リアルなムサビの日常を
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2011年09月のアーカイブ
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一週間の舞台裏
FOR FRIENDS
最近弱気な日記が多い(※当社比)せいか 心配の言葉をよくかけられる。
それで、まっずいなあ と思ってる。
心配してもらえることは、もちろん有り難いけど
でも、どう返したらいいのかわからなくて黙っちゃうんだ。
「大丈夫?」って聞かれるってことは、多分大丈夫じゃないんだろうなってわかるし
でも、「無理」ってほどでもない。たかが風邪で死にゃあしないしさ。
そう、ここ1週間驚くくらい体調がわるいんだ。
なんかからだ中をウイルスがツアーしてるんじゃないかって気がする
喉の痛みがぜん息を引き起こし、腹痛、鼻水ときて、今は頭痛がピークだ。
僕は愚痴をうまく言うことができない。
日常会話で「つかれた」とか「だるい」とか口にするのは別に悪いことじゃないし、
なんとも思わないんだけど、自分が口にするとなると、嘘をついてるようで耐えられない。
お先真っ暗なわけじゃないし。
やりたくて始めたことなのに、愚痴を口にすることで、
そういう自分の気持ちをなかったことにしてしまうんじゃないかって思うと、
気軽に言うことがなんか怖いんだ。
でも 「大丈夫」なのも嘘なんだよなあ
大丈夫に振る舞って 仕事を安請け合いするのは、結局やくそくを破ることになっちゃう。
昨日は頭痛が本当にひどくて、昨日記事をあげてから展示のメールを打ったり、
執行部の仕事をしたりしてたんだけど、
意識が飛び飛びでさ。
キーボードを打つ時間より机にうなだれてる時間のほうが多くなってしまって。
結局薬を飲んで寝て、朝早く起きてパソコンに向かった。
昨日の日記を読み返したら支離滅裂すぎて笑っちゃったよ
いい記念になったな〜 って思ってるけど。笑
このところひとりよがりなことしか書けてなくてやだなあ。
治ったら、受験生の役に立つ記事をあげよう。
文章を書くことはむしろ支えになってるから、そこは心配しないでほしい。
見てくださってる方の存在はもちろんのこと、
皆さんのコメントや、会う人のくれる言葉がとても有り難い。
あ。頼みもしないのに(笑)示し合わせたように、代わる代わる学外の友人たちが覗きにきてるのも、
うれしい・・・なんてことは絶対に書かないけどね。
そんな気配は全然ないけど、きっと彼女たちなりに応援してくれてるんだろうな。と思ってる
まあそれは、コメントしてくださるすべての方に言えることだね。
いつもありがとうございます。
体温計がないからわからないけど、熱があるのかもしれない。
それでさっき無意識のうちにからだを冷やそうとして雪見大福を食べてて
「これはまずい」と思ったから。笑
おいおいそこは熱さましだろ、と。
なんとなく今日書くべきことが書けた気がするから、今日はこのへんで。
いつになく長いな。笑
これを機に自分の許容量と不摂生を見直そうかなあ。
自分が痛い思いするぶんには良いと思ってたけど、
体調管理もデザインのうちって、ほんとだよねぇ。
やれやれ。
ひとまず芸祭までは突っ走ろう。
オトギ
石膏はハンダゴテのおもひで
FOR STUDENT
共通彫塑が明日で終わるらしい。
共通彫塑 とは!
ムサビに通う全1年生が、彫刻をちょこっとかじる授業。
ちなみにきちんと単位とらないと卒業できない。
体育館のそのさらにおく、ほとんど屋外みたいなコンクリートの床の建物がある。
そんな建物があるってことを、僕は半年通ってはじめて知った。
8人くらいでモデルさんを囲んで、石膏を削ってる毎日だ。
すぐ傍がグラウンドで、シャッターを全開にしてあるといつも広い空が見える。
ムサビでいちばん風を感じる場所かもしれない。
当初は「すべての授業を無遅刻無欠席で出席しないと単位あげません」
の一言に、真夏の教室にダイアモンドダストが降り注いだものだけど、
みんな なんとか生活リズムをたもってやってるようだ。
石膏は たのしい。
でも、僕は壊滅的に物覚えが悪く不器用なんだ。
どれくらいかっていうと、中学の技術の授業で班の子にハンダゴテ持たせてもらえなかったくらい不器用なんだ。
ほら、困ってると「やってやるよ」ってやってくれる親切な人、班につき一人くらいいるじゃないか。
僕の場合は、その場の全員がそうだった。
病欠で完成が遅れてた僕の電気コンセントを、4人がかりでつくってくれたからね・・・。
ハンダゴテやりたかったんだけどな〜(ぼそっ)
世の中親切な人ばっかりだよね
おかげさまでなんとか生きてきたよ。
同じような状況が今僕をおそっている。
共通彫塑には 10人くらい教授がついていて
不定期にアトリエをまわって、ときどきアドバイスしてくれる。
一巡するとき1人にしか声をかけない教授もいれば、
全員に丁寧にレクチャーしていく人もいる。
僕も教授にアドバイスを頂いた。それは、いいんだ。とても、有り難いんだ。
でもね、僕の数え違えでなければ、10人中9人くらいに必ず声をかけられている。
「見込みがある」とかならいい自慢話だけど
みんな「首どうするの?」っておっしゃってくださるところをみると、
論理的に考えてそうとう首がおかしいんだな!ということになると思う。
というか論理的に考えなくてもおかしいよね!!
なんか、どんなに削っても正確にならないんだよね。
うう ん 正確にものごとをこなすのって なんて難しいんだろ・・・・・。
というわけで、僕は明日の朝いつになく早起きする予定だ。
執行部の仕事がおわったら寝よう。終わるかな・・・いや、終わらせる。
みんな、良い夢を。
オトギ
金の糸
FOR WORLD
西日が照らした電線は、金色に光って見えた。
水で薄めた水彩絵の具で描いたような空に、
ベエジュ色の町並みが浮かんでいる。
気づいたら玄関の前で足を止めて風景を見ていた。
木の葉の渇いた音や、帰宅途中の子どもの声
見計らったように黄色い電車が通った。
ゴトゴト ゴトゴト 地鳴りのような音がする
僕は電車が好きだ
規則的すぎない線路のぶつかる音が好いと思う
からだに やっと空気が通った心地がした。
ここ数日体調を崩していて、機嫌が悪いのはそのせいだと思っていたけど
そうじゃなかったらしい。
美しいものは薬になるんだ
と思い知った一瞬だった
誰かのかけてくれる心配の言葉も おいしいご飯も
とてもあたたかいけれど
理屈抜きに降り掛かる美しい何かに、僕はいつも救われる。
ここ数日、口にすることに確かな手応えを感じられなかったけれど
これでやっと示しがついた。
僕は美しいものが好きなのだ。
だからこの手でつくりたいのだ。
そこに一粒の嘘もない。
誰かにとって綺麗事でしかなくてもいい
僕にとって確かな目標であれば、それでいい。
いつだって そうだ。
不格好な電線に金の光を当てるように
当たり前のようにいつのまにか、あなたと僕の世界が
ほんの少しでも美しくなっていくように
そんな風に毎日を大切にできたらいい。
オトギ
ユートピア
FOR WORLD
この季節は、できたことよりもできなかったことを思い出す。
季節のせいにするのはもしかしたら、
ただの惰性かもしれないけど
でもそう思う
ただの気分かな。
眠れずに考えて夜を明かすことが多かった日々があった
人と関わろうとするからうまくいかない。
利口なふりをして独り言ばかりいって
不満は頑張ってくれる人に押しつけて
そうやって生きてれば、きっと今より安らかな生活ができるけど
それは途方も無くだっせえんだ。
わざわざ凪いだ海に風を吹かすような日々がいい。
自分が痛いぶんにはどうとでもなる。
やらずに後悔するのだけは厭だ。
人と関わらないとものをつくれないことが増えて来た。
人にわがままを言わないと通らない理想が増えて来た。
どうあがいても不安は消えないし、
自分の言うことなすことすべて疑わしい。
それでも誰かの優しさに疑いをもたない。
ほんのひとにぎりの情熱におしみない感謝の言葉をかける。
約束を果たす努力をする。
パステルで描いたような淡い空の下
笑っちゃうくらい僕のやりたいことははっきりしてる。
迷ってることなんて何も無くて
やっぱりただ、ためらってるだけなんだろう
あなたもきっと、そうだろう。
それでもやっぱり、考えずにはいられない。
オトギ
薬
FOR WORLD
ジャック・プレヴェール 鳥への挨拶 | |
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奈良さんの本を紹介するのは、これが二度目かな。
僕にとって、秋の夜長は読書の口実みたいなものだから、
手始めに一冊くらい紹介しとこうと思って。ほら、表紙も茶色で なんだかあたたかいでしょ
詩画集 とくくっていいのかな
ジャック・プレヴェールという人の詩と
奈良さんという画家さんの絵が交互に掲載されてる。
ほっと息をつきたいとき この本を手に取ると落ち着くんだ。
この時期の奈良さんの絵は 表紙みたいにふんわりしてきていて可愛いし
なんとなく開いたページの詩を口ずさんでいると
沈んでた心もちょっと浮き上がってくる気がする。
このボリュームにしてはお値段もお手頃だと思うし、オススメだよ。
秋になって
ちょっと空気のぬけた日々がつづいてる
決して弛んでるわけではないけど
夢中になっていないのは、なんだか居心地が悪いな
追いつめられたいわけじゃ ないはずなんだけど。
そんなときはちょっと、この本を手に取ろう
今は喉がかれてて 口ずさむことはできないけど
美しい言葉の羅列を見ていると、ちょっと落ち着くんだ。
オトギ
日記
FOR ME
今までこの部屋で過ごして来た季節の中でも
とりわけ光の届かない朝を迎え
休み足りないからだを引き上げ
友人が貸してくれたCDを繰り返し流し
聴き入ったり目を閉じたりする。
作業するために開いたキーボードの上で指先がとまり
いろんなことを考えてる。
一度読みかけて図書館に返した「海辺のカフカ」を、休憩するためにもう一度よみ直し
東京に来たからには月にいちどは美術館に行くと決めたのに
今月は行ってないなあ、と思いつつ
そういえばギャラリーに行った、と思い直す
夕食をつくるために向かったお店で、何を食べたいのか思い浮かばず立ち尽くし
夕日を見てはメランコリイな気分になったりして
ああ、秋だなあ 今度こそほんとに秋がきたんだ
そう思う。
芸祭がどんどん近づいてきて、そわそわしたり
友人たちのメールに「やられた」と思わせてもらったり
他愛なくて、なんだか美大生らしい休日はもうすぐ終わる。
こんなことを書くことに、どれほどの意味があるのかわからないけど
でもきっと、思い返して懐かしさに苦しくなるのは
こんな一日なんだろう。
そう思ったので、書き留めておく。
オトギ
死にゆく光
秋の光はオレンジ色の熱を帯びる。
夏の強烈な白さは息をひそめ、いつのまにか今にも消えそうな儚さで輝いている。
冬に向かってゆっくりと呼吸をととのえるように。
今日の昼、講義の空き時間があったのでムサビを散歩した。
写真はすべてムサビで撮ったものだよ。
僕たちの学び舎では、こんなにも豊かな植物たちが、いきている。
熱
FOR WORLD
人の声には温度がある。
雑踏に飛び交う怒鳴り声
駅前の呼び込み
教室のざわめき
何かに没頭しているとき、それらは総じてただの熱になる。
とりわけ温かいのは喫茶店の話し声だ。
喫茶店に誰かと入るとき、
それは休息や飲食のためであるときもあるが、
大概が「語りたい」がために席に着く。
そういう声はとてもあたたかい。
僕は肌でそのあたたかさを感じながら、
本を読んだりキーボードを打ったりする。
そうしていると、なんだか
世界がまるごと平和なのではないか、なんて
大きな勘違いをしてしまう。
オトギ
やまいは「き」から
FOR WORLD
今日は好い一日だった!
さっき芸祭の執行部メンバーと夕ご飯を食べてきた。
なんかね
昨日の台風の影響で、いろんな予定が今日になだれ込んでしまって
起きてメールを見たら、分裂しないと実行できないようなスケジュールになってて
意味がわからないよ・・・・と思ってもう一度寝たい衝動にかられたんだけど
なんとか 全部やっつけた!
・実行不可能なものはちゃんとメール対応して融通してもらって
・僕がやるべきことは僕がやる。
・作業中は目の前のことしか考えない
・いいことも悪いこともとりあえず笑っておく
ここらへん守ればいつの間にか仕事の山は片付く!
しかも楽しく、だ。
今日半日せつなかったけど、今はとってもハッピーだ。
必死でやったことは、相手にも喜んでもらえる。
それが僕のエネルギーにもなる。
いい循環だ
芸祭のパンフレット、みんな楽しみにしててね。
最後の詰めも、僕のページがいいサプライズになるように
精一杯やろう!
自分を勝手に不幸にしないこと
自分で自分を哀れまないこと
これはまずい、と思ったら背筋をのばす!
いつもよりはやく歩く!
切羽詰まってるとき、ちょうど雨がふってきて、焦れてた心がちょっと安らいだ。
つめたい空気で頭をひやしたら
もう少し前倒し気味に つまさきを押し出そう。
まだやれる。
まだまだ、つくれる。
オトギ
嵐のあとに
FOR MUSABI
ひどい雨だったね。みんな無事に家に帰れたかい?
僕は今日、午前中だけ大学に行ったんだけど、午後は休講になっちゃった。
僕の家はムサビから近いから、大して苦労しなかったんだけど、
家の遠い人は災難だったね。
ひどい雨だったね。
ふれたら痛そうな雨だった。
こんな悪天候を経験したのは初めてだ。
僕の実家の長野は、四方を山に囲まれていて、
大した天災に見舞われないから。
滝のようだと思った
ここ数日の気温差が激しいせいか、ちょっと体調が優れなくて
あかりを消して横になっていたんだけど
洞窟の中で息を殺して嵐が過ぎ去るのを待つのは
こんな感覚なんだろうかと思った。
やるべきことがたくさんあるのに
余計なことばかり考えてる
やりたくないなと思いながら、手だけが動いてしまう
わきあがる泉のように溢れ出ては
押しながれる土砂のように汚れ 絡み合い過ぎ去って行く。
明日晴れたらいいな。
もしも晴れたら 久しぶりにカメラをもって外に出よう。
天気に気を許す程度には投げやりで、
とても自由な気分だ。
オトギ
チョコっと秋気分
FOR WORLD
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思いきり板チョコをほおばるのは ちょっと重すぎて
でも、甘いチョコが食べたい ってとき、このパリパリしたチョコはちょうどいい
・・・・というようなことを何故考えてるかっていうと
深澤先生の「デザイン論」で、
「いちおしのデザイン」をグループでプレゼンしなきゃいけないからなんだけど
まあ 詳しくは後日 レポートしよっかな。
みんな四苦八苦
一生懸命
あるものすべて出し切って、それでも足りなくて色んな物を吸収して
また新しい物を出して
そんな風に しんどくて楽しい課題にできたらいいな。
よし、明日からも頑張ろう。
オトギ
芝居小屋
FOR WORLD
なんだか最近 よくしかられる。
まっすぐな線を引け、と言われて曲線を引くような僕は
定規で直線を引いてきたような人たちからすると
きっと存在じたいが不思議なんだろなあ と思う
やれやれ。
まあ、直線を引けばいいじゃん と思うんだけどね
みんな疲れないのかなあ
僕はよく、すごくまじめな人だと思われがちだけど
そんなことなくてね
どれくらいないかというと、中学のとき夏休みの宿題を、
3つほど笑ってごまかしてなかったことにしたほどなくてね
あっ
ないしょね!
もっと、広い目で見れたらいいのにね
たとえば勉強が、目の前のテストの点数のためだけじゃなくて
生涯大事にかかえていけるような、宝物にできたらいいのにね。
お金だってそうだよ
お金がないと、お金のあるこの社会じゃ思うように生きられない
明日の食事も買えない
でも、お金はただの紙だよ
もっててもあたたかくもなんともないのさ
定規を使えって言われないなら
フリーハンドであなたの直線を引いたっていいはずだよ
僕が責められるぶんには いくらでもかわせるけど
定規を押しつけられている人を見ると なんだか とても悲しい。
おせっかいなのは わかっちゃいるけど
曲がった定規を押しつけ合うのは、なんて茶番なんだろう。
オトギ
眠りにつく、光の群れ。
FOR WORLD
ひさしぶりの、2連休。
軋んだからだの節々に、ゆっくり空気を通していくような
そんな一日になった。
昨日は日付を越える前に眠れたせいか
夜明け前に目が覚めて、友人がくれた林檎をひとかじりしてみた。
予定がないことがなんだかとても嬉しくて、散歩に行こうかと思ったんだけど
からだをなだめるように、もう一度眠った。
ためらいがちに窓からさしこむ光がやさしくて、
やっと秋がやってくるのかなあとぼんやり思った
気まぐれに開いてみた川内倫子さんの写真集と同じくらい
儚くて穏やかな光で部屋が満ちていた。
早く寒くなればいいと思う。
僕は寒いのがとても好きだ
ぼんやりしてる頭がいつもより冴えてくる気がして。
途切れ途切れにメールの対応をしたり
展示の雑務をしたり
決して退屈じゃない、9月の午後。
うまくいかないこと
わかりあえないこと
たくさんあるけど、今日この日
僕のまわりのひとたちが 秋を祝福するから
なんだか特別な気がする、9月の午後。
僕を好きな人にも嫌いな人にも
あなたにも、優しい夜が来ますように。
今なら、そんなことばが 誰かの目を見て 言える気がする。
オトギ
音
FOR WORLD
今日のお昼休み、軽音サークルにお邪魔してきた!
それというのも、基礎デの子で楽器やってる子がいて
「いいなあ演奏してるとこ見たい」って言ったら
「いいよ」って言ってくれてね
いやあ おもしろかった!
僕、ライブとか言ったことなくてさ
あんなに近くで、人がドラム叩いたりギター弾いたりしてるの初めてで、
新鮮だった
音の振動がお腹に伝わってくる感じとか
エネルギーがぐんぐん集まってるのが見えた
音楽ってやっぱりいいなあ
ああいうパフォーマンス系って、その場の空気を変えちゃうかんじがいい
その音楽を聴く一瞬だけ、
大人数がリンクしてる。
・・・うわあ、悔しい。笑
絵とかは、むしろその場にとけ込んで、空気を吸い込んで行くようなイメージだ。
音楽は、腕をひかれてぐいぐい歩いていくかんじで
美術は、やんわり背中を押されるような
そんな気がする。もちろん、個体差があるけど
そう考えると、なんだか対照的だね
なんにしろ、表現するってことは やっぱり好いなぁ。
オトギ
同じ明日
FOR MUSABI
今日はぐっすり眠れそう。
彫塑の一大行事、「石膏取り」が終わった!
基礎デのみんな、おつかれさま。
(石膏取り:粘土でつくったものを石膏って素材にかえちゃう作業)(多分!)
昨日・今日と、基礎デの子が泊まりにきててね
ずっとその子「彫塑たのしたった」って言ってて、
なんかそういうのいいなあって思った
一日の制作を「つかれた」って言っても「たのしかった」って言っても、
まあ疲れたからだのまま明日は必ずくるわけで。
僕も、助っ人さんにいっぱいお世話になっちゃったけど、
石膏取り楽しかったなあ
まだまだ、これからも彫塑はつづくけど。
そういう風に、ちゃんとプラスの部分をひろっていきたいな。
あと、一日の終わりに制作について誰かと話せるのも やっぱりいいことだなあ
自分にとってつらかったこと 楽しかったこと 考えたこと
いろんなものをお裾分けしたら、
「やっぱりつくるのすきだね」って答えがでる。
絵でも彫刻でもデザインでも
つくるってことは、つながってて
色んな方法でそれができること とても尊いなあって思った。
よし、明日もがんばろう!
オトギ
夕焼けの紫、石膏の白
FOR STUDENT
基礎デは今こんなことやってるよ!携帯の写真でごめんね
「共通彫塑」って授業だ。
前にもちらっと書いたかな
ムサビには
「共通絵画」「共通彫塑」「共通デザイン」って必修科目がある。
油絵科の人がデザインをやったり、
僕たち基礎デ生が粘土で人の頭部をつくれちゃったりする
これがとってもたのしい!
こういうの 決して得意ではないんだけど、
粘土の感触とか
真っ白な石膏の色とか
とても新鮮だ!
今日は石膏取り、という一大行事でね
夜8時までみんなで残って制作してたんだけど
外に出たら夕焼けが紫で
こんな遅くまでみんなと制作するのは、なんだか特別で
とっても素敵なことのように思えた。
明日も朝早いから、短いのが続くけど 今日はこのへんで おやすみ!
オトギ
ばら色の夕焼け空
FOR WORLD
今日みた夕焼けはあたたかい紅色だったんだ。
秋の足音が近づいてきたと思いきや
すっと遠のいていってしまって。
また夏が戻って来たような日々に
なんだかチクチク肌を刺されるようだけど
ばらいろだ
ばらいろの、夕焼け空。
雲の形がどんどん変わっていく
僕にも君にも、眠りの季節がやってくる
あまりにもいろんなことが
流れ星のような速度でやってきては燃え尽きていくから
どうしても丁寧に季節を見ていられない
それでも思い出すように 願うように
書いてる。
ずっと見ていると目が回るんだよ
なんでもそうさ
それでも書く。
オトギ
あの日の星と今日の星
FOR STUDENT
後期にはいって、圧倒的に人とものをつくる頻度が増した。
前期はね、授業時間内で「この日までに作品つくってきてねー」って
個人で言われてたんだけど、そういう個人でやる課題がないんだ。
ムサビには「共通絵画」「共通デザイン」「共通彫塑」って授業があって、
全学科共通で、彫刻やら絵やら関わらせてもらえるんだけど
今、基礎デは毎日、午前中が共通彫塑って時間なんだ
粘土をやってる。
それは授業時間内にずっとみんなと制作してるし、
他にも
プロダクトデザイン演習とデザイン論鵺はグループワークだし
執行部も先輩といっしょにやってるし
展示もみんなとほぼ毎日話してるし
なんだかちょっと パニックになってるかも しれない。
グループワーク好きなんだけど、
なんて難しいんだろう。
ひとりひとりが大事にしてることってあるだろ
制作への意識はみんながみんな、
微妙にずれてるものだ。
それでもどこかで、必ず交差するポイントがある
目をこらせば、かならずある。
そういうものを、なるべくこぼさずに持って行きたいんだ
それが、
僕がリーダーであっても、ただのメンバーであっても同じことでね
僕ひとりではできないことをしたいんだ。
記憶に残るような集まりであればと思う。
順番とかお金とか、そんなものはその場限りの物だ
そんなものに縛られないと生きられないのはつまらない。
他者に「してほしい」と求めるのは、なんてずるいんだろう。
そんなこと言っていいほど、僕は自分に厳しくない。
もう少し 頑張れないだろうか
どうやって頑張ればいいだろうか。
そういうことを考えていたら
また星が見えた。
長野で見た星よりずっとずっと少ないけど
やっぱり、こういうときほど 星の光は冴えて見えるらしい。
考えて考えて それでも答えが出なかったら
明日は手を動かそう。
自分を誤摩化さないで
苦しむべきところはちゃんと苦しもう。
だってそれって、「本気」ってことだろ。
結構なことじゃないか。なんとかしてみせるさ。
オトギ
ルナティック
FOR WORLD
そっか!
今日は十五夜なんだね
十五夜に満月がかさなるのは、6年ぶりなんだって。
しっかり見ておきたくて、さっき外に出てみたら
星も見えたよ。
なんてまぶしい月なんだろう
まるで夜空がめくれて、太陽の光が差しこんでいるみたいだ
でも冴え冴えとした光だ
限りなく白に近いブルー。
太陽は、昇るときと沈むときが美しい
でも月は、てっぺんに昇ってるときがいちばん好きだ
月を詠んだ俳句や、題材にした物語はたくさんあるけど
その理由をちょっと肌身で感じる程度には
妖しい妖しい素敵な夜だ。
どこかで絶世の美女が月に帰ったり、
男がオオカミに変化してたっておかしくないような
不思議な不思議な そんな夜だ。
オトギ
パッチワーク
FOR STUDENT
東京の月はとてもまぶしい。
今夜は満月なんだろうか
雲が波打つように輝いていて
まるで真っ黒な水彩絵の具を紙に落とし込んだみたいに
綺麗だ。
今日は一日、家で執行部の人たちと制作して
そのあと同じ学科の子とご飯を食べに行って。
せまってくる締めきりや、明日から始まる一週間を考えると
なんだか肩が重くなるけど
でも、今にして思えば、
高校のときに思い描いていたような生活を
なんとか叶えて生きてるんだなって思う
僕はいつか自分で選んだ分かれ道のその先に立っていて
いつか見た夢の中を歩いてるんだ
それは思ったより楽じゃないけど、やっぱり素敵なことで
とてもとても、素敵なことで。
踏み切ることっていつも大変だ
どちらを選んでも同じだけ笑って泣くから
いつも大変だ。
でも「正確な未来」なんてものはどこにもないんだ
どこにだって綻びがある
それなら、いちばん自分がほしい形をめざして
そのほころびを繕いながら、縫い合わせていくくらいの覚悟はあっても好いんじゃないか
いつまでも何も選べないくらいなら
つぎはぎだらけでも、なんとか形にするくらいの
覚悟を。
オトギ
エッセンス
FOR STUDENT
madame FIGARO japon (フィガロ ジャポン) 2011年 10月号 [雑誌] | |
阪急コミュニケーションズ 2011-08-20 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
これで雑誌を紹介するのは3冊目・・かな?
最新号があまりにもカッコ良かったので紹介するよ!
これも女性用のファッション誌・・って区分でいいのかな
この雑誌を買って見るところは
まず、広告!広告がかっこいいんだ。
シャネルとかアナスイとか、有名どころの広告がたくさん載ってて、
目を惹かれる
次に
写真→レイアウト→ファッション→雑貨
という順番で注目しながら、ぱらぱらーっとめくるのがいい気分転換になる。
「こういうレイアウトのデザインやりたいな!!」ってワクワクしとくと
課題で困ったときにぼんやり役立つしね。
久しぶりに雑誌を読んで「あーおもしろかった!」と思った。
なんでだろう
かっこいいファッション誌を見ると、女性って素敵だなあと思えて幸せだ
オトギ
一本の線
FOR MUSABI
やっと 夏休みの課題が提出できた・・・・!
以前言っていた、デザイン論の課題。
結局ギリギリになるまで思いつかなかった・・・
何も思いつかないときの、のど元をひんやりしめられてるような不快感は
とっても嫌だけど、提出したあとのすっきりした気持ちは
やっぱり いいな。
フォントやサイズが指定通りになっているか、のチェックがとても厳しくて
「1mmをこだわる世界に足を踏み入れたのだな 僕は・・・」
と感慨深くなった。
いや、つらかったけど・・・・ 泣き笑いだけど・・・
以前、予備校に通っているとき
「一本の線に責任をもてるようになりなさい」
と言われたのを思い出した。
「線をひとすじえがけと言われたら、
その線の
色
太さ
長さ
配置
形
そのすべてが『そうであるべき理由』をきちんと答えられなければいけない。
デザインを勉強するなら。」
そう言われた。
だからあの苦しみも、きっと僕の栄養になる
というか、する・・・
ああでも、おかげでこれから、イラストレーションってソフトで、
フォントの行間やら字間やらもいじれるようになったってわけだ!
プリントとかつくるの、もっと楽しくなる!
今日は良い夢みよう。
ちょっとはやいけど、おやすみ
オトギ
夢
FOR ...
未来とか世界とか、そんな大それたもののためじゃなくて
僕のつくるものが、
知っているあの子や、人知れず苦しんでる誰かの涙をとめられたら良いと思う
そう思って書いて描いて作って造って創っている。
綺麗事じゃなくて、綺麗な物を見せてあげたい。
正義も損得も関係なく
ただ喜んだ顔が見たい 驚いてほしい 考え直してほしい
怒っても良い もし打ち明け話をする人がいないなら、もっと泣いたってかまわない
泣き止んでくれるなら。
僕のつくるものが、何かのきっかけになれたら。
そのためには何もかも足りない。
技術も時間もセンスも足りない。
がっついても焦っても何も手に入らない。
ただ、焦れている。
いつだって半分は焦れたままで
それでも今日だって朝陽は美しいし、あなたと交わす言葉は尊い。
少しでも届けば良い
あなたの痛みが和らげば良い
他愛のないものになるかもしれないけれど
それでもやらないより ずっといい。
見なよ。
今日沈む太陽だって、きっと美しいよ。
オトギ
味のプレゼント
FOR WORLD
サントリー Gokuri(ゴクリ) マンダリンオレンジ 400g缶 1ケース 24本 | |
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また、パッケージにつられて買っちゃった・・・
今度はGokuriシリーズだよ!
このシリーズは基本的に「きまってるな〜いいなあ〜」と思ってたんだけど
これ、ほんとにカッコいい。
近づくと、この真っ黒の背景色に蜜柑の木かな?植物が浮き上がって見えるんだ
それがほんとに「やられた」って感じにカッコいい。
ジュースのパッケージって、みんな基本的に、
味につかってるフルーツそのものをあてるし、
これもそうなんだけど、何故か際立って見えるんだよね。
それはやっぱり、色の効果なのかな。
この蜜柑のオレンジと、背景のブラックの組み合わせがスパイスなのかも。
味も蜜柑のつぶつぶが入っておいしいよっ
こういうパッケージにしてくれると、ジュースつくってるひとも嬉しいだろうなあ
買う人も嬉しいし・・色んな人にプレゼントしてくれてるみたい
これはしばらく部屋に飾りたい!と思ったんだけど、
綺麗に掃除された部屋じゃないと、まるでゴミに出すの忘れたみたいで、
だめかもな。あは・・・掃除しよ
オトギ
変わらないものづくり
FOR STUDENT
今日・・ついに!深澤先生の講義をうけることができたよ〜!
そう、この
「未使用」iida INFOBAR A01 NISHIKIGOIクリアー済み | |
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INFO BARのデザインでも有名な深澤直人さん!
あんまりデザインで熱狂的に好きな人がいない僕だけど、
深澤さんの展覧会に行って感動したことがあるから、
とっても楽しみにしてたんだ!
実際の深澤先生はとてもお茶目で、講義中は笑いがたえなくて、和やかだった。
グループでやる課題もちょこっとでたよ。
「かわらないデザインを見つける」こと!楽しそうだなあ そういうの考えるの大好きだ!
時代はデジタル!
なんでもデジタル化されて、どんどん小さく、軽く、薄く、見えなくなっている。
そんな中で、僕たちにできることってなんだろう?
僕はさ、
芸術って、何かの「おまけ」「余暇」みたいに言われたりするけど
こういうことをしてると、むしろ芸術はすべてのものごとの始まりなんじゃないかなって
ちょっと思うんだ。
だって、ものをつくる、ってことは、とても原始的なことだろう
より多くの人に喜んでもらうものをつくる、って、すべての営みの原点なんじゃないかなあ
あっ、ちょっと話がとびすぎ?笑
もうちょっと深く考えるよ
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デザインのことを勉強したい!と思ってたら、この本をどうぞ!
深澤先生の文章は飾り気がないけど張りがあって、とっても読みやすかったことを覚えてる。
以前の記事で紹介した展覧会の本と合わせて読むと、
よりいっそうお楽しみいただけます。なんてね!
オトギ
はじめる一日
FOR MUSABI
後期がはじまった!
昨日は映画を見てから結局寝てしまったけど、
そのぶんを取り戻すようにいきなり忙しい一日だ!
でも今日のは嫌な忙しさじゃないんだ。
時間の密度が濃くてとても心地いい。
やっつけ仕事ではなくて、心のこもったものづくりをしよう、
という気持ちが戻って来たからだろう。
何事も、無心でやるのはいい気分じゃない。
まあ生き方としてそういう切り替えをする人もいるんだろうけど、
僕はそういうの得意じゃない。
やっぱり、こだわりをもって何かした方がずっと気分がいい。
そのせいで苦しむのなら本望だ。がんばろう!
履修登録やら課題の〆切やらある上に、執行部も展示もやりたいなんて、
きっと大変な1週間になるだろうけど、
新学期、とか、新秋、とか、何やら疑わしいけど新しい物の勢いにまかせて、
なんとか欲張ってやっていこうじゃないか。
オトギ
檸檬の日
FOR MUSABI
どうやらまた雨が降っている。
叩き付けるような豪雨だ。すっとする。
今日で夏休みもおしまいかあ。
あ、雨やんだかな。一体なんだったんだろう
んー、好い夏休みだったなあ
旅行に帰省に、スピーチに
制作に休暇に、友人が泊まりにきたり 遊びにきたり。
美術館やGDEにも行けたしね。
展示の子たちとも スカイプしたりギャラリー研修という名目で遊んだり(!)、
・・・まあ、課題と展示に関してはまだ 心配や反省も大きいけれど、
とても好い過ごし方ができたと思う。
というか、僕は過ぎてしまったものに関してはあんまり後悔しない。
「もしももう1度人生がやりなおせたら」
なんて質問をされることがあるけれど、
どうせ同じように成功したり失敗したり、
何度も笑って何度も泣いたりするんだろう。と思うから。
甘さやずるさの問題じゃなく、僕の性分の問題さ。
正確であったかどうかではなく、最良であるかどうか
そういう風に考えて生きたいと思ってる。
なんか いろいろ追いつめられてるわりにはスッキリしたことが書けたな。
あはは、まだまだ大丈夫そうだ。
今日は映画を見たら寝てしまおう。
それとも、いろいろやるかなあ。
今ちょっとしたスランプ状態で、あんまり機嫌がよくないんだ。
たとえるなら、梶井基次郎の「檸檬」状態だ。
うん、国語の教科書に載ってるやつ。知らないかな。あれ好きだったんだよね
まあなんとかしよう・・・
それじゃ ムサビのみなさん、良い夜を。
オトギ
mixed blessing
FOR WORLD
一人暮らしをするようになって
季節の境目に敏感になったように思う
カートに入れた果物や
外に干したタオルの乾く速度
店先に並ぶ洋服の色合いと
いつもいつも向き合っているから。
それともこれは、講義の影響かな
瞬きの間だ
切り替わるのはほんのひとときだ
もうすぐ林檎のおいしい季節がやってくる。
僕の通っていた学校の通学路には林檎畑があった。
学校はとても遠いところにあって、母と友人の家に送り迎えをお願いしていた。
緑豊かな道のりなので、季節によって車窓からのぞく風景はうつり変わった。
林檎の花が咲くと、花の白と葉の緑が見事だったものだ
木蓮も鬼百合も咲いていた
学校に行くのがなんとなく気乗りしなくて
気だるげにしていると
母が思い出したように
「林檎の花はそろそろ咲くかなあ」と言っていた
そして
「せっかくこんな山奥に通ってるんだから、作品にいかしてもらわなくっちゃ」
と、冗談なのか本気なのかわからない助言をくれた。
僕はまだ眠気の覚めない頭で、話半分に聞いていたけれど、
森を描けと言われれば、父のつくった山菜料理を思い出すし
段ボールの上に並ぶ林檎を見れば、あの枝をたわませてなっている虫食いだらけの林檎がよぎる。
いつの間にか、そういうものが
何気なく
見て
聞いて
ふれたものが
身体の端々に息づいているのを 感じる。
オトギ
プレゼンテーションの勉強
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こっちは前日くらいに読んでた本。
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喋ることが苦手な子は、けっこういるけど
なんだかんだで、人前で喋ることって避けられないよね
予備校のときがそうだったけど、投げやりなプレゼンを見ると、
素敵な作品も投げやりに見えてくる。
せっかく一生懸命つくった作品なんだから、一生懸命説明したらいいのに
と、時々さみしく思う。なんかもったいない
うまいとか、へたとかじゃなくて そこにこもってる気持ちを知りたいなって思うし
話したいと思う。
聞いてもらっているのだから、その人の時間をいただいているのだから
なんとか楽しませられないものかと思う。
さらっと書いたけど、
よかったら、参考程度に頭にいれておいてほしい。
・・・・なんか最近 説教臭いなぁ。
やれやれ。
オトギ
選択肢
FOR STUDENT
夕食時に父と話した。
仕事の話になった。
なんやかやと言われ
「うんうん」と聞いていたら
「まあ、いずれにせよデザインを活かした職に就いてほしいなあ」
とさらりと言われて、驚いた。
高校のときは何かと
「芸術は趣味にとどめなさい」
と言われていたから。
なんだかやっと ここまできたかあ という気になったよ。
応援してもらえるところまで、なんとか滑り込めたのかと。
まあ話はこれからなんだけど ね。
親が言う「ああしてほしい」「こうしてほしい」という願いは、
聞きはするし意見もするけれど、基本的に鵜呑みにしないように
警戒して聞いている。
中学からずっと。
何か誤解があればすぐに解けるように
今やっていること、やりたいことをきちんと説明できるように
そう思って聞いている。
「この高校にしなさい」「あの大学に行きなさい」
何事もはいはい聞いて、「俺の人生なんだったんだ」って言われても
そりゃないよ と思うでしょ。
誰かのせいにしたくない。
まして、僕のためを想って何か言ってくれた人を
うらむような真似もしたくない。
逆に、
よく恋愛やら進路やら、こみいったことで相談されると
「もうオトギちゃんが決めてよ!」
なんて選択を丸投げされることがあるけど
扇動めいたことはしたくないと思う。
そういうの、フェアじゃない
わざわざ逃げ道をあてがってるようで
嫌いだ。
たとえば、登山するとして
ガイドブックを手渡してあげるのならまだしも
手をひいていっしょに山登りするなんてまっぴらだ。
何かこっぴどく失敗して恥をかいたとき
自分以外のせいにして和らげてたんじゃ
なんか、もったいないじゃん
未来を安売りしないでほしい。
幸福の為に闘ってほしい。
それは苦しいことかもしれないけど、
少なくとも僕は後悔していない。
オトギ