日曜美術館

慌ただしい日々の中にも、ホット出来る時間を
持てるのは幸せ。


何気なく付けたテレビの画面に、深海を思わせる深い蒼流れる繊細な
曲線の優美な器・・・もしや・・・

・・・そうでした。陶芸家ルーシー・リーではないですか!

すっかり、番組に引き込まれあーー幸せな時間を・・・
今日は、最高にいいスタートでした。


今日は、「陶器のボタンの贈り物 三宅一生と陶芸家ルーシー・リー」
と言うタイトルで、1984年の春から、ルーシーのうつわに魅せられた
デザイナー三宅一生が会いに行き、ロンドンを訪れるたびその扉をたたき
続けた。

ルーシーは、1902年ウィーンにうまれ、38年にナチスの迫害を逃れ
ロンドンに移住。戦時中はボタン作りで生計を立て、戦後本格的に陶芸を
はじめた。洗練された技術と感性。静ひつな作品は、手に取ったときの感触
まで考え抜かれている。

世界的な名声を得ながら自信が持てずにいたという三宅一生は、ルーシーに
会うたびに「今がスタートよ。これから何だってできる。」というメッセージを
受け取り新しい意欲に満ちた。ルーシー作のボタンから発想した服をデザイン
したこともある。
その際の三宅が、初めてその人のために、服をデザインしたと話していたことや、
ルーシーが自分のボタンを使って服をデザインしてくれる三宅一生に送ったタイプ
された文面を、番組で紹介していました。

常に、第一線を切り開いているクリエーター三宅一生と、刺激を与え続けた36歳
年上の陶芸家。
人が誰かから刺激や励ましを得ることがいかに力を得るものか、2人の暖かい
交流を通しこころを洗われたきがしました。

現在、ルーシーの遺言によって600を超える陶器のボタンとその鋳型は、三宅一生に
贈られ、大切にされているとのことでした。

それぞれが自分の世界観を持ち、お互いを尊重し寛大に受け入れられる
交流を通して、触発できる出会いがある人生は、幸せだな・・・と
しみじみ思いました。

再放送は、今夜 8:00〜9:00 教育テレビ 

興味のある方は、是非どうぞ!

投稿者:calimero : 2009年04月19日 11:46

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コメント: 日曜美術館

カリメロ様、初めまして。工デ生の親です。毎日拝見しています。
私も日曜美術館見ました。繊細な器に、一つずつ違うボタン。本当に見とれてしまいました。この前六本木に行ったとき、行きたかったのですが、もうひとつ行きたかったのと迷って行かなかったのが残念です。
あと、再放送は3月までと仕組みが変わったようですよ。
今日やったのは、来週の日曜の夜の放送のようです。アートシーンは当日のもののようですが。(すみません、指摘してしまいました)

投稿者 yukihaha : 2009年04月19日 19:55

yukihahaさま はじめまして。

ご指摘ありがとうございます。感謝感謝です。
・・・あわてん坊なもので・・・。

私も、会期切れにならないうちに、行こうと思っています。
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「U-Tsu-Wa/うつわ」
会場 会期
21_21DESIGN SIGHT (東京都港区) 5月10日まで
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投稿者 カリメロ : 2009年04月19日 20:15

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