リアルな美大の日常を
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2011年07月のアーカイブ
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知らない世界とそこにあるかもしれない目標
友人と会ってきた。
彼は引きこもりである。
彼が引きこもりになった時、私は何もできず進学した。
そのことがずっと気になっていたのだが、自分に余裕がなかったのか負い目を感じていたのか連絡を取る事はできても会う事はせずにいた。
大学生になって、新潟に帰ってきて彼と会う事に決めた。
彼は相も変わらず不健康そうな顔色をしていた。
冗談を言えば笑うし、用事があれば外にも出る。自分の想像していたひきこもりとは様子が違って安心した。
しかし、家族以外の人と話すのは2年ぶりという。
私はお節介で説教臭い事を言ってしまう。
そのため、彼に「これからどうするのか?このままでいいのか?」と強く問うてしまった。
余計なお世話なのだろうが、彼の事が心配だった。
「大学へは行くつもりがない。行く必要がないと思う。まず、欲しいものがあるからバイトをしたい。だけど電話がかけられない。かけられないまま諦めてしまう。これからやりたいことはない。目標はない。好きなものはない。」
そう言っていた。
彼は今が楽だと言った。
私は充実しているかと聞いた。
彼は口をつぐんだ。
このままでいいはずはないのだ。
私は保守的な考え方をするので、とりあえず大学へ行く事は考えた方がいいと勧めた。
明確なやりたい事に向かって突き進んでいる訳ではなく、何をしたいか次の目標を探しながら大学という場にいる人もたくさんいる。そこでいろんな良い出会いもある。
今はやりたいことや目標はなくても知らない環境にあるかもしれない。
だから、人と話した方がいい。
そのために大学でなくとも、当面の目標を何か決めた方がいい。
正論を言った。
中学高校大学という流れに身を任せてきた自分。
目標を自分で決めたと断言できない自分。
これからどうしたいのか、これまでどうしたかったのかわからない自分。
自分の言葉が自分に跳ね返ってきた。
私と彼とは大して違わない。
ただ、私は運のよい環境にいて、いろんな人に出会えたからここまで来れた。
彼は少し複雑な環境で、いろんな人に出会える事ができなくて立ち止まった。
何も違わない。
俺はどうしたらいいのだろう。
空いっぱいの空
オフ会参加するも手羽さんの迫力に気圧されてかしらないが、人見知りが発動した青色です。
昨日、実家にかえってきました。
やっぱり、自分の居場所のような何か暖かいものがありますね。育った場所っていうのは。
新潟について空がすごく広いことに感動したり、田舎臭い景色に愛おしさを感じたり。一回そこから離れたからこそわかる良さなんだろうね。
今日はというと、あまりにもやることがなくて、暇すぎたので、海に行ってきました!!!
だけど、一人で.............
海水浴してる人たちがすごく楽しそうに見えて、自分がひでりであることがちょっと寂しくなったので、海ではなく近くの市営プールで3000mくらい泳いできた。
ひたすら無心で50mプールをターンし続けて思った。
今日感じたような、自分の感じるほんの少しの感動は再発見によるものなのかもしれないな。と。
美術館図書館を眺めながら
食堂からこんにちは。
チェリオを食べ、ペプシを飲み(NEXではない。pepsiの渋いブルーのパッケージが好きなのでもっぱらオリジナルのを飲んでおります。)、ブルボンプチをつまみながら食堂でパソコンをかたかた打っております。
夏です。
怠惰な夏の生活が始まりました。
そんな怠惰で猫背な気分を吹っ飛ばすために手羽さんの課題
「あなたはどんなルートで今の大学(学科)にたどり着きましたか?」
というものを背筋をピンと伸ばし、かしこまった顔でまじめにカタカタ打っていこうとおもいまする。
父母がムサビ卒、兄もムサビ芸文卒、姉が女子美という美大一色の家族達に囲まれながらも、自分が美大に行くだなんて高校二年の始まりまで、ついぞ思いもしませんでした。
というのも、絵画や美術鑑賞は好きでしたが、イラスト等というものは一切描けず
描いたら描いたで、我ながら「紙の無駄。資源の破壊。」という出来のものばかり。
であるから、「美大」の二文字、脳内浮かぶ事もなく
高校1年の文理選択で
気になるあの娘が理系に行くぞ。
でしたら、私も理系にしようぞ。
化学の成績ボロボロなのは考慮もせずに、理系の道へと踏み出した。
動物好きなワタクシは、幼少の頃の夢であった「動物園の飼育員。」それを目指してもいいかもしれない。と、思い進んだ生物クラス。
気になるあの娘と同じクラス。嬉し恥ずかし青春や。
しかし、そのうち、桃色青春は真っ青越して、どす黒い紫へ。
下降をたどる成績表。
足を引っ張る数学化学。
志望大学選びも難航し。
理系大学魅力がないぞ。
俺はいったい何がしたいのか?
やりたいことはなんなのか?
モラトリアムに包まれて、悩む青春若人よ。
行き着き先は美術館。
やってる展示は「ネオテニー展」
こんな事がやってみたい。
美術という道開けたり。
そこから、始まる画塾生活。
1年半の苦労とともに学び続けるデッサン平面構成。
美大といえども、どこにしよう。
画塾の先生強く勧めるムサビ多摩美を。
多摩美のオーキャン見に行くも少しボクとは合わないや。
ムサビのオーキャン見に行くとボクとなんだか相性良しだ。
ならば、第一志望をムサビに据えて、猪突猛進デッサン描き描き、絵の具を塗り塗り。
望むムサビへいざゆかん。
と、いう感じでした。
要約しますと
何にも考えずに理系へ進むも生物学以外興味もなく、行きたい大学もなく困っていたら、自分がやりたいのが美術であると感じ、家族の助言を得て美大に決めたということです。
でも、あの時にちゃんと目標を決めて、美大に来れて、ムサビに入れて、本当によかったな。