子供の怪談

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冥談 (幽BOOKS)
冥談 (幽BOOKS)京極夏彦

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今、この本を読んでいる。
こういうことばかり書いていると、暇なのかと思われちゃいそうだけど。
違うんだ・・・・
なんかねー ほっとくと、任されたことばかり考えてしまう「たち」なんだ。
それで、一度悩みだすと深みにはまっちゃう性格でね。
だから、制作してるとき以外は考えすぎないように、読書したりしているんだ
という、弁明・・・・・(笑)


僕は物語が好きだ。
それとはまた違う次元で、本が好きだ。
本という存在が好きなんだと思う。
本棚に隙間なく背表紙が並んでいる様や、
もったときの手触り。そういうものが好きだ。
怖い話は苦手なのだけど、装丁があまりに好みだったから、
思わず買ってしまった。


でも久しぶりにおもしろいものに出逢えたかも。

この本を読んで、幼少期を思い出した。
正確に言うと、この前基礎デの友人が家に来たときのことを思い出した。
荒井良二さんのライブペインティングのDVDを流していた。

「子供の考えることって、なんであんなにおもしろいんだろう」

「私も昔は子供だったのに、いつのまにか感じ方が変わってたんだよね」

ぽつりとその子がつぶやいた。
たしかにそうだなあと思った。

昔は、不思議なことがとても多かった。
いろんなことを信じていた。

たとえば、週末父親が遊園地につれていってくれる、ということと
ネバーランドに行く、ということは、ほぼ同じ可能性をもって僕の未来に広がっていた。


でもそのぶん、恐ろしいことも多かった。
学校の七不思議や恐竜、悪い魔法使い
そういうものと僕はいつも闘わなければいけなかった。


この本を読んでいると、子供のときに感じていた
漠然とした「怖さ」を思い出す。

オトギ

投稿者:fantasy : 2011年08月31日 21:12

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