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ほなほな!


ムサビ日記がついに最後のエントリ、ということで、これまでと、少しだけこれからの話をしましょうか。

長かったようで、短かったですね、ついに終わりの日だそうです。


べべは一年の頃からライターやってたから、かれこれ四年目に突入しかけたところだったんですねー。
一回あまりに書かなくなったのを見かねて友達につっこまれて、2.5次元ネタばかり書いてたなあ。

今年度は本当に楽しかった!
芸術祭の手羽先の店ではじめて生のライターさんたちにたくさん会えて、ああ、この人があの文章を書いているんだって実感したなあ。
やっぱり口調が文体からにじみ出るんですよね。
オトギちゃんとか芋ちゃんとかそれが顕著だよね!笑

そして、我らが店長でアイドルのきゅっきゅさんが卒業してしまうということで、もしかして手羽さん看板娘のきゅっきゅさんが卒業しちゃうからムサビ日記クローズなんですか!?ねえねえ笑


ほな、冗談は置いておいて、べべのこれからの話をちょっとだけしようかなあ。

一個前と二個前のエントリでなんとなく分かっていただけたかもしれないのですが、べべ、就職活動をしません。

卒業後、ロンドンの美術大学に進学する予定となっております。
この前の二週間は、下見と卒業後の生活インフラを整えるために行って参りました。
ありがたいことに、なんとか生活していけそうだし、仕事?バイト?も見つかったし、あとは英語を規定スコアに上げることとそもそもの英語力(会話、リスニング)を上げることが必要。

こんな進路先もあるんだな、って今の2年生以下には頭のちょっと片隅にでも置いといてもらえたら嬉しいです。

もちろん、年齢のこととか卒業後のこととか、2年間頑張れるのかどうかとか不安は考えたらきりがないけれど、どこにいたって何をしたって、結局それは一緒なのかなあと。
留学先で友達になった子が言っておったけど、「人生が変わる素晴らしい夢の国なんてどこにもなくて、外国だって行ってしまえばそこはもう現実で、そこで泣いたり怒ったり笑ったりしながら生きてくしかないんだ」って。


人生が変わる夢の国や夢のステージなんてどこにもないんですって。
どんな進路を選んだとしてもそこにあるのが現実ならば、そこでおもしろおかしく生きていけるよう頑張るのは自分次第なのですな。

みんなの人生をムサビ日記では覗けなくなるけれど、みんなの日常はこれからも続いて行くと思うので、日記じゃなくてリアルで話してほしいですね。
たまには飲もうよってお誘いだよ。ライターとこれを読んでくださっているみなさん。


ほなほな、次はリアルな世界でお会いしましょう!またね!!


2013.3.31 べべ

at 20:26 | Category : | Comments (0) | Trackbacks (0)

ロンドン観察日記2


お久しぶりです、ロンドンから帰ってまいりましたべべです。

ほな2週目のアートスクールの観察日記をば、書いて行きましょうかね。
めちゃくちゃ長いので、時間のある時にお読みくださいませ〜

こんな大学です!


2週目はCentral Saint Martins College of Art and Designというロンドンの美大のショートコースを受けてきました。


写真.JPG

セントマーチン、通称セントマはファッションコースにおいて特に有名な美術大学で、ポールスミスやアレキサンダーマックイーンなどを輩出してきた超☆名門校です。(ていうだけでオビエル
有名なのはファッションですが、グラフィックや写真、広告やマーケティングの学科もあります。
学生に対して常にアートとデザインの境界にチャレンジすることを求めている学校で、グラフィックにしてもパソコンではなくドローイングから始めることを求められるとのこと。

そんな訳で、ロンドンで英語で美術の授業を受けるというのが果たして自分にできることなのか、合っていることなのか?を確かめるべく一週間のドローイングコースを受けてきました。

こんな授業です!


べべの取ったCreative Drawingというクラスは、視デの最初の点と線の授業のようでした。
モデルさんを様々な画材でドローイングするというものなのですが、はじめにこの授業でのドローイングの定義とは、みたいな話があります。


写真-2.JPG

アート作品を作るときに定義を説明してもらうというのが初めてで結構面白く聞けました。

*モデルが、モデルのポーズが、使う画材が、どんな属性なのかを常に考えなさい
*女性的?男性的?昼間のよう?それとも夜のよう?
*エゴを入れないで。使う画材が一体何ができるのか、その特性と属性を常に考えて描きなさい。画材に無理をさせないこと
*モデルが美しいとか醜いとかそんなことはどうでもいい(でも全員綺麗な方でしたけどねw)そのモデルから発される雰囲気、ポーズからモデルが何を意図したのかを汲取り、それをそのまま描きなさい

これって全部デザインにも置き換えられるなと思って、

*クライアントが、課題が、どんな属性なのかを考えなさい
*子供向け?大人向け?男性?女性?複数?一人?
*エゴを入れない。使う媒体(ポスター、ウェブ、CM、FB、twitter)が何ができるのか、その特性と属性を常に考えて仕事を進めなさい。
*どんな表現をしたかったかではない、どんな課題でどんなクライアントだからこういう表現が一番ベストだと思った

っていうことだなあと。
デザインとアートの境界を常に問うという学校のスタンスもあって、多分これグラフィックの授業取ったら逆でもっとアート寄りのことを言われるのではないかと思う。

べべはどうしても受験時代のデッサンのくせが抜けなくて、先生から毎回
「あなたはとても上手に描けるけれど、それはあなたが練習を積んで来たからね?技術で描こうとしないで、本質をもっと描きなさい」と言われておりました。


うーん、見抜かれるんだよなあ、、、


写真-1.JPG

みんなの作品!


こんなクラスでした!


うちのクラスは先生が「なんて素晴らしい団結力なの!」という程仲がよくて、毎日全員でお昼ご飯食べに行ってました。


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日本人がわたしを含めて美大生3人、数学者?のモロッコ人1、来年から美大に通うスペイン人1、英国海軍のイギリス人1、家具デザイナーのクェート人1の計7人。
本当に信じられないくらいみんないい人ばかりで、皆でそれぞれのバックグラウンドや今まで作った作品を見せ合って話し合ったりしていました。

特に授業終わりにみんなでナショナルギャラリーに行ったのは面白かった!
モロッコの子のバックグラウンドが複雑で、色んなルーツを持っているらしくそのルーツと展示品を絡ませて説明をしてくれたのです。
あんなに自国の事喋れるかなと我が身を振り返ってゾッとしました、、、

他のクラスものぞいてみた!


休み時間のたびに他のコースの授業や作品を覗きに行ってました。

ジュエリーデザインのコースのスケッチやモックアップが面白くて、リアルクローズというよりもアートや舞台美術に近い作品を多くの生徒が作っていました。
他のクラスにしれっと入っても別に何の文句も言われないので、友達と油絵とかグラフィックとかのクラスに紛れ込んではこれもっとこうしたらいいのにとか勝手に批評してました笑

ポートフォリオを作ろうという授業の展示を見に行ったとき身が引き締まる思いをしました。
プレゼンテーションシートが各作品の横に置いてあって、日本人の人のプレゼンテーションシートを読んだんですけど

ターゲット→子供向けだが、幅広い年代の人に楽しんでほしい
みたいなことをもう少しきちんと書いてあって(もちろん英語)

そこに教授からのコメントで
幅広い年代がターゲットというのはありえない。ターゲットはもっと絞り込んで作るべきだし、そうでなければデザインはできないはずだ。
と書かれてあったんです。

教授からのコメントの厳しさもそうだったけれど、何より今のドローイングのクラスにはない「コンセプト、ターゲット、テーマを英語で明快に説明する」ということを求められるのだと今更ながら身にしみました。

その日本人の人の英語だって決して下手という訳ではなく、むしろテーマやコンセプトを何行にも渡って丁寧に説明できていた。多分相当喋れるはず。
今のわたしがグラフィックのコースに入ったとして、デザインの思考力、それを英語に変換する語学力の二つが間に合うのだろうかと不安になりました。

英語について


さて、一番のネックとなっていた「英語力」の話。
べべの英語スペックですが、IELTS(英、米での大学院留学を目指す人のための英語能力検定)のスコアレベルでいうと大体3です。
鼻で笑っていいです(MAXが9

これでどれくらい聞き取れたのかというと、7割です。
先生の指示、授業、クラスメイトの会話、全て合わせて7割。

努力したこととしては、とにかく自分から先手を打つこと。

会話でも、授業中の発言でも質問でも、とにかく自分から行けば自分のペースでコミュニケーションが取れるし、どんな話をしているのかを把握することができる。
いきなり話しかけられると ん? てなることは過去に嫌と言う程経験してきたので今回はとにかく先手必勝で話しかけまくってました。

もう一つは、日本語でもいいから何か口に出すこと。
黙っておとなしくしているのが一番良くないし、自分がどんな人間なのか出せない。
とにかくいつも笑顔で、「わーい!」とか言いまくって明るい楽しい場を作ろうとしていました。
授業がわからなかったら「はぁ?」とか言えばもう一度説明してもらえるし、発音がひどくても向こうが頑張って聞き取ろうとしてくれるし、すごく良い人たちに囲まれることができた、というラッキーな部分が大きいですけれどね;

at 02:24 | Category : | Comments (3) | Trackbacks (0)