2008年08月22日
公式情報の大切さ、というかそれ以前の問題…
またコミケの話になりますが、最近自分でも(コミケに限らず)気になっていたことなので、
コミケ暦2桁で数年前からスタッフをやっている実姉との話の中であがったことを書いてみます。
「公式情報にまったく触れないまま、コミケに参加しようとする人が急増している」
普及すること自体はいいのだけれども(…ともいえないのですが、参加人数が増えすぎて会場が大混雑)、
問題はきちんとした情報を得ているか、得ようと心がけているかどうか。
それすらしない人が多すぎて困る、というのがスタッフとしての姉の談。
公式カタログを購入して読むか、お金がなかったら公式サイト+αにちょっと目を通せば正確なルールを把握することはできるのだけれども、
興味本位くらいの人だと、そういうことは堅苦しくて面倒臭く感じてしまうのもわからなくもないです(本当はダメですが)。それよりもオタクな刺激に浸りたいですし。
ただその結果、会場での列の並び方もわからなかったり、近隣での野宿行為が許されていないことも知らずにやるといった事例が増えているそうですし、
「コミックマーケットというイベントは、同人誌を売り買いするところである」
という、超・基本的な部分を知らずに来場してしまう人も多くなっているとか。
これって、「美術大学は美術を学ぶ場所です」というのをわからずに受験するようなモンじゃないかと(汗・例え悪いですが)。
情報の量を満たされるとそれだけで自分か賢くなったような気分になることは、情報化社会ではよくある錯覚のひとつ。
ニコ動でMADな映像をたくさん見たからって、一人前のオタクになれるとも限らない。最初はそこから足を踏み入れてもいいけれど。
物事の本質がわかっていないまま偏食していると、結局は知ったかぶりで終わってしまうことでしょう。
その結果が他人への迷惑(→やがてはイベント中止行き)だったら、最悪の自己満足です。
あと、聞きかじりの情報というのも結構危険だったりします。
「盆暮れに有明ですげーオタクなイベントがあるらしーぜ。ちょっとのぞいてみない?」という又聞きっぽい話は特に危険だと思います。伝言ゲームと同じでどんどん都合のいい内容に変わっていることも考えられるので。
逆に同人サークルさんのサイトでも悪びれもせず違反行為を書いている場合もあると聞きますし(複数応募したとか)、
悪気がなくても情報に何らかのバイアスがかかってしまって正確性にかけることもあると思います。
自分も今この記事をできるだけ正確に書こうとがんばっていますが、100%正しい自信はありません。
なので赤岩日記を鵜呑みにしすぎないほうがいいです。自分が言うのもあれですが(汗)。
やはり最終的には基本の情報を押さえるために、公式情報というものに目を通すことが必要なのかと思います。
とはいえただ目を通したところで、聞きかじりで得た情報(と自分の思い込み)にしがみついたままだと、自分勝手な行動を起こすことも考えられますが。
ネット経由の初心者が多かったとある同人イベントでは、待機列の中で踊りだして流れを乱す人がいたらしいです。
(ごめんなさい、コレも又聞きなので例えばの話くらいにとどめておいてください)
コミケだって初心者を完全排除しているわけではないですし、最近の目に余る初心者問題でもベテランの方の中から、
「俺らだって中高生のころは痛々しかったんだから、温かく迎えて育て上げようぜ」
という人も出てきているらしいですが(2の方角の住人である姉の話による)。
さすがに「自ら学んで身を正す」という学習姿勢をもてない人は、周りから白い目で見られるのは当たり前でしょう。人数の多さをはじめ色々問題を抱えて余裕がないですし。
それで叩かれたことへの悪口をブログとかに書いたところで、オタクのフリをした非常識人であることには変わりがないです。
と い う わ け で 。
さんざん「コミケ」という単語を聞いたので、今すぐ公式サイトをチェックしましょう(笑)。
この記事も赤岩の主観が混じっているので、100%正確である自信はありませんし。
(大事なことなので2回言いました)
あと、情報と心理の関係性は自分も勉強不足なので…ごめんなさい。
世の中に存在する大部分の情報はかなり適当であると自覚した23の夜。
そして自分もその現状に加担するその他大勢であると自覚した大学4年生の夏。
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