった約束
紙面におどる情けないトップ・ニュース
そんな今日だって誰かが闘ってるんだ
夢を見てるんだ、誰かが。
好きな人が、しくじったことを指折り数えて泣き伏すことのないように。
オトギ
年末のあいさつまわり
FOR WORLD
講義が終わったあと、「来年」の話が助手さんからあって、
いよいよ今年が終わるという気がして来た。
そうなると、気になるのは年賀状だ。
ああ、どうしよっかな・・
来年は辰年だって?
どんなデザインにしようかな。
僕、年賀状すきなんだ。
年を重ねるごとに
書かないといけない宛名が増えるわずらわしさと
ポストに届く枚数が増えるうれしさが なんかいいんだ
そんなに連絡とってなかった人からも、報せが届いたりしてさ。
お正月の、ちょっとだらしなくしても許される、あの特別な時間が流れてるところに
近い人からも遠い人からも、同じサイズで挨拶が届くのが、
なんだかとってもファンタジックで、心地いい。
受験生は、今年はやめとこう、とか考えてたりするのかな
まあ それはそれでいいことだよね。
それはそうと、悩むところは、大学の子達に宛名を聞いて回るかどうか だなあ・・・
書くなら、そろそろ書き始めないといけないよ、僕よ・・・。
オトギ
衝動
FOR STUDENT
なんか今 すごく焦れてる。
学歴とか単位とか資格とか就職とか
作品とかデザインとか
成績とか賞とか
なんだかいい加減うんざりしてる。
佐藤可士和さんの講義に行って来た
素晴らしかった。
ご存知 ユニクロやスマップのデザインに関わってる方の
生い立ちや仕事の裏話なんかを聴かせて頂いた。
登場したときに「かっこいいなあ」って思って、
最後は「やなやつだ!」と思った。失礼だけど褒め言葉ね
物言いが逐一自信に満ちあふれててさ。びっくりした。
あんな日本人もいるんだなあ!かっこいい!
確信に満ちてる。疑わしいほど!笑
自分のする事にあれだけ自信をもってやれたら、と思い描いたし
やらなくては、と気が引き締まった。
それでさ、なんだか焦れてる。
やっぱり駄目だ
いろいろ やるべきことなんてたくさんあるし
それをお行儀良くこなすことのほうが堅実で 礼儀正しいけど
それだけじゃ、駄目なんだ。
もっと生き急ぎたい。
単位のための課題をもうしたくない。
10年後の自分と今日の自分のために 作品をつくりたい。
オトギ
本のある休日
FOR WORLD
あのまま寝るに寝れずに、起きたら床だった。
久しぶりに陽が昇るところを見たら、きらきらしててとても綺麗だった。
ちなみに、昨日は月蝕だったけど、僕は三日月の状態だけ見て引っ込んじゃった。
月にたとえてなんやかや言うのは好きなんだけど、
実は、月を見るのより星を見る方が好きなんだよね。
実家に帰ったら、天体観測したいなあ〜
今日はね、
すこし遠出したい気分だったので、神保町に行って来た。
といっても、僕が寄るのはたいてい新書を売ってるお店なんだけどね。
神保町といったら古書なんだろうけど、僕は大きい本屋さんをハシゴするのが好きなんだ。
あと、本が積み上がったお店が何軒もつづいてるのを見ることとか、
穴場の喫茶店に寄る事とか。
九夏前夜 | |
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あと、
NARA 48 GIRLS | |
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奈良さんが新刊だしててさ・・!
詩画集、って説明してもいいだろうなあ。
女の子の絵と詩が対になったページが48セット。
「こういうのが欲しかったんだよ!」
ってウワアアってなったんだけど、これを買ったらしばらく贅沢できないのと、
物語を読みたくて来たのに画集を買って帰るのはなんだか悔しくて、
保留にしちゃった。
今やってる課題が終わったら、買おうかな〜。
さて、後期、講義のある最後の一週間がはじまるぞ!
オトギ
不ぞろいな週末
FOR WORLD
このまま 瞼を閉じて眠ってしまいたい。
食材を買って来たままの台所も、君のメールも、少しだけ欠けた月も そのままほったらかして。
お腹の隅っこを針でつっつかれてるような気まずさが残っていても
全部ほうりなげて寝ちゃいたい。
珍しく清々しく晴れた冬の日なのに
洗濯物は干さぬまま出かけてしまった。
厚着した体を茶化すように降り注ぐやわらかい日差しとか
なんだか何もかも不揃いで
このまま寝てしまうだなんて とっても不誠実だし、
一日を損なってしまうかもしれないけど
だけど
今の気分には、とてもふさわしいことだろうし
そんなことをわざわざ考えて寝ようとしてる僕は、なんか嫌いじゃない。
オトギ
熱を帯びる音
FOR WORLD
帰り道、足早に歩いていたら、
イヤホンから鬼束ちひろの「眩暈」が聴こえてきて、
そのとき
あっ あったかいなあ
と思った。
それでね、次の瞬間「僕にしてはいい感覚だ!」とニヤリとした。
"熱"を感じる音楽って、いいな
Coccoの歌う「オアシス」もなんだかあったかい。
逆に、坂本龍一の「Smile」は涼やかでいいなあ。
エレクトロニカ系だと、Serphの「heart strings」なんて、
熱を感じるから好きなのかも。
ブログ読んでくれてるひとに、会うとよくi Podにどんな曲が入ってるのか知りたい、
って言ってもらうからアーティスト名もだしてみたよ。
アーティストは41組いれてるけど、2曲しか入ってない人が多いから、
「○○さんが好き」って言いにくいんだよね。
好きな人はアルバム5枚とか入ってるんだけどな。
脱線したけど
帰り道にね、
声や言葉に熱を感じるような人が好きなんだなあ って考えたんだ
情感剥き出しな音楽が好きなのかもしれない。
てざわりがないのに 聴くだけで触覚を呼び覚ます
音楽の、そういう手品みたいなところに惹かれる。
オトギ
ゆがみ・まわり・のびる
FOR WORLD
□作品名:まやかし
□種別:写真
□材料:デジカメ/mac
機械を通して、世界がぶれていく様がとても奇怪で美しく思えた。
僕たちの日々もまたこのように不安定だ。
どんなに揺るぎない意思が背骨に通っていようとも
日々は揺らぎ
目は眩み
視界はぶれていく。
情熱をもったまなざしはなんて健気なのだろう。
それはさながら、
実態のわからぬまま、目の回るようなレンズの中をのぞきこみ
懸命に目を凝らすかのようで。
オトギ
たねあかし
・9号館廊下
・正門 道路
・正門 何かの実
・正門 木
・2号館
・9号館廊下
冷静と情熱のあいだ
FOR WORLD
おいしい珈琲を一杯飲むために、自転車をこいだ。
肌寒い夕刻、コートや髪が風にひっぱられるのも構わず。
甘いケーキが食べたかったわけでも、
歩きたかったというわけでもない。
バケツの底にあいた穴みたいに
ポカンとだらしなく空いた午後の隙間を埋めるのに、
その思いつきはうってつけのような気がしたから。
途中、図書館で本を借りた
いつか見た 真っ赤な本と対になっている、真っ青な本。
埋め込むように鋭く刻まれた、ぎんいろの十字架が光ってる。
その装丁をいつの日か本屋で見て、いつか読もうと決めていたのを思い出した。
人通りの多い道で、自転車を漕ぐのはわずらわしい。
気まぐれに降りてみたら、前を行く学生に変な目で見られたりした。
自転車をおして歩いてみたら、本を読みながら歩いてる女子高生とすれ違ったので、
変な目で見たと思う。
知らない路地裏に慎重深く入っていく
珈琲がある、個人経営のお店だけを探す。
幸運なことに、珈琲専門店がすぐさま見つかった。
迷わずに入る。
平日の午後 すれ違いにお客さんもでていって
店内には僕と店主しかいない。
なんだか名前の長い甘い珈琲を頼んでみたら、
ワイングラスで出て来て一瞬かたまるも、
ノンアルコールで安心する。
本を開く。
クラシックが流れてる。
時間はもったいぶるように漂ってる。
僕は冷静にページをめくっている。
僕はぎこちない手つきでワイングラスをなでてみる。
時間はピンで押しつぶされたように静止している。
オトギ
ためらい
FOR FRIENDS
こんな冷たい雨の降る夜に
部屋をあたためながら氷菓子なんて食べて
ちょっとした反抗的気分にひたりながら
飽き飽きしてる事柄を指折り数えてみる。
たのしい気分にはならないけど
日々をスムーズに生きるには大事なことだと思わない?
言葉にしちゃえば霧散するような ろくでもない些細な事件
多分 君にもあるだろう
ないがしろにしてることすべてと 片手だけ手錠でつながったまま
走ってるみたいだね。
もう片方の側面から見て、今の考え 我慢成らない仕打ちの数々
崖から突き落とせば すぐ楽になれるのに
それもしないまま 引きずって走ってる
多分君も あの子も あの人も
その手錠の鍵
多分 素敵な誰かがもってるんじゃないかって、誰もが信じてるけど
そんなのマヤカシで 案外きみの家の庭に埋まってたりするんだぜ。
憂慮するべきなのは
その真っ白い綺麗な手を泥まみれにする覚悟なんであって
そのまま走り続ける強靭な体力じゃないんだけどなって
見てて思うけど、・・・・・僕の手首にもがっちりはまってるんだよね その手錠は。
はやくしないと 庭に雪がふっちゃうよ〜〜あ〜〜〜
オトギ
あたためます
FOR WORLD
あったかくて、とても眠い夜だよ。
寒さと眠気には、魔力があると思う
もう少しで起き上がれるすんでのところで、瞼をとじて
浅い夢を何度も見ていると、どこまでが現実なのかよくわかんなくなるし
温度の無い壁にもたれて、冬用のカーペットを指で引っ掻いてると
ふしぎと色んな切ないことが甘く霞んでくような気がする。
眠さに任せてこのまま寝てしまったら、とてもしあわせだけど
なんか寝るまでにやらなきゃいけない課題があったような気がする。
あー、なんだかとっても 命を吸われてる・・・気がする。
うん、ふたつめは気のせいじゃないよ・・。
しってるよ・・僕だって・・
部屋中 はりつめるように冷たい。
毛布のなかは、緊張の糸がひとつ残らずほどけてしまうくらい
あったかい。
あくび ひとつして、ミルク あっためて
あったかい布団まで もうひといき。
オトギ
デザインの素
FOR STUDENT
ここのところ僕は、身のまわりの「アフォーダンス」をさがしてる。
それというのも、先週のデザイン論って講義で、
深澤先生がふれてらしたから。
深澤先生は、人の「無意識」な動きに着目して、デザインされてるみたい。
もちろん、それはあの方のデザイン論の、ほんのひとかけらに過ぎないんだろうけど。
アフォーダンス っていうのはね
環境が物に与える"意味”のことを言うらしいよ
僕は、人が知りながらも自覚してない"動き”って解釈してるけど。
深澤先生の"傘立て”をご存知かな
深澤先生は、「傘立てをつくってください」と言われて、
通路にひとすじの溝をつくった。
それというのも、雨の日 お店に入りたくて 出口に傘立てがないとき、
人が通路にくぼみのようなものを見つけ出して、そこに先端をひっかからせて
傘をたてる ことを知ってたから。
これが「アフォーダンス」なんだってさ。
深澤先生の製品を見たときに感じる
「あー!やられた!こういうものが欲しかったんだ!」は、
これによるところが大きいのかもー!!
と思った僕は、家に帰って「アフォーダンス!」と、部屋を見渡してみたんだけど
これが、なっかなか無いんだよね・・・・
なんだろう・・・生活の知恵ないのかしら・・
これは基礎デの子が言ってたんだけど
「椅子に上着をかける」とか。
椅子は座るためのものだけど、上着をかけたとたん 背もたれはハンガーになる。
なんだろうな
今も,昨日泊まりに来た母さんが ロフトに干して行ったシーツしか見当たら無い。
あれは ロフトが物干しになってるってことだね
うーん
アッ
今、ノートパソコンに頬杖ついてた!
ということは、今このとき ノートパソコンは肘おきになってたんだ。
見つかると面白いから、探す事を"癖”にしたいな。
人の習慣が生み出したデザイン って、すてきだ。
いざというときのヒントになりそうだし
「デザインなんてよくわかんないです」って言ってる人に、
「あなたのその仕草、デザインのもとですよ」って言ってみせたら きっと愉しいじゃんね。
オトギ
「物語をきかせて」
FOR STUDENT
大事な絵本がある。
高校2年のときにつくった、てづくり絵本。
アクリル絵の具やビーズ 布を使ってつくった、
はじめての絵本。
その絵本が今日 てもとにかえってきた。
ずっと高校にあずけていて、いろんなひとに見てもらってたんだけどね
どうしても手元に置いておきたいと思って
先生と母に頼んで、かえしてもらったんだ。
この絵本はさ がんばってやるぞ と思ってつくったものだったからか
見てると なんとかするぞ って気持ちが、不思議とわいてくるんだよね
受験のときもそうだったよ。
ふと思い立って、予備校の先生に見てもらったら
とても大切に見てくださって 授業の見本にしたい と言っていただいて
その頃“受験のための作品づくり”にとても参っていたから、
救われたんだ。
自分がつくったものを見て、癒されてくれたり笑ってくれたりするんだって
これからもきっとそうだって
だから頑張るんだって
ちょっと自分が信じられるようになるんだ
そういう記憶をつくるならやっぱり 高校生のうちだったんだろうな
って今も思う
少なくとも、僕にとっては。
僕が過ごしてきた時間と今こなすべき数々の問題のためには。ね。
あのとき 何度も徹夜してものをつくってなかったら
きっと僕は、今年あった いくつものつらい夜を、とてもやり過ごせなかったろう。
この絵本を超えているだろうか
そう思って、絵の具の塗りたくられた画用紙をなでてみる
まだまだだ って笑われてる気がする
見てろよ と返してみる
もっと苦しんで、もっと楽しんで いいものつくろう
おがむように にらむように
本棚に大事な物語が またひとつ、増えまして
もうひとつ まだたくさん
何か君に語れるようなおもしろい物語を 目を閉じて探してみる。
オトギ
宛先不明の手紙を出す。
FOR WORLD
ひとつ、朝いちばんに見た日差しが美しいこと
ふたつ、呼吸が楽にできること
みっつ、目の前の人の目を見て話せること
よっつ、夜見る夢にうなされないこと
そういうひとつひとつ
何気ない仕草に、しあわせが宿るのかもしれない。
そんな他愛無い現象のひとつひとつが、
どうしようもなくつらいときのために
美しいものがあるのかもしれないね。
寝て起きて食べて息をするだけで生きていけたら
アートもデザインもきっと必要ない
僕にはそう思えて仕方ない
だからさ
あなたが手にとったそのアート そのデザイン
もしかしたら、誰かが
名も知らない誰かが、名も知れない誰かのためにつくったものかもしれない。
誰の言葉もなんの慰めにもならないとき
あなたに寄り添うものが何かあればいいなと思う
それでさ これはまだ願いごとの粋を出てないんだけど、
そういうものを、僕の手でつくっていければと思う
思うんだよ。
オトギ
音も無く始まる
FOR WORLD
今朝は、
一段と冷え込んだ朝の空気に起きたくなくて
余計ひやひやしてしまった。
玄関のドアをあけると、挨拶程度に雨が頬に触れた。
なんとなく空を見上げて、
そこにあるグレイの曇った空に、なぜか嬉しくなる僕がいて
ああ、変なの っておもいながら 最初の一歩を踏み出した。
朝 外にでる瞬間が好きだ。
朝起きて 誰もいない部屋で、ゆっくりと支度をして
西向きの暗い部屋からでて からだにその日の空気や、朝陽をあびる瞬間
ようやく心が冴えていくような 澄んでいくような
新しく一日がはじまる予感がする
そんな、東京で迎える朝が好きだ
オトギ