都会の夜とありがとう

FOR WORLD


夏休みはまだ半分も終わってないけど、ここでしかできないことも多いので、
さっき、東京に帰って来た。
全身太陽に包まれているような蒸し暑さに圧倒されて、
へとへとになって自分の家についた。
こんなに暑いところだったんだね。やれやれだ。

久しぶりに、何も音のしない夜だ。いや、行き交う車の音がわずかに聞こえはするかな。
ひとり、というのは自分を管理できていい。
でもやっぱり、この家は味気ないし、長くは住みたくない。
そういう思いで、積み重なった郵便物を処理していた。
大方は、なりふりかまわない広告だ。
でもそこに、見覚えのある封筒が混じっていた。
先日、母校にちょっとしたスピーチをしに行ったんだけど、
その感謝状だった。

A4のプリントの半分から下に、
お世話になった女の先生の、手書きのメッセージが添えられていた。
やってよかったなあ、という気になった。
人からしたら「めんどくさい」で終わるようなことを、楽しんでやってしまいたい。
人に言わせれば「てきとうにやっとけ」ということに、本気で向き合いたい。
「ありがとう」って言葉は、そういうことを気づかせてくれる。
この手紙は、しばらく僕の背中を押してくれるだろう。

良い夜だ。


オトギ

投稿者:fantasy : 2011年08月10日 23:09

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