リアルなムサビの日常を
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カントリーカフェ
FOR WORLD
作品について考えたくて、喫茶店まで歩いた。
僕の住んでるところは、コンビニまで1時間歩かないといけないような、
絵に描いたような田舎なんだけど、
片道徒歩40分くらいのところに、喫茶店があるんだ。
都会との違いがおもしろいよ!
喫茶店じたいが、ちょっと古い民家をそのまま使ったようなところでね、
網戸の残る窓は開け放っていて、古い歌謡曲なんかが流れてる。
ときどき花瓶に、庭に咲いてるその時期の花が一輪活けてある。
来るお客さんはみんな常連さん。
それも子連れの親子やおじいちゃんおばあちゃんばっかりだ。
ときどき年端もいかない子供が泣き声をあげるけど、
みんなそれを笑ってゆるしてるような、広がりのある空間。
「こういうのもいいなあ」と思った。
何より、そこの店主さんが、すごいたのしそうなんだよね。
外国だと、「広場」っていう習慣があるんだって。
みんな「広場」が生活の中心で、そこに集まってお祭りをしたり、
おしゃべりをしたりするんだ。
昔の日本で言う「縁側」かな。
今日行ったところは、「広場」みたいな喫茶店だなあって思った。
そういう場所って、やっぱり必要なんだよね。
インターネットですぐに情報が得られたりするようになって、
人との直の関わりが少なくなったと言われるけど、
やっぱりみんな、ほんとのとこでは誰かとふれあいたい。
そう思ってるんだろう。
あの喫茶店は、「ご縁」をデザインした場所だったのかも。
オトギ