なんでだろう、なんでこんなことになっちまったんだぁー

Rという青年は美大の学生で、その日はちょうど、同大学の友人たちと居酒屋に行き、
その青年は普段からもそうであったが、お酒で失態を繰り返していた。

そのどうでもよい失態を悔やみ、自己嫌悪の感覚に襲われながら、帰宅した。
「恋のくだらなさ、とでも題して書いてみようかな」と青年はつぶやき、
青年は、週に2、3度書いている日記を書くために、まず、彼の使い古したパソコンを立ち上げた。

気分が日常と違う日に、日記を書くのはあまり良くはないな、と内心思いつつも、
形がない物を形にするというのは、一種の快感なのだろう。
お酒を飲んだ日には必ず日記を書いていた。

青年にとっては稀なことであったが、その日は下書きのような物も入念に書き、
何が言いたいのかを明確にしようとしていた、
それでも青年の文章能力ではまとまらず、
その日は無理な飲み方がたたったのか、
結局、彼は日記を書いている途中に眠気に負けてしまった。

朝になり、それでも日記を書きたいという感情は消えていなく、
青年は日記を再び書き始めた、
昨日のアルコールもそれほどの影響は出ずに、
書くこともすぐに、まとまり、
誤字脱字を確認し、
そして彼は保存のボタンを押した。

小2時間ほどかけた日記が消えた。
どうやらページの有効期限がきれていたらしい、
「なんでだろう、なんでこんなことになっちまったんだぁー」
そして彼はいっそのこと「星新一」風にこの出来事を語ってやろうと
なかばやけくそ気味に誓った。

投稿者:aludente : 2010年06月13日 09:25

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コメント: なんでだろう、なんでこんなことになっちまったんだぁー

 書きかけ消えて、酔い覚めたか?

投稿者 佐々木小次郎 : 2010年06月16日 17:36

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