リアルなムサビの日常を
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ひいてはかえす
FOR WORLD
いつまでも寝てられるはずなのに、夜明け前に目が覚めたり
潮騒をいつまでも聞いていたいなどと言ったり
人ごみで何も見えない列車の中、ただ目を閉じたり
頭上を飛び交う海鳥の鳴き声に目がまわったり
唐突に訪れた休憩の時間に少しとまどいながら
顔も忘れかけた誰かから連絡があって
君の諦めかけた夢がいつか叶えばいい などと 思う。
どうにかしたいことはいくつもあって
でも 思うだけでは手に負えない。
ただ 思い通りになるのはこの四肢だけで
手の届く範囲にあることなんて たかが知れている
ジレンマをジレンマと思わぬように、見過ごしていたことをつきつけられる。
それでもまた伸ばしたこの手がつかむのは、創るという道だけなのだ。
オトギ