リアルなムサビの日常を
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EVANESCENT
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くすぶっていたものの形がやっと見えて来た。
今日はギャラリーに行ってきた。
フォイル・ギャラリーで川内倫子さんの写真展と
吉祥寺のトムズボックスで、荒井良二さんの展覧会を見て来た。
でも今日書きたいのはその感想じゃないんだ。
何か、よくわからない「焦り」のようなものに追われるように
僕はとにかく、ギャラリーに行きたかった。
感動することを、行動を起こすきっかけにしたかったんだ。
「何かにじっと向き合って、考えたい」という訳じゃなかった。
でも今 ふと、伝えたいことが頭によぎった。
それはここ1週間やってこなかった衝動だった。
これがずっと欲しかったんだと気づいたよ。
ねえ、君もさ もしかしてそうなんじゃないの。
バスで30分 電車を乗り継いで1時間
満員電車にひとりで立ち尽くしていたら
予備校に通ってた日のことを思い出したよ。
毎日通える距離じゃなかったから、土日をメインにして通ってた。
でも平日にある週1のデザインの講習はどうしても受けたくて
バスで30分 電車で1時間 徒歩20分
どんなに急いでも遅刻する距離で、30分の遅刻。
すべてがおわって家に着くのは夜中の11時。
講評はボロボロ。
先の見えない未来に、やれやれと思って帰った。
あのとき、途方に暮れながら見上げた星空の美しさ。
誰も僕に、安全な未来の約束なんてしてくれなかった
でもそんなことはどうでもよかった。
自分を哀れみたくなかった。
これだけ理屈を重ねてるけど
頭の半分では何もかもどうでもよかったんだ。
安らかな生活も 褒めておだててもらう心地よさも
地味で退屈で平和な日々も
すべて美しいと思うのに、すべてゴミ箱に捨ててしまえることをわかっていた。
欲しいのは安らぎではなく、本気で何かをできるドラマだ。
この前のピエロさんの質問がまだ頭に残ってるんだ
美大に行く。そう決めたことに理由は無い。
でも衝動は何回か来た。
衝動はいつ、なぜ来たんだろう。よくわからない。
でもこれだけ言っておきたい。
特技がないんです、ってよく言われる。相談される。
とりたてて、自分には
好きなものもなければ、褒められるようなこともない、と。
でもそれって
「気になることはあるけど、胸をはるほど努力してないから、
口にするのが恥ずかしい」
ってことなんじゃないの。
そんなのは僕も同じだ。
絵を描くのが好きだ
集団の先頭を歩くのが好きだ
喋るのが好きだ
スピーチが好きだ
そんなことが つまびらかになったのは、つい最近のことだ。
きちんと胸をはって言えるようになったのは。
すべては受験を機に変えた。
誰にだってあるだろう
クラスでスポットライトを浴びる瞬間や
通信簿に書いてある長所
親戚に親が自慢する君の特技
それは何一つ偽りじゃない。
なぜ思い切らない。
胸を張っちゃいけない。
図々しく、堂々と「好きです」と言えないんだ。
衝動は向こうからはやってこない。
君が、待つことを選ぶのならば。
好きなものをもっと好きになるために
いちどは好きなものを嫌いになるくらい
闘ってみてもいいはずだ。
・・・ああ。なんだか押しつけがましいのは、
きっとすごく悲しいからなんだろう。
君がここを読んでくれるのが、嬉しいからなんだろう。
無理言ってごめん。でも、ここに書くことに嘘はひとつもない。
それだけは信じてほしい。
オトギ
コメントありがとう^^
オトギのブログは結構好き。
これからもチェックするぜ!
投稿者 いとう : 2011年07月06日 10:35
だいすきっていえ。
というのは冗談で(笑)、ありがとう。
投稿者 オトギ : 2011年07月06日 20:53