選択肢

FOR STUDENT


夕食時に父と話した。
仕事の話になった。
なんやかやと言われ
「うんうん」と聞いていたら

「まあ、いずれにせよデザインを活かした職に就いてほしいなあ」

とさらりと言われて、驚いた。
高校のときは何かと
「芸術は趣味にとどめなさい」
と言われていたから。
なんだかやっと ここまできたかあ という気になったよ。
応援してもらえるところまで、なんとか滑り込めたのかと。
まあ話はこれからなんだけど ね。


親が言う「ああしてほしい」「こうしてほしい」という願いは、
聞きはするし意見もするけれど、基本的に鵜呑みにしないように
警戒して聞いている。
中学からずっと。
何か誤解があればすぐに解けるように
今やっていること、やりたいことをきちんと説明できるように
そう思って聞いている。

「この高校にしなさい」「あの大学に行きなさい」
何事もはいはい聞いて、「俺の人生なんだったんだ」って言われても
そりゃないよ と思うでしょ。
誰かのせいにしたくない。
まして、僕のためを想って何か言ってくれた人を
うらむような真似もしたくない。


逆に、
よく恋愛やら進路やら、こみいったことで相談されると
「もうオトギちゃんが決めてよ!」
なんて選択を丸投げされることがあるけど
扇動めいたことはしたくないと思う。

そういうの、フェアじゃない
わざわざ逃げ道をあてがってるようで
嫌いだ。

たとえば、登山するとして
ガイドブックを手渡してあげるのならまだしも
手をひいていっしょに山登りするなんてまっぴらだ。

何かこっぴどく失敗して恥をかいたとき
自分以外のせいにして和らげてたんじゃ
なんか、もったいないじゃん
未来を安売りしないでほしい。
幸福の為に闘ってほしい。

それは苦しいことかもしれないけど、
少なくとも僕は後悔していない。


オトギ

投稿者:fantasy : 2011年09月01日 21:00

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