リアルな美大の日常を
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船を操るということ
ほい、こんにちは。卒制展も終わり、長い長い春休みがやってきましたが、全然春休みじゃないです。
産学協同と、外部受託でお話をいただいている二つのグループワークでわたわたしています。べべです。
今日はデザイン科ではよくある、「グループワーク」についての話を書こうと思います。
最近友達に言われたことで、すごく響いた言葉があって
「べべは人を巻き込んで何かやろうとするけど、強引すぎる。人との信頼関係が築けてないのにそういうことをするな。
人って、自分が思ってるよりもずっと複雑で、いろんなことを考えてるんだよ」
と言ってもらったんですよ。
大学生になると、なかなか友達に叱ってもらえることがないので嬉しくかった反面、頭の隅で考えていたことだったのでぐっさり刺さりまして。
元々人を巻き込んで何かをやる、ってことが不得意だったんです。
高校の頃はそういうの一切したことなかったし、大学生になってもやってみたくても怖くてできなかった。
三年生になった辺りから段々やってみるようになった、という状態。
今お世話になってる大人の人で、スーパー人たらしと言えるような巻き込み型プロデューサーの方がいます。
いつお会いしても常に台風の真ん中にいるような方で、いくつもの案件を同時に走らせていっているすごい大人。
その人に、「友達にこういう風に言ってもらったのだが、どう改善すればいいかわからない」と相談したところ、こんな答えが返ってきました。
一緒に仕事をする相手を尊重すること
頼れる部分は相手に頼ること
最終イメージをどうしたいかはきちんと持っていること
自分の分(できること)を把握すること
それはこの人に依頼するのじゃないと本当にだめなのかを考えてから話を持ちかけること
基本的には上の5つの項目を気をつけて仕事をされているそうです。
君はどんな話の振り方、仕事の振り方をしてるのと聞かれて自分のやり方を話したところ、
「最初に相手にここまで頼みたいという契約とスケジュールをきちんと引いてないから向こうも君もどうしたらいいのかわからなくなるんじゃない?」と。
もう一例、これまた今お世話になってる大人の方に悩みを話してみたところ、その方は
「自分が仕事を頼みたい相手が何をほしがってるのかをまずリサーチして、先にそれをやってあげてからこちらの仕事を頼む。
常にどちらにも利益があるように仕向ける」
という方式を取っているのだとか。
腹黒…とつぶやいたら、「それくらいできるようにならないと(にっこり)」とまぶしい笑顔を返されてしまった…オトナかっこいい…
人望も、人気も、信頼関係もすぐに築けるものじゃないけど、
スケジュールを引いてお願いするところからならすぐ始められるかな。
一つだけ、グループワークやチームで何かを作るとき、今現在自分にできることがあるとすれば
「空気をつくること」
ならできる。
現在グループワークをする上でお世話になっている方や、去年インターンでお世話になっていた大人の方々に唯一べべが褒めてもらえることが「テンションが高くてうるさいが、一生懸命でダサいことでもぽんぽんできる。ムードメーカー的」との褒めてるんだから叱られてるんだかよく分からない評価をいただいています。
良い空気を作れる人でありたいし、良い風をチームに運んで来れる人になりたいなあ。
以上、デザイン科が避けられないグループワークにおいて、どんな立ち位置を固めるかを2、3年で習得できると良いよっていう話にまとめてみる!