2011年11月のアーカイブ

凍える夜のおともには・・

FOR WORLD


銀河鉄道の夜
銀河鉄道の夜宮沢 賢治 清川 あさみ

リトル・モア 2009-11-26
売り上げランキング : 7967


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

星がよく見える時期になったら、紹介したいなって思ってた本だよ
ご存知 宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を、
清川あさみさんが、絵本として制作した作品。
写真の上から縫い付けられたスパンコールやビーズがとても特徴的。
他にも「幸福な王子」や「人魚姫」といった作品もでているんだけど、
僕はこの「銀河鉄道の夜」がいちばん好きだなあ。

清川あさみさんの扱うビーズが、夜空の黒い背景によく映えてると思う。
夜空に散らしたビーズはひとつひとつがざわめくようだし、
鋭い針の軌跡が空の動きを連想させる。
他にも、とうもろこし畑は燃え立つようだし
宮沢賢治の文章も、たっぷり載せてあって読み応え抜群だよ。


どんどん夜が長くなるね
ひととおりの家事を終えて手持ち無沙汰になって瞼が重くなっても、
なんだか眠ってしまうのがもったいない。
そんなときは 枕元に本を積み重ねる。
すべて見るわけじゃないんだ
4冊重ねても、見るのなんてせいぜい2冊さ。
でも、なぜかほっとするんだよね。
美しいものが重なっているのを見ると、好い夢が見れる気がして。

君にもあるかな
そういう お守りみたいなもの。


オトギ

at 23:02 | Category : | Comments (0) | Trackbacks (0)

我が儘

FOR ME


寝起きの手放しがたい心地よさを払いのけて
飛び起きる朝など 迎える事も無いようなこと
だらしなくて冗長な日々をしあわせだって思っても
それが道楽だってことを知っている。
そういう僕

どんなにか世を渡る事が難しいと諭されても
つまらないやつに媚びを売るくらいなら
品のない冗談なんて全部かわして 秋風のように涼しく笑っていたい。

何も考えていないふりをして相づちをうつことはとっくに飽きた。
毒であれ薬であれ
あなたに返す言葉を甘やかす必要なんてない。
おつきあいの笑顔をつくるのが下手で
ときどき名前の知らない誰かを傷つけても
嘘をつくほうがよっぽど始末が悪いよ。


オトギ

at 21:59 | Category : | Comments (0) | Trackbacks (0)

ふさわしい頃合い

FOR STUDENT


染み渡るような寒さに満たされて
世界はほんのちょっと白んで見える。

今日は大学の施設でLDを見たよ
レコードみたいな大きなディスクを、LDって呼ぶらしいね。
不便で大きなディスクだけど、そこになんだか愛嬌を感じちゃった。
チェロ奏者が、架空の牢獄でバッハの曲を弾く映像を見たんだ。
ヘッドフォンをして、薄暗い視聴室でチェロの音を聴いてると
忌まわしい出来事は何もかもすっかり息をひそめて
完璧な生活を遂行してるような気になった

でも実際 何もかも片付いたわけではないんだ。
ものごとには始まりと終わりの「合図」がある。
でもそれは「合図」。
何ものにも気づかれずひっそりと進行していくものは確かにあって
それをふりきるか、ふりむいてしまうのかはそれぞれだけど
背中についた目でしずかに でもたしかに それを知っている。
知りながらもふりむかずに歩いてるんだ
でもいずれ、おそらくそう遠くないうちに
きちんと真正面から向き合わないといけない。
通すべき筋は通さないと 納得いかないから。

誰もいない僕だけの僕の部屋で、今は友人が貸してくれたCDを聴く
やかましいBGMとひんやり冷たいつまさきが
今の気分にふさわしくて 気持ちいい。


オトギ

潔い女(ひと)

FOR WORLD


ワタリウム美術館の「草間彌生展」に行って来たよ〜!
課題やら私事やらに追われていて、すっかり行けずじまいで
もう会期は終わっちゃったかと思ってたんだけど、
昨日確認したら27日まで!ということで 運命を感じて行って来た。

草間彌生さんのつくるものに救われたことがある。
「つくる」ことや進路のことで八方ふさがりになってたときに、
本屋に立ち寄った。
Penという雑誌が目を惹いた。そしたらね、ちょうど特集をくまれてたんだ。
「やっぱり大好き!草間彌生」だったかな
あの病的な水玉模様 鏡 カボチャ。
そして力強い文章。
病んでいながら したたかな生き様。
それがどんなに救いになったことだろう。


今回の展示は、作品を見るというよりは 「草間彌生」について考える、というかんじで
写真やドキュメンタリー映像などが多かった。
おなじみの水玉の部屋と、はじめてみるシャンデリアのインスタレーションは素敵だったけど、
今回に限っては ところどころにある自伝の文章に惹かれたな。

もうね 何もかも断定的で、どこまでも自分を追いつめてつくってるんだよ。
そして こよなく芸術を愛してる。

あれだけ自分のすることに確信をもって
自分のコンプレックスを曝け出して生きていけたら
どんなに清々しいだろう。
あそこまでやりたい。
手段も方法も目指す行方がちがっても、
あれだけ極端な生き方してみたい。

あー行って良かった〜〜


ペンブックス14 やっぱり好きだ! 草間彌生。 (Pen BOOKS)
ペンブックス14 やっぱり好きだ! 草間彌生。 (Pen BOOKS)ペン編集部

阪急コミュニケーションズ 2011-07-15
売り上げランキング : 62852


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

オトギ

星の増やし方

FOR WORLD


心配ごとがひとつ減っただけで
朝はこんなにも美しいんだって
今日はあたらしい発見があった。


星がいつもより多く見えるのは、
気持ちの問題かもしれないし、
コンタクト・レンズのおかげかもしれない。
でも、どっちかというと 
気の持ちようだって方がお得でいいなあ。

世界が僕の目線ひとつに左右されてるなんて
なんだかとってもイイ気分じゃない。あはは

汚いものから目をそらすんじゃなくて
汚いものの中に美しいものを見つけ出す
そういうこと 忘れないでいれるときは、
ちょっとだけ僕は僕に「いいじゃん」って言えるんだ

なーんて考えながら
今日は学外の子が泊まりにきてるから
ピザパーティして寝るとするよ。


オトギ

道すがら

FOR STUDENT


ひさしぶりに基礎デの子とご飯食べてきた。
気づいたら9時を過ぎててさ・・人と食べると、いつもこうだな〜
授業が違うから、会う事が少なくなってて、
お互いの近況とか全然知らなかったから、いろんなことを聞いたり話したりした。
しんどい話やら、夢のある話やら、思いつく限り全部。


話す事って大事だなあって、最近しみじみ思うんだ。
こうやって言葉にすることも、とても大事。
それを人に話して、反応をもらうことは、
自分の中でガチガチに固まってた気持ちに揺さぶりをかけられるのがいいなあ。


今日は プロジェクト・デザイニングのプレゼンだったんだ。
なんかもう プレゼン中は反省の嵐で、
「あ、こういうとき、みんなプレゼンを公開処刑って言うんだ」と思った。
ここ最近の参ってたことを言葉にして、口に出したせいか、不思議と整理がついて
今は反省したことで得した気分になってるんだけど。もう講評だけだし。
反省点が見つかれば、次に活かせるからね!
あ〜〜なんて力不足なんだろう。
でもこればっかりは、急によくならないからなあ。


話すことを大事にしたいなあって思ってる。
母や弟と電話するときも、以前より丁寧に向き合えるようになってきた。
それはただ単に、僕が参ってて気取ってる余裕がないだけかもしれないけど。

人と一緒になって騒いだりはしゃいだりすることが下手で
もっと 楽しめるようになったらいいなあ〜とか 最近はふと思うんだけど
でも、こんな僕だからつきあってくれる人もいるんだし
もう少し こんな自分につきあっていこう
つきあいながら、ちょっとずつ善くしていこう。


ここ一週間 いろんな人と話せてよかった。
しんどくてもう駄目かと思ったけど、新しい疑問をもらった。
ひとまず 今日はおつかれさま。
ひさしぶりに 安らかに眠れそうだ。あはは

あなたもよい夢を
今夜はひさしぶりに そんな言葉が心からでてくる。
心配してくれてたひとたち、どうもありがとう。


オトギ

at 22:47 | Category : | Comments (0) | Trackbacks (0)

白い息と冬の記憶

FOR WORLD


早朝、窓を開けて吐いた息は白かった。
あー、もう冬だ。

目が覚めて、やっと昇ってくる朝陽とか
タイツ越しに伝わってくる寒さとか
ひなただけに降り注いでるあったかさに敏感になる

そういうの 全部冬だ。


もうちょっとしたら、剥き出しの指先が耐えられなくなって
手袋をさがしに行くんだろう。

「寒い」は、故郷・長野の記憶を呼び起こす。

雪が見たい。
星が見たい。

授業中のそりすべりや
凍えながらの天体観測
押しつけられた雪かきや
放課後田畑にできた即席スケートリンク

そのときは当たり前で、時々やっかいだったものたちが
今とても恋しい。
年末、里帰りしたら雪が見たいな。
野放しになった庭先に立ち尽くして、頭に少し積もるくらいまで
白い白い雪をずっと見ていたい。

僕にとっての初雪は、いったい いつになるだろう。


オトギ

部屋のみだれと心のみだれ

FOR WORLD


今、僕は掃除に燃えてる。


それというのも、今日 友人達に怒られたから です・・・。あは
今日は、プロジェクト デザイニング という授業の準備に充てたんだ。
それを僕の部屋でやったんだけどね
それはも〜〜〜 怒られちゃってさ!

うわあ これだめだ

って人に言われてやっと思い出した。
思い出した っていうのはね、麻痺してたからなんだよ・・・
「ああ ここ汚い」
「これ片付けたい」
そう思って思って
課題やんなきゃ とかどんどん先延ばしにして・・・

こ の ザ マ さ。

言ってくれた子が自分で潔癖って言ってたのもあって、
招いたこと自体にすっごい申し訳ない気持ちでいっぱいになり・・・

もう、性格変えるくらいの勢いで家事しないと駄目だ!!
と決意した。
今週は、少しでも時間をつくってあっちこっち掃除しまくろうと思う。


部屋の乱れは心の乱れ って誰の言葉なのかな?
ああ まさにそうだよ!って僕 今日すごい思ったよ。
だって僕の心すごい乱れてるじゃん!ご覧の通りだよ!

「汚いかも」「いらないかも」を全部
捨てちゃって 拭いちゃって とやっていたら、
不思議と、憂鬱さも収まってく気がした。

あと今日は、一日笑いっぱなしだったから
色んなこと考えすぎる隙がなかったのも良かったなあ。


プロジェクトデザイニング のプレゼンが終わったら、
僕の部屋で打ち上げするって言われちゃった。再チェックもかねて。笑
ので! 1週間で、この部屋を生き返らせようと思う。
ついでに 僕のほうも生き返ってくように。

朝は余裕をもって起きて、お散歩でもして、
それから大学に行こう。
一日を少しでも、美しく受け止めていけるように ね。


オトギ

ことばあそびかも。

FOR ME

なんだかよくわかんないけど 結局 鬱々としちゃってる。
今回のは、長いぞ。意味がわかんない!
部屋で大学で道ばたで 急に空なんか見あげちゃってる。
途方に暮れてだ。


すごい やっかいだ。
困った事に、原因は得体の知れない何かなんだ これは。
ポイント ポイントで 
「あれが原因かも」
「これがそうかも」
って思う事はいっぱいあるけど
どれもこれも、都合のいい理由にしか思えない。
悩む事に酔ってる気がする でもこれが全く楽しくない。
なんだ これは 
なんで僕 こんなに不幸ぶってるんだ!
この憂鬱を振り払うにはどうしたらいいんだ・・

こういうとき
なんにもないふりして笑っちゃうことが、どうもできない。

そういうときってどうしてただろうか
人にはどんな顔して、なんて言って励ましてたんだろう
思い返しても何も響かない。うわあ
美しい絵画も旋律も・・・って、それは「檸檬」の引用か まずい。


何かつくりたいと思ってる。
なのに何も手につかない
ついに 息抜きにすら見放されてる!

それなのに今日も夜は更けてく
こういうときは 眠っちゃった方がいいのかも
それとも、眠れずにいたほうがいいのかも

選択肢はいっぱい
楽になる方法はたくさん


それでもずうっと考えてる
誰も教えちゃくれないけど考える
教えてくれないから考える
答えがないって言われても答えを探す

そういう生き方 選んじゃってるんだから。

これも趣味かなあぁ

ああでもそれって こじつけ?

こんなに文章がまとまらないの 初めて!


オトギ

at 22:31 | Category : | Comments (2) | Trackbacks (0)

FOR WORLD


夜道を歩く脚も凍えて
見あげた空は墨みたいに真っ黒
ずうっと迷っていたことは
やっぱり迷ったままでも
それでも積み荷を下ろさず歩いてく

このゆびは
やっぱり このゆびは
誰かを否定するためでも
何かを壊すためでもなく
大切な人を癒すために使いたい。

それが思い違いでも
報われない結果になってしまっても
誰かとすれ違うことを選んでも

すれ違い様 お元気で と微笑みひとつ浮かべられるくらいには
したたかになりたいけど
でもとうぶんは
傷つきながら 苦しみながら 
そんな自分を笑って、歩いていこうか


オトギ

公募推薦のみなさん

FOR STUDENT


今日は試験だったとのことで!
おつかれさまだったねえ どうだったろう

楽しめたかな
それとも泣きながら帰ったかな

僕はとても楽しかったことを覚えてる。
あのムサビの あの教授の前で!
プレゼンができる!
そのことが嬉しかったのと、
2次試験が受けられる!
というチャンスが与えられたことが嬉しかった。

君はどうだろう。


僕は思ったんだけど

入試なんて、長い目で見ればただのきっかけなんだ。
デッサンしたり
難しい本を読んだり
正しい敬語を覚えたり
それは、受かる受からないに関わらず 
やったということ それだけで大切な栄養に成るんだ。

半年前の自分と 今の自分を比べてみてほしいなあ。
それで 今の自分の方が ちょっとでも好きになれるなら、
しめたものだよ。

ということで
合否が気になってそわそわしちゃうだろうけど、
ひとまずは今日 ゆっくりおやすみ。
でも、燃えてる人もいるのかな
そんな人もまあ ほどほどにね。

さっき外を歩いてみたら、びっくりするくらい夜空が綺麗だったよ。


オトギ

グレーゾーン

FOR WORLD

寝覚めの悪い朝を


無理やりつまさきを押し出すことで始めてみせたり

来てほしくない朝を


遠ざけるように夜更かししたり


うまくごまかしたつもりになって目をそむけてること

つきあいきれない注文の数々


ココアの底みたいに甘くて見通せないものたち。

楽しくて退屈なおしゃべりみたいに
僕の目の前に広がってる、いずれは忘れられるものたち。


ずぶ濡れのブーツで水たまりを蹴飛ばして
今日もまだ 考えてる。


そのお世辞、その嘘
言い訳や妥協が気持ち悪い。


ゆずりたくないことを ゆずらないまま
いつまで走ってられるだろう。
あなたはどこまで、僕のワガママにつきあってくれるだろう。
もしくはいつ、その手を振り払えばいいのだろう。

オトギ

at 18:08 | Category : | Comments (0) | Trackbacks (0)

しあわせだったころしたように

FOR WORLD

しあわせだったころしたように
しあわせだったころしたように佐々木 中

河出書房新社 2011-11-05
売り上げランキング : 127864


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ほぼ1日で読み切った。
こんなに美しい文体にであったのは久しぶりだったなあ。
三島由紀夫とか長野まゆみを初めて読んだときのことを思い出した。
何より装丁がうつくしい。ぜひ単行本で読んでほしいと思う。
はっきりとした起承転結や、胸のすくような結末がある、というわけではなかった。
でも、ひとつひとつの些細な仕草の描写がとんでもなく緻密で美しくて、
勢いに任せて読み切らされてしまった、という気がする。

というか
ホームページもうるわしい・・・・
写真ってこんなにファンタジックなんだね。


オトギ

眠れぬ夜に寄せて

FOR STUDENT


また
光の色が変わって、
やけに優しく眩しく清らかな肌触りの朝。
から、始まったこの一日を、
さながらただの美しいだけのものとして祝福するように
あるいは何か特別なものとして定義するために
もしくはただの 僕の娯楽として

こういう書き方を選ぼうと思う。


「あなたがいたから変われた」
とか
「あなたがいるから生きれる」
とか
暗に「あなたは特別だ」と囁きかけるような
そういう芝居がかってやけに神妙な きらきらしてる言葉をもらったことがある。
いくつか。ときに。
思いかえせば。
もしくは、今この瞬間も。

そういう もろくて恥ずかしくて嘘っぽくてまっすぐな
言葉の数々に救われるのはむしろ僕の方で
忘れられないのもきっと僕だけなのだけど
繰り返し考える。


痛みについて。
悲しみについて。
優しさについて。
救いについて。


助けてほしい と言われたこともあるし
助けられた と言われることもある

思うことすらある。

そういう事実に、時に打ちのめされる。

僕が僕に耐えられなくなるときがあるように
あなたもあなたに耐えられなくなるのかもしれない
そういうとき 僕の言葉とか目とか声とか腕が、何かきっかけに成るなら
こうやって文章を打つことも
あてどなく話し続けることも
滑り落ちた暴言を言われるがまま忘れ去る事も

少しも苦じゃない。

ただひとつわかってしまったことがある。
誤解を恐れずに書いてしまうのであれば、
誰もあなたを救えはしない。

僕があなたに渡したという言葉ひとつ
そんなものはカボチャの馬車みたいなもので、
帰り道まで保証するには値しない、未熟な魔法のようなものなんだ。

聞き届けるのはあなたの耳だ。
立ち上がるのはあなたの脚だ。

座り込んだままでは、誰もあなたを見つけられない。
なんかそういう 優しいようでいて冷たい とらえどころのない真っ黒な部屋に、
僕たちは放り込まれている。

そのことを予期せぬうちに僕たちは識っている

何もしないうちから僕たちに差し出される手などない。
立ち上がらないうちから見えてくる曙光もない。
救われるために、また闘わないといけない。

僕は僕だけの言葉で
あなたはあなただけの言葉で
いつまで苦しいとか楽しいとか愛してるとか大嫌いだとか
そんなことを言ってられるだろう
いつしかそれは失われてしまうかもしれない。

なんだかこんなことを書き付けるということ自体が、願いに似ていてもどかしい。


オトギ

at 21:02 | Category : | Comments (0) | Trackbacks (0)

そんな日もある

FOR WORLD

今日は ムサビの美術館でやってる
「脈動する本」って展覧会を見て来た。
あと、ブックアートの方も2度目だけど見て来た。
あんまり評判いいから いちゃもんつけるような気分で(笑)見に行ったんだけど、

よかった〜〜〜〜

本っていいなあ
ってその熱のいきおいのまま
国分寺の紀伊国屋書店で、ブックデザインの本を探してたんだけど
ある本を衝動買い
まあそれは文学なんだけどね おもしろかったら紹介しよう


と、今日は今日とて楽しいこともあったんだけど

でも
なんだろうな
この肺のあたりが焼けてるみたいな嫌な感じ。

どうも ここ数日 ツクる根気がぬけちゃってる気がするんだよね。
授業に身がはいってないのがよくわかる。
こういう気分のときはなんだか 
ひと月くらいずっとそうだったような気になるんだけど、
実際はそんなことなくて
4日前くらいには「今すごく調子いい〜!」って書いてたりするんだからな
かっこつかないよなあ〜〜〜


このお腹の底あたりでちらちら燃えてる塊を言葉にするとなると
世間一般的には色んな言葉がヒットして、よりどりみどりのはずだけど
なんというか 似合う名前が見つからない。
そのせいもあって厄介なんだ。これは。

まあどうせすぐなおるけど

こういうときは何しても駄目で
話すとき考えがまとまらなかったり
絵を描いても消したり
講義はうわのそらで
しまいにはバスの運転手さんに怒られたり(笑
と、散々 なんだけど

それでも少しは あがいてみなくちゃ駄目なんだよ

色んなこと、わりきったふりして ずるもしてるけど
守りたいことなんて山ほどある
でも、全部引き換えにしても
本当にゆずりたくないことは 明け渡しちゃいけないんだ。

そんなこと ほんとは誰だってわかってるのにね。

よし、今日はよく寝て 明日は今日より頑張ろう。
今日も読んでくれてありがとね〜

オトギ

at 23:29 | Category : | Comments (2) | Trackbacks (0)

春を思う

FOR STUDENT

美花選
美花選ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ

河出書房新社 2010-07-08
売り上げランキング : 628348


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


暖房をいれないと肌寒い季節になってきた。
何度も書くようだけど、僕は寒いの好きだから、
部屋でひざかかえてるのもいいんだけど
そろそろストーブとかいろいろそろえないと冬を越せないかも・・
やだなあ 本買いたい

さいきんホコリをかぶってた
本棚のルドゥーテの画集を見てると
ちょっとあったかい気持ちになる。

今やらないといけない課題が、「花」というテーマ 
というのも相まって見てるんだけど
いやされるなあ

これは、高校時代の授業課題の参考に、どうしてもルドゥーテの画集が見たくて
なけなしのおとしだま貯金をおろして買ったんだったな

冬に思う春というのはいい
夏に思う冬がいいのと同じように。


オトギ

水たまりさえ鈍く光ってる。

FOR WORLD


洗いたての髪で雨音を聞いてると、
お腹がすいていることも忘れて、
珍しく洋楽をかけてみたりするし

電気もつけずに薄暗い部屋で横になってると
時間の感覚も忘れて 
自分がなったかもしれない、色んな人生を演じてみたくなったりする。

人影に怯えながら歩く夜道とか
壁で綺羅綺羅してる銀のバックとか

雨の日はいつにも増して 妖しい。


オトギ

at 23:01 | Category : | Comments (0) | Trackbacks (0)

さきどりクリスマス

FOR WORLD


 伊勢丹は まるでアミューズメント・パークだった・・・

 ということで、行ってきた。
念願のショーウィンドウを見るために まずお店のまわりをぐるっと一周しただけで
うわあ 夢が叶ってる!とドキドキしてしまった
ああいう感覚はとっても久しぶり!
って書きたいけど、なんかこういうことよく書いてるね 僕。 あはは
 店内のあちこちが、クラウス・ハーパニエミのキャラクターの立体やら
インスタレーションやらで華やいでいて、歩くだけでとても楽しかった。

 今日は散財するくらいの気持ちで行ったんだけど、
ひさしぶりに考え込んじゃってね
あれもこれもいいなあ と悩んだ結果、
グッズはひとつしか買わなかったよ。
銀色の布地に、兎がプリントされた小さなバック。
でも僕は、買い物って大事にやりたいから、すごく満足してる。
しばらく飾ろうと思うんだ〜

 実はさ、そのグッズも素敵なんだけど
僕はなぜか、それよりその商品を包んでくれる、
ショッピングバックをもらえたことに感動してたりして。
インターネット上で見れる 昨日紹介したあの物語を、
ちょっとまとめたフリーペーパーが
ポストカードより嬉しかったり。
なぜかというと、
去年まではインターネットで「ほしいなあ」って思ってたからなんだろうけど。笑

伊勢丹に行ったのは初めてだけど、
そこに行けば、お金をかけずに手に入るけど
そこに行かないと、味わえないものがあるところなんだって思った。
だからみんな お金をはらってでもあそこに買い物に来てるんだろうなあって。
買い物することを、とても特別なイベントにしてくれるお店。

 エレベーター・ガールがいたり、
毛皮のご夫人達が歩いてたり
そもそも入り口がお城の門だったり
ふと見るバックの値段が桁違いだったりと
びっくりすることはたくさんあったけどさ(笑)

伊勢丹 が大事にされてるのって、
こういう特別な買い物をさせてくれてるところだからなのかなあ〜って
ちょこっと思った。


オトギ

at 23:11 | Category : | Comments (1) | Trackbacks (0)

僕のサンタクロース

FOR WORLD


明日はきっと新宿に行こう!

なぜこんなことを言い出したかというと、
楽しみにしてた伊勢丹のクリスマスフェアが始まったからなんだ!


僕はね、
「上京したらやりたい!」と長野でくすぶってたことが、たくさんあるんだけど
中でもとりわけ、この時期の伊勢丹のショーウィンドウをどうしても見たい!と
思ってたんだ。

WEBを開くと すぐ、素敵なイラストがお出迎えしてくれるだろう。
そこに「新宿店ショーウィンドウ」ってページがあるから、そこを開いてみてほしい。
きっと意味がわかるよ。


あとね ここからはちょっと話はそれるんだけど イラストのところに、
「ホワイトエデンの入り口はこちら」って、さりげなくボタンがあるのわかるかい?
騙されたとおもって、クリックしてご覧よ
とても上質なファンタジーが広がってる。

それは、ここ数年やってるシリーズでね

クラウス・ハーパ二エミさんってデザイナーさんのイラストが、とても好きなんだけど
その素晴らしさはさることながら
音楽
WEBデザイン
言葉
と、すべてが見事〜〜に噛み合って とても美しい物語になってるって、毎年思うんだ
今年は特に素敵だなあと思った
感動して、それをうまく書きたいと思ったけど、かっこいい言葉にならなかったよ。
なんて美しいんだろう。
今はまだそれしか言えないし、言いたくない。

今年はなんと グッズも販売してるらしいじゃないか!
ちょっとした冒険気分で
ちょっと敷居の高いと有名な伊勢丹に行ってみよう。
店内とかどんな感じなんだろうな。
学生の身分じゃ、大して高価なものは買えないけど
こういうお店はきっと、行くだけで何か勉強になるだろう。
ショーウィンドウも見れるし、交通費は入館料だと思えばいい

ああ、なんだかとっても ドキドキしてきた!
とっておきのご褒美をもらったような気分だ!
美しいってことは、素敵なことだね。


オトギ

at 19:45 | Category : | Comments (2) | Trackbacks (0)

世界のみつめかた

FOR WORLD


言葉というのはほんとにおもしろい。

僕は金曜の午後 論理学という講義をとっているんだけど
(この講義の教授がなかなか奇抜な人で とても楽しい。)
言葉というのは 人が扱うから、
こんなにやっかいで、おもしろいんだなっておもうんだ。

今日 二重否定について講義でふれてね

たとえば

1 僕は本が好きです
2 僕は本が好きではないです
3 僕は本が好きではないわけではないです

という3つの文章があったとする。

3番目を二重否定って呼ぶみたいなんだけど
否定を2回繰り返す事で、肯定にかわるのがわかるでしょう
でも、これは「嫌い」ではないけど、「大好き」とはとれないよね。
それってとても緻密なことなんだ ほんのかすかな違いだよね
この仕組みを記号に置き換えてコンピューターにプログラミングしても、
コンピューターはそこまで汲み取れないらしいんだ。

やっかいだな〜〜たのしいなあ〜〜

最近すっかり言葉好きのスイッチが入ってるのか、
本屋で漢字辞書を衝動買いして 余暇で漢字練習したり、
ここぞとばかりにずっと本を持ち歩いたりもしてる。
3日前 江國香織の「きらきらひかる」を読み終えて、
今は梶井基次郎の「檸檬」を読んでる。どちらもおもしろいよ

言葉を知ると、なんだか世界がいつもと表情を変えて見えるんだよ
色の名前を覚えるのに似てるんだ
赤色にいくつも名前がついてることを知った日から
空を見るのが楽しくなったみたいに
言葉は 日々をより美しく感じるための 手がかりになる。
そう 感じてるんだ


オトギ

デザイニング

FOR STUDENT


さいきんは 午前中 同じ学科の人と会う事もめっきり減って
違う学科の人と混ざって、それぞれ選択した授業を受けてる。
まあ 同じ学科の子もちらちらいるけどね
自分の学科以外の授業を受けれるって言うんで、けっこう楽しみにしてたんだ
僕が選択したのは、デザイン情報学科の プロジェクト デザイニング
5人で1グループつくって
仮想のカンパニーを建てる。

会社のマーク、ロゴ、書体、スローガン
などなどもつくり

そしてそのカンパニーで
解決したい「課題」を見つけて、プレゼンする っていうやつ

ななんと社長に就任しちゃったので、
その参考になる資料を探してるんだけど・・・

デザインノートNO.39 (SEIBUNDO Mook)
デザインノートNO.39 (SEIBUNDO Mook)デザインノート編集部

誠文堂新光社 2011-09-26
売り上げランキング : 97756


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

やっぱりデザインノートはいいなあ〜〜
これさ 「このデザインがいいよ」って紹介するだけじゃなくて
そのデザインがどうやってできたのか きちんと説明してくれるのがいい
(って高校の先輩が言ってたなあ)

今号は特におもしろかった
テーマが「色」だからというのもあって、
1ページ1ページが目を惹いて 読み込みたい雑誌になってた!
あと、ムサビのポスターのラフ案とかも載っててね
「あ、そうだったんだ」って思ったよ

これって、色彩構成に苦しんでる受験生にもいいんじゃないかな


それで、課題のヒントは見つかったのかって?
まあ これからでしょ!


オトギ

冬をかぐ

FOR WORLD

宇宙.jpg



君のまぶたの裏で
冬空がうねってる。


■作品名:沈黙する太陽
■種別:写真詩
■材料:デジカメ/mac


オトギ

寒くなって来たせいか
空を見上げる機会もへって、背中を丸めて下ばかり見ているので
ふいに見上げた空の騒々しさに呆気にとられることが多い。
それが 冬の醍醐味。
あ 僕の気分は もう冬なんだ。うん

疑わしきは・・・、

FOR WORLD


後期に入ってからというもの、グループワークが途絶えることなく続いてる。
個人にしてもグループにしても同じエネルギー量が必要だから、
個人だから、とかグループだから、とかこじつけるつもりはない。
でも、エネルギーの蛇口が違うところについてると思う。
僕の中の水路は若干混乱しながらも、なんとか循環してるって現状だ。
ご存知の通り、不調なのさ。不調なんてのは癖みたいなものだけどね。

思うんだけど、

孤高でありたいなら一生沈黙するべきだけど、
人と関わりたいなら洗いざらい吐き出す方が賢明だよ。

吐き出すっていうのは、何も剥き出しでいろというわけじゃない
虚勢をはらなきゃまわらない歯車もある
確かめあうという行為の尊さについて知らしめたいんだ

いつだって半信半疑でいたいと思う

同じ理想
同じ手段
同じ美学

すべてのピースが噛み合うほど、人付き合いっていうのはうまいことできてない。
どこかで切り落としたり、つけたしたりしなきゃ、
一枚の絵は完成しないんだ。


ただ幸運な事に
人を信じずにはいられないし

疑わしいまでに
人ってのはたいてい優しいもんだよ

なんか悩んでる人が多いみたいだから
気休め程度に書き留めておく。


オトギ

at 22:30 | Category : | Comments (2) | Trackbacks (0)

どっかのみずまわり

FOR WORLD


雪崩れこむように日々がはじまって、
少し躊躇いがちに息をついて。


ほったらかしにしてる約束とか

暇をつぶすためにする料理とか

読むはずもないのに、
なんとなく鞄に入ってる読み終わった本みたいな

少しずるい時間のつかいかたをしてる。

浅知恵だけで生きていけたら、
こんな風に日々はどろどろと流れていって
最後にはもう色とも呼べないような濁ったものになっても
少しも厭わないけど
残念ながらそろそろ潮時だ と思う。
全部きれいに水に流してしまうほど 僕は潔癖じゃないし
すべてを丁寧にとっておけるほど、寛容でもない。

ただ寝覚めは気分がいいほうがいいし
今日から始まったプロジェクトも晴れやかに済ませたい
そのためには、錆びかけて腰の重いスイッチも なんとか押さなくっちゃあ

オトギ

シンキング・シチュー

FOR WORLD


今夜クリームシチューをつくった。
料理をしていると、苦手だった理科の実験の時間を思い出す。
きちんとつじつまが合ってるのかなぁ と思う。
それと同時に、何も考えていない。
順序立てて 効率よく お肉を炒める前に野菜をむくために
ただ手を動かしているという印象だ。
でもそれが結構すきだし、ひどい言い方だけど気休めになる。

料理というのも「つくる」という行為に近いけど、
絵を描くときとは決定的に何かが違うな と思う。
命をあつかってるからだろうか
僕は好き嫌いが激しいから、昔からどこか、食べ物に負い目のようなものがある。
それが料理をするときの緊張感を生んでるのかもしれない。

こういうことも考えた。
料理では、「味」と「見栄え」のどちらをとるか、悩むことってあるんだろうか。
デザインが「利便性」と「おもしろさ」の間で揺れ動くように。
そして、それは
あるときもあるし
ないときもある
ってことになるだろうなあ と思った
それは「フランス料理」と「おふくろの味」の違いなのかもしれないなあ と。

そういうことを考えながら
シチューはおいしくいただきました とさ。


オトギ

at 23:02 | Category : | Comments (4) | Trackbacks (0)

FOR WORLD

間.jpg

そろそろ暇を楽しむのにも飽きて来たので、
作品をつくろうかなあ と思って、とりあえず手近にあった作品のつづきを描くも
どうもしっくりこない。
この作品 ちゃんと完成するんだろうか?

僕は、作品の「ほったらし期間」がけっこう長い。
いったん下地だけ描いて ひと月放置して 急に気が向いて完成させる、
ということが多い。
どうも いっきに仕上げることが「ふさわしくない」という気がする。
「間をあける」ことで、どうにか完成に漕ぎ着けている というか。
なんとか納得すれすれのところに近づけている。
この作品も、もうちょっと間をあけないとダメかな〜〜〜
それってなんでだろう。


オトギ

at 21:00 | Category : | Comments (3) | Trackbacks (0)

素敵な手帳

FOR WORLD


今年も来年の手帳を選ぶ季節になってきた。
つまり、今年もあとちょっと ってこと。
今年もいいとしだったな
いろいろ 日本として、世界として、
解決しないといけないことはたくさんあるけど
僕個人としてやるべきことは、今年もすべてできている気がする。
残りあと1ヶ月も、大事にしていこう。

ところで、みなさんは スケジュール帳を買う場所って決められてるんだろうか?
僕はここ数年 このpaper blanksってとこで買ってる。
豪勢なデザインで 見てるだけでたのしいんだ。
文房具屋さんで、置いてあるカタログを お願いしてもらってきたほど好きだ。
僕は飽き性だから、スケジュール帳を買うときは、
「持ってて嬉しい」「書いてて嬉しい」っていうのがけっこうキーになってるんだ。

手帳をもつきっかけってなんだっけと振り返る。
僕はね、高校のときからもちはじめたんだけど、あるひとが
スケジュール管理するためもあるけど、
読み返して色んな事を思い出せるから書くんだ と言ってて
それはすてきだなあ と思ったから だったなあ

よりすてきな1年にするために
来年はどんな手帳を買おう


オトギ

at 19:23 | Category : | Comments (2) | Trackbacks (0)

イマジネイション

FOR WORLD


本屋に行って、何も買わずに満足してしまうことがある。
よくある。
本の背表紙とか、帯のあおり文とかを読んだだけで、
なんだかその本の味見をしたような気になってる

だから僕は、本屋が好きだ
「本屋に行く」ということが、ひとつの目的になっている
本が買いたいような気がして行くけど
そういう「味見した」心地になるときは、
何かを買ってしまうと、その幸福感がひどく損なわれてしまうように思うので
何も買わない。

そういうとき 僕は自分の想像力について想う。
多分これは
「やりたいこと」を想像してるときのワクワク感に似てるなあ とか
安あがりで なかなか粋な贅沢だ とか

そういうひと 僕のまわりじゃあんまりいないから
これって、つくるひとの特権かな とかこっそり思って、にやにやしてる。


オトギ

ひいてはかえす

FOR WORLD


いつまでも寝てられるはずなのに、夜明け前に目が覚めたり
潮騒をいつまでも聞いていたいなどと言ったり
人ごみで何も見えない列車の中、ただ目を閉じたり
頭上を飛び交う海鳥の鳴き声に目がまわったり

唐突に訪れた休憩の時間に少しとまどいながら
顔も忘れかけた誰かから連絡があって
君の諦めかけた夢がいつか叶えばいい などと 思う。

どうにかしたいことはいくつもあって
でも 思うだけでは手に負えない。
ただ 思い通りになるのはこの四肢だけで
手の届く範囲にあることなんて たかが知れている
ジレンマをジレンマと思わぬように、見過ごしていたことをつきつけられる。

それでもまた伸ばしたこの手がつかむのは、創るという道だけなのだ。


オトギ

Opening展 あとがき

FOR WORLD

Opening展
のぞいたり、おちたり、あけたり。
今だけの、はじまりの展覧会

Opening展1.jpg
コンセプトは「穴」。
基礎デザイン学科の有志10名が、「穴」について考え、作品を制作した。
「穴」という たったひとつの言葉の広がりに驚いてほしい という思いがあった。
Openingというのも、穴のもつ「ひらいていく」という意味にかけてつけた名前なんだ。
また、この「はじまり」って意味もある単語は、この展覧会のコンセプトにも、
まだ1年生の僕たちにもふさわしい。
皆さんにとっての 気づきのきっかけの展覧会になるように
僕たちにとっての 創作のスタートの展覧会になるように
そんな意味をこめてつけた名前だ。

作品数は7つ
全員でつくる立体作品1つ
有志6人の個人作品6つ で構成した。


おちゃころ1.jpgおちゃころ2.jpg
おちゃころ3.jpgおちゃころ4.jpg
見覚えがあるかもしれないけど(笑)ビー玉を転がす装置「おちゃころ」という。
お客さんに転がしてもらってた〜
この、みんなでつくった装置はすべて「穴」から着想されていて、
まず、穴からいれたり トンネルをくぐったり みぞにはまりそうになったり
おちたり。そして最後にはお客さんが来た数だけ 穴があく。という仕組みになってる。

個人作品は
Opening展2.jpg
まず、僕の。
タイトル:「しるし」
表現した穴は「傷」

Opening展?.jpg
Mちゃんの「穴場」

Opening展4.jpg
くっきーの「∞段ベッド」
覗き見しながら回すとアニメーションになるしくみで、穴は「のぞき穴」

おちゃころ6.jpg
ときどき人だかりができたり、拍手が起こったりと、楽しんでいただけて嬉しかった。


あと、デザイン科なんだから これも作品だよね

まず、ウェブ!
Opening展
これ、ひとりでつくってくれてます。

opening展.jpg
1回のコンペに何週間かけたことやら

おちゃめめロゴ.jpg
これもすんなり決まらなかった

そして、DMに、ポスター3種に、ツイッターに・・・。
画像あげだすと今日中に書き終えれないから控えるけど
ひとつひとつのこだわりがとても強かった。
作品と同等か・・・・・それ以上な・・・・気が・・・する。
僕は「やりたい!」って言うのと
「大丈夫?」って質問して
「できた?」って確認しただけで、ほとんどつくってくれたのは違う子。


えっと、芸祭すっきり楽しいまま終わりたい!
って子は、ここから先の日記はオススメしないよ。
何も後ろ暗いことないからハッキリ書いちゃうけど。
うん、僕ってそういうやつ


僕は芸祭初日から今日にかけて、楽しい反面ものすごい悔しさを噛み締めてた。

今回の展示は、僕が代表をさせてもらってた。
最初は個人で出品するつもりが、なんか流れで数人でかたまることになって、
「じゃあひとつみんなで団体作品つくろうよ!」って言ったら
「いいよ!」って言ってもらって
「じゃあこういうの好きだからしきってもいい?」って聞いたら
「いいよ!」ってなって
色々すすめていくうちに、10人になって、「おちゃめめ」ができた。

大学に入って、何かの組織に入るより、自分で組織をつくりたい、という気持ちが強かった。
それでどんどん色々したくなって、まあ色んなことをやった。


なりゆきでできたチームで
何も知らない1年生で
勢いでやったにしては、うまくいったと思う。
でもそれは妥協でもある。
やりたいことはまだまだあった。


できたこと。

まず、展示なんとか形に成った。
まあ 最低条件だよね。

プリントつくったりした
おちゃめめニュース?.jpg
執行部やepa!をかけもちしてる子が半分以上いてさ。
夏休みもはさむし・・・・、
情報の共有やモチベーションアップのために何ができるだろう、と考えた結果、
プリントにまとめたりすることにした。
これは喜んでもらえたしよかった。
でももっと頻繁に出してもよかったな。

あと、係の子をつくった。
会計係、おちゃころ係、個人制作係 と、
もっとうまいこと機能する方法もあっただろうけど、ずいぶん助かったし、
分担したからこそできたと思う。

そして、こまめなミーティングとメール。
これに尽きる。


で、来年やるとして必要なこと

まず、

参加することひとつにしぼる!
展示やりたいなら、いろいろかけもちしちゃだめだ

展示内容もひとつにしぼる!
団体やら個人やら色々やっても、こまぎれになるだけだ。
どっちかひとつにしよう。
というか、展示の進行と団体制作と個人制作をかけもちなんて、
なんて恐ろしいことやってたんだ僕は。

そして、作品は夏休みにつくる。

組織をつくりたいなら、みんながその組織を最優先したくなるような
愛されるものをつくる。


なぜなら悔しかったからだ。
結局、未だに言いたいことをひとつに絞れない。
ただ、自分が今悔しいんだということはわかってる。
やりきった。やれるだけのことをした。
でも、すべてにおいて一途じゃなかった。

僕はね
芸祭 というものを、ひとつのきっかけにしたかったんだ
こういう、なんの誉れにもならないようなことに、
いちばんムキになれるような自分でいたいんだ
だから正直、今回の団体作品にかける時間 つまるところスケジュール調整をうまくできなかったことや、
自分の個人作品にかけた時間が共通絵画に及ばない事が、とても苛立たしい。
課題の息抜き感覚で制作なんて、そんなのやだよ。
つくりたものつくるために、課題やってるのに、何してんだって感じだ。


もっとできることがあったと思う。
こんな不完全な日記だけど、
でもなんだかそれは、今の気分にとてもおあつらえむきだから、
今日はこのまま書き残しておくね。

見に来てくれた人が笑顔でいてくれてよかった
おちゃめめのみんなも 笑顔になってよかった
いろんな人に感謝できる展覧会にできてよかった

ただ、それに果ては無いし、もっともっとと思ってしまう。

きっとつくってるうちに、答えがでるだろう。
だってこれ、はじまりの展覧会なんだから。

オトギ