リアルなムサビの日常を
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2011年05月のアーカイブ
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ミラージュ
FOR WORLD
今日は、目にするもの口にするもの、すべてがあざとい。
だけどそれは、
僕の目や口に奇妙なちからがくわわって、
ちょっと世界をいびつに感じてるだけなんだ。
それは眼鏡を外している時のような、鈍い安心と苛立ちだ。
すべての輪郭が曖昧で、うまく見とおせない。
感覚が麻痺しそうになる。
けれど、ぼやけて初めて見えてくる形がある、ということを僕は知っている。
だから、目をそらしたくない。
オトギ
Bonsoir!
FOR WORLD
はじめての切り絵
はじめての立体
はじめてのMac
はじめてのillustrator(ソフトの名前ね。)
そしてはじめての 印刷所
はじめて尽くしの『形態論』はきついけど楽しい。
付け焼き刃の知識でillustratorを扱い、印刷に漕ぎ着けるのは中々ハードだった・・・
でも共有パソコン室や外で同じ学科の子とすれ違ったりすると、
もっとがんばろうと思えちゃうんだよなあ。
なんだか忙しいのに心が満たされてる気がする。
形態論は、ひとまず試しに印刷するのができて、
明日手直ししようと思ってる。
予備校の先生にアドバイスされた、
『課題は提出前に一度リメイクしたほうがいいってことに、早く気づきなさい!』
が、やああっとできる。
もうずっと、リメイクする余裕をつくりたいのに、ギリギリの完成で。
今週は課題がでたのが形態論だけだから、ぜったいリメイクするんだ!
と決めてた訳で。
ああ、うれしい!
ソフトのことぜんぜんわからないけど、ものがつくれるのはやっぱり楽しいなあ・・・
前にも言ったけど、また水曜日に、まとめを投稿するね。
そうだ、今夜はフランス語の復習もしておこう。
時間があるって素敵だ。
あー、でも、最近不摂生のせいでひとさまに迷惑をおかけしているからなあ・・・
ご飯食べて、早めに寝ようか。
どうしようかなあ。
まあひとまず、あなたにもよい夜を。
オトギ
デザインのアウトライン
FOR STUDENTS
THE OUTLINE 見えていない輪郭 | |
深澤直人 藤井保 モダンリビング アシェット婦人画報社 2009-10-07 売り上げランキング : 295769 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
さて、やっぱりこちらも紹介しておかなくてはいけないでしょう。
基礎デの教授「深澤直人」さん。
・・・といっても、深澤教授の講義は1年生では受けられないようなので、
僕はまだ入学式でしかお顔を拝見していないんだよね。
なので今回は本の紹介をしたいと思う。
これは「見えていない輪郭」という展覧会の図録。
深澤教授のデザインした商品と、藤井さんが商品を撮影した写真の展覧会だった。
21_21デザインサイト というところでやっていたのを、
高校生のときに見て、「よくわからないけど感動した」と思ってずっと覚えていたんだ。
(自己推薦調書にも、それをもとにして1段落書いたなあ。)
この本では、深澤さんの商品をかわった視点から撮った写真が並んでいて、
片隅の商品名で「えっ、これペンなんだ」「あ、これは加湿器なんだ」と驚かされる仕組みになっている。
しかし、驚きだけではない。
その切り取られたデザインの、一部やシルエットが美しいんだ。
デザインという物が何かわからない、つまらない
と思っている人は、一度この本を読んでみてほしい
デザインというのは、ある程度の知識と、「わかろう」と思う姿勢がないと、
どうにも「わたしにはよくわからない世界だわ・・・ふふふ」と笑って逃げたくなる世界らしい。
が、この本は理屈抜きにもなんとなく楽しめると思う。
写真メインだから、ぱらぱらとめくれるしね。
この表紙、何に見える?
僕は初めて見たとき、「水墨画かなあ・・・山の」と勘違いしていた。
これぞ視点の切り替え。遊び心。そして日常に潜む芸術!
おもしろいよ。
深澤さんのアイデアに見とれ、藤井さんの写真に驚かされ、と、デザインを2度味わえる一品だ。
見終わってぱたん、と本を閉じる頃には、デザインとアートの曖昧なアウトラインが浮かび上がってくると思う。
結局、表紙が何かって?
そこはどうぞ、お手にとって確かめてください。
オトギ
雨だれ
FOR WORLD
どうやら梅雨がやってきたらしい。
雨が降っている。
小学生のころ、雨の日というのはどこか不気味でロマンティックだった。
なんでもない、ありふれてかさついた校舎に、闇ができる。
蛍光灯だけでは照らしきれない廊下の隅や、どこか湿った空気に、
なんだか居心地の悪いような良いような、不思議な感覚がしたものだ。
算数の授業や先生のお話が、何から何までいつものように正しい顔をしない。
それはなんだか、何が楽しいのかわからないことを、
わからないままでいていいと許してもらえたようで、
どこか安心した。
小学生。
穏やかで夢ばかり見ていた日々。
思い出す人々は誰もかれも優しいのに朧げだ。
雨音がしている。
とても静かだ。
オトギ
ことだま
FOR WORLD
高校から、体験入学の講師の依頼が届いた。
なーんて書くとだいぶ大仰だが、10分しゃべっていいよ、と言ってもらっただけだ。
でも、プリントを見ていて、心が張りつめた糸のようにピンとのびた気がした。
人前で話すことが好きだ。
僕の頭の中の鬱屈や情熱が、言葉になり、声になり、目の前にいる誰かにたしかに届く。
そんな錯覚、あるいは実感が、とても大切なんだ。
言葉が誰かを具体的に救うことなどできない。
でもきっかけになれると信じている。
そう言ってくれた人たちがいるから、自分の言葉にありったけの力をこめたいと思う。
そういえば、今日の講義は「言語表現論」「論理学」と、言葉について考える時間が多かったな・・・
ちなみにどちらの講義も好きだ。教授の言葉への愛を感じるんだよね・・
美術大学で、こんなに言葉を大切に扱ってくださるとは思わなかったから、
驚いているし、感動している。
同時に、何をするにも言葉を軽んじてはいけないんだな、と再び思ったりする。
デザインする者にとっては、物としての作品と同等に、言葉も作品になるのかもしれない。
なんて、ちょっと独り言が過ぎるな。
さてと。
体験入学はまだ先だけど、300人を相手に何を話したいのかじっくり考えよう。
せっかくもらった10分を、大事につかいたいから。
オトギ
ジ●ージア3兄弟
FOR YOU
昨日・今日と講評があって、課題無双にひと区切りついたので、
ちょっとブレイクタイム。
画像は先週の土曜、表示方法論のときの余った時間で、友達と描いたものです。
え、いまだれか石投げなかった?気のせい?
美大だと、友人のラクガキを見るのも娯楽の1つになったりする。
オトギが描いたのはどれでしょう?
はい、一番右です。
甘い!きもちわるさが足りない!
あはは。
こういうラクガキで、人を笑わせられるようになりたいなあ。
ってひそかに思ってたりするんだ
作品で人を笑顔にできるって、素敵なことだよね
まあこれはラクガキなんだけど・・
ちょっとクスッとしてもらえたら嬉しいな
今日も読んでくれてありがと。
オトギ
クリーチャー
『形態論』という講義の『トランスフォーメーション』という課題です。
この1ヶ月、形態論では一貫してこのテーマで講義をおこなっています。
※この記事ではひとまず僕の「作品」として紹介します。
講義と課題の主旨についてはまた日を改めて、まとめて書きたいのでお待ちください。
来週でこの課題に区切りがつくと思うので、来週の水曜日以降の記事をご覧くださいませ。
この課題、すごくしんどくて、すごく楽しかった。
見てもらって好きだと言ってもらえて、こんなに嬉しかったのは久しぶりだ。
この講義は水曜の1・2限にある。
オトギの先週の『形態論』課題スケジュールはこんな感じだった。
水曜日:オリエンテーションを受け、
木曜日:試作品をつくり、
金・土曜日:一度紙で創ったのを気に入らなくて没にして、
日・月:どうしようかずっと悩んでいて
火・水:電源が落ちた。(そして他のみんなには新しい課題がでた)
そこから一週間ぶんを取り戻す日々がはじまったわけである。
それが今やっと追いついたところだよー。具合よくなってよかった・・・
〆切を守るのが社会のルールだ。
だから、本当なら土曜の時点でつくったチープな作品でも、
できるだけ早い段階(翌日)で渡すのが良いんだろうと思った。
でもできなかった。
成績を落としても、自分で納得できるものをつくりたくて。
将来ふりかえったとき、「この作品気に入ってるんだよね」って言えるものがつくりたくて。
あがいてみた。
あがいて、よかったあ・・・。
評価がどうとか、そんなことより、作品をつくることを楽しめて、たくさん考えられて、
ほんとによかった・・・。
今日持って行ったらいろんなひとが見てくれて・・・もうさ
寝不足でコンビニに左右ちがう靴で行ってしまったこととか
寝不足で歯磨きするとき吐きそうになったこととか
寝不足で神社に荷物一式忘れた(雨の中)こととか
全部、報われたよ。
なんだか今日は一日、お口のチャックがゆるゆるだった気がする。あはは。単純だなあ・・・
でも〆切は守りましょう!これからはっ
さて、あなたに質問です。
「この形、何に見えますか?」
「どんな課題だと思いますか?」
「なぜこんな課題をやっていると思いますか?」
一週間後のレポートまでの宿題ってことで!
何の情報もないとわけがわからないと思うんだけど、あえて載せてみたんだ。
せっかく僕のブログに来てくれてるんだ
あなたにも、感じて、考えてほしい。
オトギ
まぶしい緑
FOR WORLD
はじめてかもしれない。
雨あがりをこんなに爽やかに感じたのは。
あたらしい緑が陽の光を反射して、
世界がいつもよりきらきらしてる。
きれいだなあー
雨がやんだあとのコンクリートの匂いがしない・・・
なんだかしあわせ。
オトギ
うつくしいひと
FOR WORLD
美しいものをつくりたい。
真っ黒にくすんだ僕のゆびさきから
誰かの心をふるわせるような何かをとどけたい。
どこにもないよ
上手に生きる方法なんて、どこにもない。
でも生きていかなくちゃいけない。
泥の中を泳ぐような気分で、なんとか笑ってみせなきゃいけない。
せめてつくろう。
なんの答えにも導きにもならなくったって
言葉にしよう
絵をえがこう
美しいものをつくっていこう。
僕の知っている美しいあやまちや涙に
どうかすこしでも優しさが降りそそぐように
オトギ
アンケートのはなし
FOR YOU
他にも書きたいことがあって、あいだに2つ記事を挟みましたが、
アンケートご協力ありがとうございました!
項目追加の件でちょっとあの・・色々ありましたが(僕の中で)
ある意味このブログのお客様のことがよくわかりました。
唯一まっとうな(アッ)項目追加をして投票もしてくださった、
「ムサビ生の親」の皆さんのような方々もいらっしゃれば
何故か「アフロヘア」に票が入っていたり
「おっさんの妖精」が3票になっていたりしましたが、
五月病にくじけることなくブログを続けたいと思います。
あはは。
まあ何にしろ反応してくれたひと、ありがとう。
あと、いずれはブログで参加型の企画もできたらなーと思ってまして。
今回はそのための事前調査もしたいな、と思ってアンケートをとったというのもあり・・・
良い機会になりました。
やってよかった!
ちなみに、僕は今日、一日ずーっと課題をやってました。
なんだかもう楽しくて楽しくて!
息抜きにフランス語の発音練習もできて、
久々に学生として有意義な一日を送れました。
オトギ
ところで今日やけにカウンターが回ってるのは何故なんだろう・・・
客人
FOR WORLD
雨がささやかに降っていて
今日は昨日よりも過ごしやすい
空気に透明な水のまくが張って、涼しさが満ちていくみたいだ
カーテンが風に舞いあがる。
部屋の中に梅雨の気配が吹き込んでくるような
そんな気がして、何故だか心地いい。
オトギ
冗談と本気 続き
FOR WORLD
芸祭を待たずとも答えがでました。
なんてことはない、高校のときに出ていた答えだった。
つまり、
人を巻き込むのなら、
それなりの『誠意』と『覚悟』を示せばいいんだ。
巻き込んで傷つけた分、絶対に幸せにしてみせるっていう決意があればいいんだ。
なんだ、それだけの話じゃないか・・・。
迷ったときは、
自分にその根性があるかどうか、
それだけのことをする値打ちのあるものか、ということを考えればいいわけだ。
それは「意見を通す」ということに関しては
グループワークにおいても
進路決定においても
サークル活動においても
ブログやツイッターにおいても
恋愛においても
友人関係においても
おんなじことだ。
あーすっきりしたーーー。
ということで、僕はこれからも身勝手に生きることにします。
オトギ
冗談と本気
アンケートご協力いただきありがとうございます!
こういうのってレスポンスがどれくらいもらえるのか不安だったんですけど、
ぱらぱら反応いただけて嬉しいです。
・・・・・・でもね、
項目に反応しなくたっていいじゃない!!
愛人とか・・・いらないじゃん!!!
ちょっと目を離した隙に明らかにいらないの増えてますよね!!なにあの量!!
「恋人」「愛人」「ストーカー」「アフロヘア」「おっさんの妖精」
ええええええええええ
しかも!
若干見覚えのある「おっさんの妖精」という項目に2票はいってたんですけど!
・・・・どういうことなの・・・・・・・・。
なんだろうこの・・・嬉しいけど、生暖かくてちょっと湿った気持ち・・・。
まあえっとあの、とにかく・・・明日まで置いておくので、
一見様もご協力お願いします・・・。
今のところ受験生が一人も来てない感じになってるけど、どうなんだろう。
一回きりの子が多いのか・・・大人の方が反応をくれやすいのか・・・
常連様の年齢層が高いのか・・・うーん
受験生少ないなら、むしろ投票のある保護者の方や社会人向けに書いていこうかな。
えっと・・・受験生も投票してね!
なんかあまりにも突っ込みたかったからオレンジの部分長くなっちゃったよー・・・
以下は通常運営のオトギブログです・・・温度差ちゅうい!
FOR WORLD
本気ってことについて考える。
僕は「やりたい!好きだ!」と思ったことに関してはとことんこだわる。
悩んで悩んで悩み抜いて決定したがる。
ご覧の通りなんだけどね・・・ドラドラさんにも言われたんだけど、このブログも本気でやってる。
よく「もっと楽に生きれば・・・」と言われるんだけど、そういうわけにもいかない。
だって本気の方が楽しいんだもの。
考えて悩んで、倒れる限界まで何かする。そういうほうが僕の性に合ってる。
肩に力が入りすぎると何もできないから、きちんとバランスはとるんだけどね。
勝負には勝ちたい。負けるのなら全力で負けたい。そして成長したい。
ただ、別にそれを他人に押し付けようとは全く思わない。
人によって大切にしているものは全然違う。
仕事が命の人もいれば、家族との時間を大切にしたいって人もいるでしょ?
力の入れるところを、僕とは全く違うところに置いている人はたくさんいるんだ。
それは趣味の時間かもしれないし、人とのおしゃべりかもしれない。
その人が納得して幸福ならばそれが一番だと思うし、一緒にいてもなんら苦痛じゃない。
いや、むしろ楽しいな。
同じ価値観で語り合えるのもいいけど、僕と100%ちがう世界で生きてる人と、
噛み合わない会話をしてみたい。
だが、それがグループワークとなってくると話は別だ。
・・・・高校のときから、部活/授業と、リーダーをずっとやってきたんだけど、
未だに難しいと思う。(そこががいいんだけど)
いったいどこまで引きずり込んでいいんだろう。悩みどころだ・・・
人生のテーマかもしれない!
なんだか独り言みたいになってしまったなあ。
この答えについては、芸祭のあとにでも書こうと思う。
覚えてたらよろしくね。
オトギ
形あるもの
カウンターが1000回まわったのでアンケート設置してみました。
ちょこっとはみだして見えるのは気のせいです。(ごめん!!)
2日間置いておきます。
できるだけたくさんの人に言葉が届くブログにしていきたいので、
来てくれる人のことを知りたいなあ・・・と思っています。
どうぞよろしくお願いします。
あっ、あとなんかコメントも送れるみたいだね。
ブログのコメント欄からだと恥ずかしい!って人はこの機会に質問してくださっても構いません。
基礎デの受験対策から学食おすすめメニューまで、僕の答えられることなら喜んで答えますよ。
<追記>21:46
ちょっと待ったああああああ!!
不穏な項目追加してるのはいったい誰ですか!笑
誤解のないように言っておきますが、僕が最初につくったのは
受験生/社会人/ムサビ生/オトギの友人/その他
だけですからねっ!!そこんとこよろしくお願いします!!
FOR WORLD
僕はいつも、小さな釜みたいな「おひつ」でご飯を炊いています。
といだお米と水をいれて、電子レンジでチンすると美味しいご飯が食べられる代物です。
そのおひつがさっき、割れました。
あの
「ぱりん」
と言う音を聞くと、なんだか切なくなるのはなんでだろう・・・
今日お米を食べられない悲しみというのはもちろんあるんだけど、
陶磁器の割れる音には、どうしてか「物を壊してしまった」という『重み』を、
ふかあーく感じるんだよね。
空き缶を踏みつぶしたり、
紙が破けたり、
服に穴をあけたり、
といったときには感じない、罪悪感みたいなのを。
存在感があるってことなのかな・・・。
僕たち「創る」ことが日常な美大生にとって、「壊れる」というのは身近な存在だ。
「形あるものはいずれ壊れる」
という言葉がある。
つまり、
「壊れる」ということは、「形がある」ということ、なんだな・・・。
それってすごく、尊いことだ。
オトギ
ほっとした話
FOR WORLD
ここ数日持病のぜん息と頭痛にさいなまれていた。
・・・んだけど、すこしよくなった。
僕は体が弱るといつにも増して色んなことを考える。
ひととおり禍々しいことが頭の中を漂ったあと、ふっと電源が切れる。
それで、ぼーっと歩いていると通りすがりの人にうっかり救われたりする。
今日はその話をしよう。
高校時代、バスの運転手さんとよく話した。
田舎のバスに乗って終点まで行くような学生は僕くらいで、
きっと運転手さん達も珍しかったんだろう。よく話しかけられた。
僕は幸せそうなひとが好きだ。
立派でなくてもかっこうよくなくても、自分に納得している人の話は好きだ。
運転手さんたちはみんなどこか気が抜けているけど楽しそうだった。
なのでバスターミナルで色んな人とよく話した。
ある日、運転手のおじさんのひとりが
「やっぱり、人生で一度か二度あるんだよなあ。
きっついことしなきゃいけないときが。
それから逃げちゃいけなねーんだよな・・・」
と呟くように言った。
ドキッとした。
当時、高校が嫌いだった。戦うか逃げるか思いあぐねていた。
そのおじさんが何を思って言ったのかはわからないのだけど、
なんだかすごく救われた気になったのを覚えている。
何かを手伝ってもらったり、重い悩みにいっしょに沈んでくれたり、
そんなことばかりを欲しがっているわけじゃないんだ。
挨拶を笑顔で返してくれたりとか、傘をかしてくれたりとか
そういうさりげなくて何気ないものの積み重ねにほっとすることだってある。
怒りや悲しみに流されているとそういうものは見えない。
きたないものはたしかにある。失望することだってある。
でも、優しさや強さがある。たしかにある。それを覚えていたい。
オトギ
とりあえず、早く治して課題やらなきゃ締まるもんも締まらないんですがね・・・ああああ
目眩と吐き気
FOR WORLD
絵を描いて
物を組み立て
言葉を連ねる
体調不良も浪費も悩みも
何か一つでも誰かに届くなら、それだけですべて報われるから。
オトギ
アイデアの種②
FOR STUDENTS
デザインノート No.36 (2011)―デザインのメイキングマガジン (SEIBUNDO Mook) 誠文堂新光社 2011-03-26 売り上げランキング : 20298 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
デザインのレシピ本と言っていい「デザインノート」。
僕がチェックしている雑誌のひとつです。
一昨日、図書館でぱらぱらとめくったら面白かったのでおすすめ。
この号は見たことのあるキャラクターばかりで一見様も入りやすいはず。
かわいくて、わかりやすくて、あきない。
デザインでこの3拍子をそろえるのって、かなり難しい。
センスは知識で磨くしかない。
と、いうわけであなたも「デザインノート」、どうでしょう!
オトギ
麗らかな日々
今は散ってしまっただろう、4月27日の花の姿。
名前は知らない。
ムサビには孔雀がいる。鳩もいる。そして花が咲いている。
まだ入学後間もない頃、ふらふらとよく散歩した。
ふいにシャッターを押したくなって撮ったものの内の1つだったような気がする。
基礎デでは「表示方法論」という授業で写真も学んでいる。
何の知識もなく撮ったこの1枚を、1年後どんな目線で見るのか楽しみだ。
オトギ
あの日、みていた。
FOR WORLD
夕暮れ時に外に出た。空は美しい色に滲んでいた。
「櫻貝の色だ・・・」と思った。
あるいは、これが「薔薇色」なのかなあとも思った。
潮のかおりをかぎたくなった。
高校のときの先輩が
「空を見てみなよ。きれいな紫色だよ」
と言ってくれた声を思い出した。
あれは高校のいちばんつらいときで、食事もとらずに一日足だけ動かしていた日だった。
何気ない一言だった。
ぽんと肩にのせられた手は軽く、すぐに離れて行った。
そこから空が見えた。
見たことのないような、鮮やかでたおやかな紫がそこにあった。
何気ない一言だった。
けれどその一言には、いろんな意味が隠されていたような気がする。
「優しさ」という言葉を聞くとき、僕はいつもその人を思い出す。
空を見てみなよ。きれいな紫色だよ。
オトギ
デザインのデザインのデザイン
FOR STUDENTS
デザインのデザイン | |
原 研哉 岩波書店 2003-10-22 売り上げランキング : 12063 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
今日は、
原教授の講義「デザイン論」についてちょっと書こう。
原教授の講義は毎週月曜の2限にあり、「必修科目」なので基礎デザイン学科生は誰もが1年次に受ける講義となっている。
内容が知りたい人は、「デザインのデザイン」を買ってお読みになってはいかがだろう
教科書として講義で使っている本だよ。
僕は高校3年のときには既に買って読んでいる。
この真っ白なデザインが、今ではけっこうくたびれてしまっていて胸が痛い。
感想は・・・まあまず、自分の語彙力のなさにくじける。
けれど読み終わる頃には「やっぱりデザインで生きていきたい!」と熱く思ったことを覚えている。
原教授の文章の難しさは、つまらない難しさではないのだ。
「説明が下手」とか「情熱がないから退屈」な難しさは嫌いだが、
「正確に伝えるための高度な文章」にはきちんとついて行きたい・・・。
なんて書くと、宣伝にならないか。まあでも僕が宣伝するまでもない有名な本なので、いいだろう。
普段の講義は、スライドを使って作品の写真を大きく見たり、
お話を聞いたり・・・と今のところ「デザインのデザイン」に沿って進められている。(僕の記憶に間違いがなければ)
ただ印象的なのは講義よりも、講義の後の「質問コーナー」だったりして。
原教授の膨大な知識量と思考力に圧倒される。
なぜ「GWの過ごし方は?」という質問から、人類と犬の関係性の話にまで発展するのか謎である。
僕ももっと精進しなければ・・・!
オトギ
NO.1
FOR STUDENTS
そろそろ志望校決定の時期にさしかかっているらしいのでひとつ。
まあ僕が志望校を決定したのは7月だった気がするんだけどね・・・あははー。
僕が志望校決めの時に重点を置いたのは以下の2つです。
・卒業生が魅力的であるか
・学生の作品(卒業制作)に感動できたか
教授に惹かれるかもまあ大切なんだけど・・・
僕は大学に出会いがほしいなあと思って。
自分が心から尊敬できる友人や先輩に、もっともっと出会いたいなあ、
という思いが強かったんだよね。だからそこを重視しました。
いっしょに大学生活をつくっていくのは学生だしね。
教授は僕たちを導いてくれる存在だけど、隣人であって友人ではないんだと思ってる。
そもそも、魅力的な教授のいない大学なんてほとんどないと思うなあ・・・。
あっでも、基礎デの教授は豪華で有名だね。ふむ、そこはきちんと触れるべきかもなあ・・・
まあなんで教授が豪華なのか考えると・・・基礎デに来たくなるんじゃないかなあ〜
ああでもでも、それはまた後日書くよ、ごめんね。
君が今、何をいちばん大事にしたいのか、ゆずれないのかを考えることが大切だと思う。
お金か?時間か?知名度か?
いろいろあるけど、僕は出会いを選びました。
参考になってればいいんだけど、どうかなあ。
オトギ
ちいさな戦い
FOR WORLD
僕の武器とはなんだ?
ということをきちんと心得ておくことが大切だ。
課題を前にすると、できないことばかりでため息は尽きない。
でも別にできていたことを落としてきたわけじゃない。
それを誤解すると、もう一歩も前に進めなくなる。
何を大切にしてきた?
この技術を得るための時間は何に使ってきた?
きちんと問いただすと、恥じるのではなく「今」向き合う力がわいてくる。
持っている手札が見えてくる。
できないことは悔しいし恥ずかしい。でもできないものは仕方ない。
できるようにしていこう。
僕を支えにしてくれる人がたくさんいる。
僕に出会えたことを喜んでくれる人も、僕の幸せを願ってくれる人も。
そばにいてあげることはできないが、とにかく目の前のことと戦おう。
それが唯一、僕に許されている誠意の使い道だ。
今日も読んでくれて、ありがとう。
オトギ
オアシス
FOR WORLD
東京に来てから、カフェをさがすのが好きになった。
緑エプロンの某チェーン店のファンなんだけど、
最近は個人経営のカフェにひたっている。
大通りから少し外れると、
(まるで秘密基地みたいに)洒落たお店がなんの前触れもなくあったりして素敵なのだ。
疲れると、ひとりで行く。
ドアを開き、まず壁を見る。
たいていは、センスのいいんだか悪いんだかわからない絵が飾ってある。
1・2組の先客がいて、人生論を語っていたり、なんともない世間話をささやきあったりしている。
アンティーク調のこだわりを感じる椅子に腰掛けると、
店員のおじさんやおばさんが、
マニュアルをくしゃっと丸めたような話し方でお冷やをもってきてくれる。
珈琲を頼む。
僕はブラックが飲めないので、砂糖をひとさじ入れて珈琲を飲む。
そして「あ、まただ」と思う。
好きだなあと思うカフェにはいつもクラシックがかかっている。
ヴァイオリンやピアノの優雅な音を「すてきだなあ、また聴きたい」と思うんだけど、
お店をでるとすっかりそんなことは忘れてしまう。
三くちくらい珈琲を飲んだころ、
エスキース帳を開いて、
ああだめだ、これも違う。
とか思いながら、課題のためのスケッチをする。
それは時々つながらない言葉の羅列になる。
人の話し声がBGMのように遠いところで鳴っている。
ボールペンの素っ気ない黒い線でエスキース帳が埋まっていく。
そうこうしていると、段々からだの中の毒素がぬけきったようにすっきりする。
気づくと時間は2時間くらい経っている。
僕は2時間という時間と、おいしい珈琲に350円を払ってお店をあとにする。
カフェに入るとき、どんなに気分が最悪でも、カフェをでるころには笑顔でこう言うことができる。
「ごちそうさまでした。」
オトギ
けだるいだけの朝
FOR WORLD
からだはだるいし、音楽は耳に入ってこないし
天気は悪いし。
コンディションは最悪だけど、なんとか生きていかなくちゃ。
オトギ
NOBODY KNOWS
FOR STUDENTS
僕にとって、
ありとあらゆるものごとは難しい
生産的な目線じゃないなと思う。
しかし、
何が「カワイイ」かとか、収入のための学歴を競い合うようなありふれた日常は、
時としてどうでもよくなる。
そんなことよりも、「カワイイ」という言葉の概念や、
学ぶということの本質的な意味やそこにある情熱を知りたいのだ。
まわりが当たり前のように口にしている甘い甘いお菓子みたいな「常識」ってやつを、
一から値踏みするように眺め、自分の手でふれて確かめたい。
僕にとって、
デザインという学問は、それが許される世界のことだ。
オトギ
謎かけ
FOR WORLD
「デザインがデザインの概念をデザインできていない現代のデザイン」
上の一言で、僕が何を言いたいのか察して頂けるだろうか?
昨夜、通信課の友人が我が家に泊まりにきた。
夜中の3時までずっと話し合っていたときに、いきなり上のような一文が口からでてきた。
クイズのようで面白かったので載せてみる。
伝えられるように噛み砕いて明日書くかもしれないし、書かないかもしれない・・・。
曖昧なイメージが的確な言葉になって口からでてくる瞬間は、
どうしてあんなに清爽とするのだろう。
言葉というのは本当におもしろい。
オトギ
アイディアマン
FOR STUDENTS
「企画書」の基本&書き方がイチから身につく本 | |
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基礎デザイン学科の推薦入試を考えている受験生のあなたは、
今のうちにぜひこの本を読んでほしい。
今年の受験内容がどうなるかはわからないけれど、
企画力はこれから生きていく上で必要になることだし、読んで損はないんじゃないだろうか。
僕は公募推薦で受かった。
受験の準備をする過程で、企画書だとかプレゼンということに関してはこだわりをもつようになった。
受験はそれらについて考えるきっかけになったのだ。
「企画力」が必要なのは美大生に限ったことじゃない。
「今日遊ばない?」
という誘いだって企画だ。
どちらかができれば、もう片方もできるようになる。
仕事で企画書が通る人は、プライベートだって充実するのだ。
ということでこの一冊!
内容はわかりやすいし、ビジネス書にしては珍しく熱い!ので、おすすめ。
オトギ
ネバーランド
FOR WORLD
ちょっと子どもの話がしたい。
「子ども」というのは不思議な存在だ。
かつて誰もがそう呼ばれ、無条件に愛され夢見ていたのに、
彼らはいったいどこへいってしまったんだろう。
『大人になるたび大切なものを失ってゆく』
というフレーズを子どものころからよく聞いた。
僕はずっとそうなるまいと思っていた。
ゆずれないものはひとつ残らず持っていきたいと思って生きてきた。
過去に負けるのは悔しい。
誰もが、
目指しているものは常に、目の前にある「今」以上の何かなのに、
なぜ未来に行って「戻りたい」なんて悲しいことを言わなければならないんだろう。と。
ただ誤解しないでほしい。
僕には大切な過去がたくさんあるし、大切にできる過去をもっている人のことを尊敬もしている。
けれど、過去というのは過ぎ去ってしまった「今」だ。
もうすでに凍り付いた固まりなのだ。
だから「戻りたい」と言うのは、どこか「今」をないがしろにしているようで好きじゃない。
僕たちはかつて何も知らない子どもで、学ぶ日々を重ねて生きてきた。
上手に生きるためのすべや、
人を傷つけないための決まり事を。
僕たちは幸福になるために育ってきたのではないのか?
僕はそうだと信じてる。
できれば、あなたにも目の前の景色にきちんと目をこらしてほしい。
世界は決して、子どものときから色あせてなどいないし、
何か失ったと思うのならそれは大人になったからではない。
あなたが「子ども」や「大人」ではなく「あなた」として掴めばいつだって取り戻せるものなのだ。
僕は今の自分が人生でいちばん好きだ。
これからもそうでありたいし
できればあなたもそうであってほしい。
オトギ
これを五月の節句に書けたら・・・という後悔があったとかなかったとか・・・
ビューティフル・デイ
FOR WORLD
毎日が楽しいことの連続かというと決してそうではないけど、
奇麗なものをできるだけ多く拾い上げていきたいとは思ってる。
つらいのもきついのも、別に今に始まったことじゃない。
それなら痛いのもしんどいのも笑い飛ばして生きる方が、
ずっと清々しい。
オトギ
30分で行けるワンダーランド
FOR WORLD
今日は基礎デの友人と
の豪華三本立て!アートツアーをしてきたっ!
原宿駅から徒歩で回ったんだけど、おもしろかったなあ〜
僕は長野出身なのだけど、都心の美術館にはチャンスがあればよくきてた。
ただ、ギャラリー等には明るくなくて。
友人に案内してもらって、歩いて見て回るのは刺激的だったな。
同じ分野が好きでも、好きなもののタイプが違うと、目線や捉え方が違うからいいよね。
たとえば、「印象派」が好きな人と「肖像画」が好きな人が隣りにいる状態で、ピカソを見るのは面白そうだ。
それでは個々の感想など書いていきたいと思う!
□ギャラリー(※作品の販売も兼ねる。プロ・アマチュア不問で展示ができる場所)
展覧会の感想というよりは、「よし、僕もやろう!」という決意を持ち帰った形になった。
地方にいたら絶対にわからなかった。
こんなに簡単に、作品を人に見せるチャンスが得られるだなんてことは!
もし地方の子がここを見ているなら、一度東京のギャラリーを訪れることを強く勧めたい。
きっとドキドキする。夢ができて、受験もがんばろうと思えるはずだ。
ちょうど視デの先輩が展示をしていて、展覧会をぐっと身近に感じた。
個展もいいし、グループ展もいいなあ。絶対やろう。
ギャラリーまわって、気に入った作品部屋に飾りたいなあ
□ワタリウム美術館[驚くべき学びの世界展]
海外で子どもを相手におこなわれた美術の授業の発表?と言っていいだろうか。
ワークショップに近いかもしれない。
子どもの作品とそれにをまとめた記事のようなものが2階から4階まで並んでいる。
といっても、文面のような堅苦しさは微塵もない。
言葉にできない、「アート」の素晴らしさを全身で感じられるような展覧会だった。
色んなことを考えた。
「やっぱり本来の美術教育はこうあるべきで、
これを素晴らしいとかうらやましいとか言ってしまううちは日本は大損しているんだ」
とか、
「自由な『自己表現』というのは学ばなくてもできる。子どもの方が面白いくらいだ。
ならば既に大人に近づいてる僕たちが学んで得ることができる『表現』とはなんなんだろう?
それはデッサンのような技法でしかないのだろうか?」
とか、
「子どもがアートにふれて楽しそうにしている。感動している。
それがたまらなく愛しいしうれしい。」
とかね。
子どもやワークショップに関心がある人はぜひ一度訪れてみてほしい。
子どもたちのエネルギーが心地いい。
□森美術館[フレンチ・ウィンドウ展]
森美術館の展示に関しては知っている人も多そうなので、説明は省かせて頂きたい。
フランスの国旗があしらってある、あのパンフレットの展覧会である。
これは美大生、特にデザイン科の人に全力でおすすめしたい!
「デザインとは何か?アートとは何か?そして世界とはなんなんだ?」という問いを、
非常に過激でテロリズム溢れる表現で僕たちに投げつけてくる。
あなたはどこからどこまでが「作品」なのかということを考えたことがあるだろうか?
僕たちが曖昧に定義してやり過ごしていることについて、疑問を持ち帰ることができる。
そんな展覧会だった。
ちなみに僕が特に気に入ったのは
マチェー・マルシエ『無題』
フィリップ・ラメット『合理的浮上』
サーダン・アフィフ『どくろ』
の3つだ。ぜひとも展覧会に行った人と語り合いたいのだが・・・
そこのあなた、ゴールデンウィークの予定が空いているなら一度どうだろう。
感動し思考する旅の切符は、わずか900円で手に入るのだけど。
映像作品もおもしろかったな・・・感覚的だけど退屈しなかった。
そしてどの会場でも驚いたのは、子どもがいたことだ。
いいことだなあ。うれしいことだなあ。
ただ、お母さん方に対してひとつ思うところがある。
子どもに対して理論的に「これはこういう作品なの」と説き伏せるのは違うんじゃないだろうか。
作品というのは感動して初めてその人にとって価値が生まれるものだ。
だからどんな値のはる絵画も、知者の言葉も、感動しなければ通り過ぎていいのだ。
それを知恵でむりやり噛み砕いて飲み込むのではおいしくない。
いずれ手に取ることもしなくなるだろう。
なんて、子どものいない僕が、奥様方に意見するのは、あるいは生意気なのかもしれないが。
オトギ
まなざし
まなざしひとつで伝わるものについて、がコンセプト。
このサイズの平面は、肩の力をぬいて制作できるから気に入ってる。
どこまで描き込むか迷って、ここで止めておくことにした。
イラストでもなく写実画でもない「あいだ」を描きたいなあと常々思ってるんだけど、
どうだろうなあ・・・
オトギ
まっしろなキャンバス
FOR WORLD
まだ何も描かれていない、まっしろな画面が好きだ。
下地を塗って、さあどうぞご自由に、と言わんばかりに待ち構えている風情が好きだ。
どんな絵を描こうかとわくわくする気持ちは
絵ができあがったときの満足感と同じくらい素敵だと思う。
絵の具を見るのも好きだなあ〜
初めて画材屋さんを訪れたときは嬉しかった!
絵の具がたあっくさん並んでいるところを眺めて、
「この色を使ったらこんな絵になるだろうなあ」
と想像するのがすごくすごく楽しかった。
そういうわけで、僕はこれから作品つくります!
あなたもよい夜を!
オトギ
ぼくときみの水たまり
FOR STUDENTS
深い深い水たまり | |
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アーティストのこととか、全然わかんない・・・
と焦ってるあなたにおすすめの一冊。
ピンときてもこなくても、アートに興味がある人には一目でも見てほしい、
奈良美智さんの画集です。
僕が生まれて初めて買った画集でもある。
初めて見たときはね、ピンとこなかったんだよ
でも、美術館で直接見て、ドキッとして
画集を手に取って、ゾクッとして
今では枕元の本棚の中にある、大事な本のひとつになってる。
絵だけじゃなくて、奈良さん本人の、作品に向かう姿勢も感じてほしい。
実は、僕は最初、掲載されている言葉に惹かれてこの本を買ったのだ。
作家でもなく、詩人でもない、画家の書く言葉という気配が魅力的で好きだ。
僕も、自分の言葉をきちんと選んで届けていきたい。
話は逸れるけど、これからがほんとに書きたかったこと。
生きるってことは、もしかしたら
浅い浅い、水たまりみたいな闇の中を
飛び移っていくことなのかもしれないね
それが時には自分の重みで、深い深い水たまりになってしまうのかもしれない
この一冊は、いま水たまりに沈んでる君を、すこおし軽くしてくれるんじゃないかって、
僕はバスタブに沈みながら、ちょっと思った。
オトギ